3月28日、大阪司法記者クラブで開かれた会見で、大江健三郎さんは次のように語りました。
「沖縄ノートには、二つの島で600人の人が軍に強制されて自殺した歴史的事実を書いている。軍と国の教育を背景に軍の強制があり、悲劇が引き起こされたと考えている。私の書物が主張していることをよく読みとってもらえた」と判決を評価した。
そのうえで、「裁判の背景に大きな政治的な動きがあった」と指摘し、「2003年、日本が戦争することになる法律が整備され、二つの島民のつらい死は美しい『殉国の死』『尊厳死』だったという動きもでてきた。私は今後も、沖縄戦の悲劇を忘れず、戦争ができる国にするという考えに対して、精神、道徳、倫理的にそれを拒むことが戦後の民主主義で生み出された新しい日本人の精神だと信じて訴えていきたい」と語った。(朝日新聞と沖縄タイムスの記事より)
戦後の新しい日本人の精神を具現するお一人が大江健三郎さんだと思っています。
「沖縄ノートには、二つの島で600人の人が軍に強制されて自殺した歴史的事実を書いている。軍と国の教育を背景に軍の強制があり、悲劇が引き起こされたと考えている。私の書物が主張していることをよく読みとってもらえた」と判決を評価した。
そのうえで、「裁判の背景に大きな政治的な動きがあった」と指摘し、「2003年、日本が戦争することになる法律が整備され、二つの島民のつらい死は美しい『殉国の死』『尊厳死』だったという動きもでてきた。私は今後も、沖縄戦の悲劇を忘れず、戦争ができる国にするという考えに対して、精神、道徳、倫理的にそれを拒むことが戦後の民主主義で生み出された新しい日本人の精神だと信じて訴えていきたい」と語った。(朝日新聞と沖縄タイムスの記事より)
戦後の新しい日本人の精神を具現するお一人が大江健三郎さんだと思っています。