欧米諸国が「中東」「アフリカ」「東南アジア」等を植民地する前に、その風土に即した、昔からの宗教がありました。欧米諸国が植民地化するにあたり、まず、その土地にさりげなく、見かけは自然に自国の宗教を根付かせます。その後、軍艦や軍隊・商人等を送り込み、自国の文化を、その土地にむかしから有った物を強制的に廃止して、自国と同じような文化を植え付け、自然に自国のものとしていきます。これが、一見平和裏にみえる植民地化ですが、大いに違うのは、その後の植民地化された人達の処遇です。見ているうちに、搾取に搾取を重ねたうえ、宗教を植え付けました。また奴隷化され、その国の文化はもちろん、以前から有った宗教も否定され、欧米の宗教を強制され、古くから有った者物を全て否定されます。それが欧米の植民地化の常套手段です。
強硬に自国の文化や文明を植え付けようとすると当然以前記載したように「十字軍遠征」http://blog.goo.ne.jp/itodoya/d/20130530のような悲惨なことになります。
今、最も複雑に「宗教」が絡んでいる地が、「エルサレム」です。
その前に複雑な「エルサレム」の位置から見てみます。
「エルサレム」は「イスラエル東部」にある都市で、「イスラエル」は首都と主張しているものの、「国際連合」を始めとして多くの国家は認めていません。
「エルサレム」の都市
「エルサレム」は、「ユダヤ教」「キリスト教」「イスラム教」の三つの宗教の聖地です。もとはイスラエルの「エルのユダヤ王国」の首都で、「エルサレム神殿」がありました。
今も残る「嘆きの壁」
「嘆きの壁」は、「ローマ帝国」が紀元70年に破壊した「エルサレム神殿」の外壁の一部で、ユダヤ教徒が祈りを捧げます。また、「イエス・キリスト」が処刑され、復活した聖地でもあり、十字架に架けられた「ゴルゴダの丘」には「聖墳墓教会」が建っています。「イスラム教」では、「ムハンマド」が一夜のうちに「エルサレム神殿」に乗って昇天し、神に会ったとされています。ここにも聖地として、金の丸屋根で覆った「岩のドーム」が築かれているのです。
この、ほんの小さな都市の、また一部の所が複雑に「ユダヤ教」「キリスト教」「イスラム教」がかからみこみ形成しているのが「エルサレム」の都市です。
次記はもっと過激な所へ踏み込みます。