いせ九条の会

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憲法を守りながら国際貢献を/山崎孝

2007-06-02 | ご投稿
5月27日付朝日新聞に「アフガン戦車の墓場」と題した記事がありました。墓場とはアフガニスタンの軍閥などの武装解除で回収された戦車や装甲車などの置き場でありました。

この武装解除は日本政府が主導したものであったが、自衛隊が行なった仕事ではありません。この武装解除に携わったのは、タリバン政権崩壊後に日本政府から派遣された伊勢崎賢治さんで、非武装で行なっています。

伊勢崎賢治さんは、非武装の軍事監視というのは、いわば、紙の上のものでしかない脆弱な停戦合意を、その仲介者自らが「非武装」という形で体現するもの。本来は武装して当たり前の現役の軍人が敢えてそれをしないで、そこにいることによって、和平に対する抵抗勢力に対しても停戦状態を体を張って示す、これが信頼の醸成です。こういうことこそ日本が、自衛隊が本来やるべきこと、と「9条マガジン」で述べています。

現在、自衛隊が国際貢献するために海外で武力行使が出来るようにしないといけないという主張がありますが、必ずしも武力行使が不可欠ではないケースがあることを示しています。憲法を守りながら、国際貢献をするのが一番望ましと思います。