京の話題

12000年以上続いた「平安京」の文化・寺社仏閣・お祭り等を紹介します。

「和」の国、現存する、世界最古の国、日本国の創建のことー12

2013-06-15 00:12:57 | 我が誇れる日本国の事

以前に、日本の建国の事を少し触れましたが、日本の建国はいつごろだったのか、あらためて考えてみます。

 日本の最古の正史「日本書紀」では日本の建国は紀元前660年としています。もっともその時代は文字がなかったことから神話の世界になります。(文字が日本に渡来したのは西暦285年という説が定着しています)2月11日は「建国記念日」というのは誰でも知っています。ではなぜ、この日が「建国記念日」というのはあまり知られていません。

 日本最初の正史「日本書紀」では、初代「神武天皇」が「樫原の宮」で即位した日が、その日になっています。

 諸説有りますが、「神武天皇」の御陵が奈良県の「三輪山」の「纏向遺跡」(まきむくいせき)がそうであると言う説が主流になっています。「日本書紀」によると日本は平成25年で建国から2673年を迎えることになります。これについては「事実でない」との批判もありますが、これを否定する根拠は有りません、否定する根拠が無いと言う事は、これが事実になるという説が有力になります。

「ヤマト王朝」成立確認することが出来るのは、三世紀初期に奈良県の「三輪山」周辺に「前方後円墳」造られたときです。「前方後円墳」は外国では例のない特殊な形をしていて、やがて日本列島の広い範囲にこのような「前方後円墳」が造られるようになったことから「前方後円墳」の出現は「ヤマト王権」の成立を示し、これをもって「古墳時代」の始まりと定義できます。

 奈良県桜井市 「三輪山」

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「神武天皇」の御陵とされる「三輪山」の「纏向遺跡」(まきむくいせき)

※「纏向」の村名は第11代「垂人天皇」の「纏向珠城宮」(たまき)、第12代「景行天皇」の「纏向日代宮」(ひしろ)より名づけられたものです。

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「三輪山・箸墓古墳」(三世紀中頃)

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「箸墓古墳」側面から。

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「古墳時代」を通じて一定の方向に文化が積み上げられていることや、大規模な戦争の形跡が一切見られないことから、「古墳時代」に王朝時代の交代が起きたことは想定できません。

 後に「飛鳥時代」以降に有力な王朝交代説がないことから、「ヤマト王権」の成立は最も遅く見積もっても、1800年前の三世紀初めとなります。しかし、王権が成立した途端にこのような巨大な古墳を造ることは到底思えません。一地方政権が除々に勢力を拡大して、統一政権になったと考えられることから、王権成立の兆しが表れてから巨大古墳を造営するまで、数百年を要していたとしても矛盾はありません。しかも、古墳時代以前は、今日のような時間の流れが急ではなく、穏やかな流れでした。我が国が建国から2000年以上経過していると考えるほうが、自然なことです。

 初代「神武天皇」が即位した(建国記念日)と伝えられる、奈良県の「樫原の宮」(現在の、樫原神宮)御本殿

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以上のことから、「日本書紀」の記述に事実性を見出すことが出来、我が国日本の成立は紀元前660年説が最も信憑性があると思われます。

そして、世界で唯一日本国が「王朝」成立から、一切の途切れることなく、今の第125代「今上天皇」まで連綿と続いてきたことが分かります。

 蛇足ながら、中国は4000年の歴史があるといいますが、全くの詭弁です。中国人は胸をはって言いますが、今日に至るまで15度以上の「王朝交代」の後、現在の「中華人民共和国」が成立しています。今の中国は戦後成立して、わずか63年の真に新しい国家ということになります。そのうえ読んで字のごとく、国内では多くの民族を抱えて、旧ソ連のようにいつ分裂するかの脅威があります。ざっと民族を見ても、今の政権の中枢に有るのは、漢族が最多で、その他の民族は、満族(旧清王朝)・回族・ミャオ族・ウィグル族・イ族・モンゴル族・チベット族・ブイ族・朝鮮族・チワン族等多くの民族の集団国家から形成されています。これらの民族をおさえることに、数えきれない人々が虐殺されてきた歴史があり、今の「中華人民共和国」が存在しています。

日本に次ぐ、古い歴史を持つ国は「デンマーク」で建国から千数百年で日本の半分くらいです。その次は「イギリス」で千年弱位、アメリカ・フランスは御存じのように歴史は浅いです。いかに日本は世界で一番古い国家であると解かります。中国は論外です。

※「日本書紀」・「古事記」の詳細はhttp://blog.goo.ne.jp/itodoya/d/20121014参照下さい。

※初代「神武天皇」はhttp://itodoya.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/06/11_8f30.html#commentsを参照下さい。

※誤記が有りましたので一部訂正しました。(平成25年6月17日)