いせ九条の会

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友好の基本は国家意識を前面にださず、包容の心で/山崎孝

2008-07-27 | ご投稿
【中国、台湾の名称で譲歩か 「中華台北」を採用】(2008年7月26日付東京新聞)

【台北26日共同】26日付の台湾紙、中国時報などによると、北京五輪に参加する台湾代表の名称問題で、中国新聞社や新華社など中国の主要メディアが「中国台北」の表記を改め、中台が1989年に取り決めた「中華台北」の名称を使い始めた。

台湾側は「中国が譲歩した」(外交筋)と安堵しているが、今後も対応を注意深く見守る方針だ。

台湾代表の名称については、大会文書などでは「中華台北」が徹底されているものの、中国メディアは「中国台北」と表記。中国国務院(政府)台湾事務弁公室も容認する発言を行い、台湾で反発が拡大。与党国民党の呉伯雄主席らは開会式の出席取りやめを示唆していた。(以上)

【コメント】「中国台北」と「中華台北」の表現は、国家意識を前面に出しているかどうかの違いがあると思います。「中華台北」は国家意識を前面に出さずそれぞれの存在と地域での共存を意識させると思います。友好を保つには相手の嫌がることをしないことに心がけなければならないと思います。包容する心が大切だと思います。

日本は韓国との間で 竹島=独島 の領有権をめぐって衝突が生まれています。日本と韓国はこの島から生まれる利益よりも、両国が友好的な関係を結ぶことで生まれる利益を大事にした考え方をしなければならないと思います。

東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相会議と同地域フォーラム(ARF)など一連の年次会合がシンガポールで開かれていましたが7月24日に閉幕しました。

ASEANが主導し米国や日本、中国、ロシア、インドなど26カ国とEUが参加するARFは、参加国の信頼醸成を基本とし、アジア・太平洋地域での主要な政治対話の場となっています。6者協議に関する外相会議も開かれ、北朝鮮が申告した核開発の内容の検証を早期に進めることで合意しています。この検証が進めば次のステップは北朝鮮の核の廃棄をどう進めるかに移ります。

今の時代は二国間の局部的な利益の問題で対立している時代ではありません。

また、二国間のみの友好を大事にした考え方、日米同盟を強化するため、日米同盟において集団的自衛権行使を可能にする憲法改定の方向は時代遅れの考え方であることは明らかです。