前記に記載したように、中国が4000年の歴史を持つ国と豪語するなれば、1274年(文永の役)と1281年(弘安の役)の蒙古の襲来(元冦)によって多くの日本人が死んだことをどう言い訳するのかと思います。
4000年の歴史にこだわるなら、服属政権「高麗王国軍」(現在の韓国地方)の先導で、侵略の意図を持って日本を二度も攻めた「元」も、中国と同一の国家ということになります。しかし、偶然にも「神風」によって日本は辛うじて国を守ることができましたが、多くの日本の武士や対馬の民が命を落としただけでなく、「鎌倉幕府」滅亡の要因になりました。中国が、日本を「軍国主義」呼ばわりする前に、「元」の侵略の反省をするべきとおもいます。もしも「神風」が吹いていなければ、今頃は日本列島は中国の一部になっていたかもしれません。
「蒙古襲来」の他にも日本の危機はありました。幕末から明治維新にかけて、日本を植民地化しようと狙っていた欧米列強が次々と艦隊を派遣したのも、日本にとって脅威でした。長州の「高杉晋作」や幕臣の「勝海舟」がいなければ日本の西半分は「イギリス」の植民地に、また「明治維新」が無事に行われなかったら、やはり欧米の属国になっていたかもしれません。東南アジアで植民地化されなかった国は「日本国」ただ唯一の国です。
そして最大の危機は「大東亜戦争」に敗北したことです。連合軍は当初、皇室を廃止する計画でした。この時も、「昭和天皇」の御対処のおかげで日本国のかたちは破壊されることがありませんでした。
以上のような数々の危機を何度も経て、日本が2000年以上も国の形を守ってこられたことは、奇跡以外の何物でもありません。あまりに偶然が重なると、必然ではないかとさえ思われます。
「ヤマト王朝」が成立する前、世界には国家が多くありました。しかし、それらの国家はすでに滅び、今は一つも存在していません。中国や欧州を含め、世界の歴史は王朝交代の歴史で、これまで多くの王朝が興っては滅びてきました。
特に、18世紀以降は王朝にとっては受難の時代でした。世界各地で「フランス革命」や「辛亥革命」に代表される「共和革命」が頻発し、王制を打倒して共和国を樹立する流れが起きました。また、近年においては「ジャスミン革命」が記憶に新しいです。
1911~1912年に発生した、中国の「辛亥革命」(Xinhan Revolution)
1787年から発生した「フランス革命」、「ルイ16世」の処刑の絵
それは、「王制」を廃止して「共和国」を樹立する流れが起き、多くの「皇帝」や「王」が処刑されたり、また退位を余儀なくされました。「ロシア帝国」や「ローマ帝国」「南シチリア王国」「オスマン帝国」「李氏朝鮮」もその例外ではありません。
現在、「王朝」を保っているのは世界で30ヶ国を下回り、そのほとんどが「王」に政治実権がありません。2008年にも「ネパール」が「王制」を廃し、「共和国」になったことで、また一つの歴史的な「王朝」が姿を消しました。
近現代に限らず国家は脆弱(ぜいじゃく)なもので、世界史を見ても、二百年以内に滅びる国が大半を占め、五百年以上続いた国は数えるしかありません。
以上は決してヒスリックにナショナリズムを煽るものでは無く、事実を記載しただけです。念のため。
話は変わりますが、貞観5年(863年)に始まった「祇園御霊会」(祇園祭)の季節がやって来ました。七月の一ヶ月にわたる、京都最大いや日本最大のお祭りです。早くも、八坂神社社務所から「祇園御霊会」の祈祷受付のお手紙が送られてきました。祇園祭の七月の一ヶ月間の日々の神事は昨年、詳細に記載しています。
二礼二拍一礼
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