京の話題

12000年以上続いた「平安京」の文化・寺社仏閣・お祭り等を紹介します。

まさに「和」の国・他の国には見られない、自然破壊の無いエコロジー巨大都市「江戸」のことー10

2013-06-11 00:05:22 | 我が誇れる日本国の事

日本人は前記に記載したように、節制を自然に重んじる考えが徹底されていました、古代から、大自然との調和を大切にする感覚が有ったのかもしれません。それが前記に記載した「もったいないの文化」の基礎を作りました。日本は「和」の国とよく記載していますが、人と人との「和」、地域と地域の「和」、国と国との「和」だけでなく、最終的には大自然と人との「和」にまで及び、大自然を正しく畏れ、そして正しく利用してきました。

 大自然との調和については、前記の「式年遷宮」ににても記載していましたが、日本には他に誇るべきものが多く有ります。そのなかでも「江戸」の環境構造は、他の大都市も到達できなかった「自然環境を破壊することなく維持する都市」を実現した稀有な例です。「江戸」は徳川家康から「家光」までの三代将軍の間に急速に都市として整備され、人口が急増し、他に向けて市街地が拡大していきました。

 享保4年(1719年)江戸の人口は100万人を越え、延享3年(1746年)には120万人になりました。1750年ころ、欧州最大の都市「ロンドン」でも人口は70万人くらいでした。「ニューヨーク」にいたってはたったの2万人という規模でした。いかに「江戸」が巨大都市だったか想像することができます。18世紀には人口100万人を超える都市は、世界中で「江戸」しか有りませんでした。「江戸」は世界最大の都市でした。

「正保年間(1644~1648年)の江戸地図」(江戸幕府成立40年頃)

Photo

「江戸」の街は江戸湾を取り囲むように沿岸に栄えました。街を田畑が囲み、田畑を森が囲む「海・街・田畑・森」の四段構造になっていたのが特徴で、森は生命に不可欠なリンなどの養分の宝庫であり、森の養分は河川によって運ばれ、田畑と街を経て、海に注がれます。河川は田畑に栄養分を供給して野菜を育て、人々の生活を潤し、江戸湾に栄養化をもたらし海藻や魚介類を育てます。このように、高いところにある森の養分は川を伝って、森から田畑・街・海という順序で低い所へ移動します。「江戸」は、広大な関東平野から養分自然と集まる位置にあり、大自然の恵みを享受できる立地条件でした。 

しかし、「江戸」が欧州のような垂れ流しの街であれば、欧州のそれと同じように汚物と悪臭にまみれた都市になっていました。「江戸」がエコシティといわれる最大の理由は、都市部と江戸湾に集積された養分が森に戻される循環構造が確立されていたところにあります。

森の養分は重力によって河川を伝わって自然と江戸湾に流れ込みますが、いったん下ったものを元の場所の戻すのは重力とは別の作用が必要です。それを担ったのが動物と江戸の人々の動きでした。江戸には下から上へと物資を動かす流れが存在しました。江戸の人々は江戸湾の魚を釣り上げて食べ、また海藻を採って浅草海苔等にし、江戸の魚は「江戸前」とよばれ、種類が豊富でいくらでも獲れました。森から運ばれた養分は、魚や海藻に姿を変えて再び陸に揚げられました。森から運ばれた養分は、今度は魚や海苔に姿を換えて再び陸に揚げられました。百数十万人の胃袋を満たすため、江戸湾から回収される栄養分の量は決して少なくありませんでした。

海産物として陸に揚げられた養分は、人の手によって田畑に運ばれることになり、人糞は貴重な肥料となるため、一切残らず田畑に戻されました。田畑の養分は、鳥と小動物によって森に運ばれ、海から街・田畑・森という養分の流れが成立していました。

「弘化年間(1844~1848年)江戸地図」(世界最大人口巨大都市、人口約140万人の超巨大都市)

Photo_2

以上のことからが、他の国の大都市では見られない、二百数十年もの巨大都市を自然との調和で支えた、日本人の「和」の精神がこの都市にあると思います。

(たわごと)あくまでも、、、、、

トルコの反政府デモはおさまりません 。エルドワン首相はいっこうに鉾をおさめる兆しは有りません。エルドワン首相は反政府デモは「国を破壊するならず者」と言っています。これで完璧に2020年の「イスタンブール」のオリンピックはペケになるかもしれません。(私が、応援したのに残念です、トルコは99%イスラム教です)どうして、同じ国民で、やはり前記に記載した、宗教がからんでいる事は間違いないです(根本は)

日本国はこのような宗教では全く問題は有りません。(前記) 

※20年に一度「伊勢神宮」で行われる、日本最古の神事「式年遷宮」の詳細はhttp://blog.goo.ne.jp/itodoya/d/20130608を参照下さい。