いせ九条の会

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麻生太郎氏のセンスと知性/山崎孝

2006-01-30 | ご投稿
◆感覚・分別・品性・歴史認識を読み取る

「中日新聞」電子版より 麻生太郎外相は二十八日午後、名古屋市で講演し、小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題に関連し「英霊からしてみれば、天皇陛下のために『万歳』と言ったのであって、総理大臣万歳といった人はゼロだ。天皇陛下の参拝が一番だ」と述べ、天皇の参拝実現が望ましいとの認識を示した。

天皇の靖国参拝は一九七五年十一月以来、行われていない。麻生氏は「なぜ(参拝)できなくなったのかと言えば、公人、私人の話(問題)だから、それをどうすれば解決できるかという話にすれば、答えはいくつか出てくる」と指摘、A級戦犯の合祀(ごうし)が天皇が参拝しない理由ではないと強調した。

参拝実現の環境整備として宗教法人格の見直しなどが必要との認識を示したものとみられる。首相参拝で悪化している中韓両国との関係がさらに冷え込むのは必至だ。

麻生氏は講演で、小泉首相の参拝について「中国が(反対と)言えば言うだけ、行かざるを得なくなる。『たばこを吸うな、吸うな』と言われ、吸いたくなるのと同じ。黙っているのが一番だ」と述べ、参拝に反発している中国や韓国をけん制した。

行かざるを得なくなる。『たばこを吸うな、吸うな』と言われ、吸いたくなるのと同じ。黙っているのが一番だ」と述べ、参拝に反発している中国や韓国をけん制した。

靖国神社の法人格見直しは、中韓両国などに配慮する形で、九九年に野中広務官房長官(当時)が、宗教法人の靖国神社を特殊法人に改め、A級戦犯を分祀(ぶんし)する考えを示したが、具体化はしなかった。二〇〇四年には自民党の山崎拓前副総裁も神社側に分祀を打診。神社側は神道の信仰上、否定している。

「しんぶん赤旗」電子版より 「国民の安全を確保するため、一番けんかの強いやつと組んだ」―。麻生太郎外相は二十八日、名古屋市内で行った講演で、日米関係を小・中学生の“番長”や“いじめられっ子”に例え、述べました。

麻生氏は、「世界でけんかが一番強い国は、アメリカ。いじめられっ子は、ジャパン」とした上で、「日本 はいじめられないように、けんかの一番強いやつと手を組んだ。それを『対米追随外交だ』と書くマスコミは、現実を見ていない。おかげさまで、日本 は軍備費にほとんど金を使わずすんだ」と、アジアで孤立を深める日米軍事同盟を正当化。

少子高齢化に関し「(高齢者は)ものすごく元気がいい。そして、(金を)持っとる。貯めるしか趣味がない、能力がない。貯蓄ではなく投資だ」と、老後の貯蓄を株投機に運用するよう促しました。また、退職後の高齢者雇用について、「(高齢者を)うまいこと、おだてて使う。誰も文句言いません」と述べ、失笑がもれました。

2005年10月15日 九州国立博物館開館記念式典の来賓祝辞

麻生総務相は、「一文化、一文明、一民族、一言語の国は日本 のほかにはない」と話した。

私は博物館がそのような歴史認識で展覧しているとは思えずホームページを見た。九州国立博物館は「日本 文化の形成を、アジア史的観点から捉える」コンセプトで展示を行う方針を示していた。

麻生太郎氏は、酒を飲んで名古屋で講演したのかと思いたくなります。このようなセンスの政治家によって、日本 国憲法は、傷つけられ、汚され、葬りさられようとしています。