いせ九条の会

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「戦争ではなく、中台の平和を望んでいる」候補者総統選に勝利/山崎孝

2008-03-23 | ご投稿
【台湾総統に馬英九氏 8年ぶり国民党政権】(2008年3月22日付中日新聞)

【台北22日共同】台湾総統選が22日投開票され、対中融和路線の最大野党、国民党の馬英九・前党主席(57)が、過去最高となる58・45%の得票率で対中独立志向の与党、民主進歩党(民進党)の謝長廷・党主席代行(61)を破り、初当選した。馬氏は5月20日に新総統に就任する。任期は4年。2000年に初めて国民党から民進党に渡った政権は8年ぶりに再び国民党の手に戻る。

馬氏は積極的な対中関係改善を公約に掲げており、民進党政権下で冷え込んだ中台関係は雪解けに向かう公算が大きい。

馬氏は当選を受け、台湾住民が「戦争ではなく、中台の平和を望んでいる」ことを示したと述べ、勝利宣言。政権交代により「民主主義がさらに1歩進んだ」と語った。

中央選挙委員会の最終発表によると、馬氏の得票数は765万8724票、謝氏は544万5239票(得票率41・55%)。投票率は76・33%で前回(80・28%)を下回った。(以上)

安倍前首相の立ち上げた有識者懇談会の具体的な研究事例に、公海上で自衛艦と並走中の米艦船が攻撃された際の日本の反撃がありました。この事例は中台軍事紛争への対応の想定も含まれています。自衛隊員がネット上に漏洩させてしまった情報も中台の軍事紛争に日米が介入することを想定した軍事演習でありました。

かように極東アジアの平和と安定は中国と台湾の関係如何が大きな鍵を握っています。その意味で中国との対話路線、経済交流の促進を掲げた国民党の候補者 馬英九氏が台湾の総統選挙で当選したことは日本にとっても歓迎すべきことだと思います。

総統選の後半にチベット暴動が民進党の候補者に追い風になり国民党の候補者に猛追しているとの報道がありましたが、台湾の人たちはチベット暴動を冷静に受け止め、中国との経済的な交流促進による生活の向上という現実的な路線を選択したと思います。