熊野古道殺人事件
題名:熊野古道殺人事件
作者:内田康夫
頁:約300
探偵:浅見
ヒロイン:なし
舞台:和歌山熊野古道、龍神温泉
概説:
観音浄土での往生を願い、死を覚悟で熊野那智から旅立つ補陀落渡海(ふだらくとかい)。
それが現代に再現されると聞き、推理作家の内田康夫は浅見光彦を取材に誘った。
二人は、いにしえよりの熊野詣での貴顕が往来した古道をたどるが、南紀山中で殺人事件に遭遇。
しかも、犠牲者は渡海再現で僧に扮する男の妻だという。
浅見と内田の不吉な予感をよそに、補陀落渡海は強行されるが…
感想、覚書:
時々ある、内田と旅するシリーズ。
内田は、大学で宗教がを研究している古い友人に誘われ、浅見と共に、学生達が再現する補陀落渡海を見に行くが、行く途中と渡海中に事件に遭遇する。
補陀落渡海って?
浄土に向かって、僧侶が棺桶みたいな小舟で渡海する、宗教儀式みたい。
犯人は、それぞれ別で話の流れでなんとなく察せられるけど、ひとりはズルく逃げたように思うんだけど、いいのかなぁ…
内田は浅見の愛車を大破させるけど、その原因となる女性の行動は狂気で、まさに話にも出てくる「安珍清姫」。
今回マラソンで和歌山へ行ったので、それに合わせて久しぶりに読んで見た。
頁が少ないし、ドラマ化されたものも見たことがあるせいか情景が浮かびやすく、サラサラ読める作品。
個人評価:
★★★
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