伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

私のフィギュア観戦

2016年05月09日 | フィギュアあれこれ
また昔話をする。

私がフィギュアスケートを初めて見たのは、
まあ一番古くはジャネット・リン、
札幌を(テレビで)リアルタイムで見ていたのだから、
彼女が転倒したのも覚えている。
笑顔を絶やさず滑っていて大人気だったが、
私はそんなに好きでもなかった。

フィギュアを初めて好きになったのは、
何度も書いているけれど、
アイスダンスのモイセーワ・ミネンコフを見た時。
芸術だと思った。それが始まり。


ペアで初めて名前を覚えたのが、
ロドニナ・ザイツェフ、
女子ではリンダ・フラチアニとかアネット・ペッチ、
そして男子は佐野稔だから、
彼らが活躍していた年をワールドの年表で見てみると、
1977年だ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AE%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%88%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9

ちょうどその年(1977年)は東京でワールドが開かれたようだ。
その時にきっとテレビ放送があったのだろう。
それからテレビ放送があるたびにフィギュアを見るようになった。

といっても見ていたのはNHK杯ばかりで、
当時からNHKはシーズンになれば必ず、
フィギュアスケートを何が何でも、
アイスダンスまできっちりと放送していた。
だから私のスケート観戦は、テレビのNHK杯、
それとオリンピックだった。
全日本の放送なんかは影も形もなかった。
無理もない、
その頃はたいして日本人選手がいなかったから。


世界選手権は当時放送していたのだろうか、あんまり覚えがない。

ただ、その頃私は女子の選手でデニス・ビールマンが大好きで、
彼女の演技を何度かテレビで見た記憶がある。

そしてモイセーワ・ミネンコフがラストのポーズのところで転倒してしまい、
優勝を逃した演技も見た事があるので、
どこかの局でワールドを放送していたのだろうと思う。
トーヴィル・ディーンがまだボレロの前、
サーカスのような曲でアクロバティックな演技をしているのを
見たこともあるので、それもワールドだっただろう。


トーヴィル・ディーンと言えば、サラエボのあと、
オタワの世界選手権でもう一度ボレロを踊って優勝した時のこと、
その時のOSP(オリジナル・セットパターン・ダンス、
当時コンパルソリーをそう呼んでいた。懐かしいなあ…)が放送されていて、
それを当時まだビデオ時代だった、
そのビデオに録画したのを未だに残している。

当時、アイスダンスのOSPまで放送されていたのだから、
やはりどこかの局で世界選手権は放送されていたみたいだ。

いい時代だったなあ。
付け加えておくと、トーヴィル・ディーンは、
あの退屈なOSPですら観客の大喝采を受けていて、
ノリノリで演じていて、
最後のポーズでディーンが大見栄を切ると、大歓声が起きていた。
OSPですらその有様だ。
偉大なカップルだった。


アニシナ・ペーゼラのファンになった時、
本当に彼らを生で見たい、
生のフィギュアの試合を見たいと初めて心から願うようになった。
だけど、私は当時人形に夢中で、
人形コレクションに命をかけていた。
人形とフィギュアスケート、
どちらも好きだけどどちらもお金がかかる。
私は、もともと人形ファンだから、
人形にお金をかけることに決めた。
どっちも、両方とも、という選択は、薄給の私には出来ない。
どちらかひとつ、だから人形にすべてのお金を注ごう。
その時点でフィギュアスケートにお金をかけることをあきらめた。

アニシナの生演技を本当に見たかった。
だけど諦めた。
それから、フィギュアスケートはテレビだけで、
テレビでの観戦のみにしようと誓った。
私は永遠のフィギュアニワカで、永遠のライトファンでいい。


一度、トーヴィル・ディーンが引退してから
フィギュアに興味をなくし、あまり見なくなった時期があった。
だからカルガリー・オリンピックの時は
本当にフィギュアに興味をなくしていたので、
サラエボのビデオは残っているはずなのに、
カルガリーの時のはビデオに撮っていない。
テレビでは見ていたけれど。


ウソワ・ズーリンがほどなく出て来て、
再びフィギュア熱が戻って来て、
アルベールビルからは再びビデオに撮り始めた。
伊藤みどりが騒がれていたころだが、
私は、彼女はすごいという認識は持っていたけれど、
あまり興味はなかった。
だから結局、
アルベールビルで彼女が飛んだトリプルアクセルが、
伊藤みどりが現役で飛んだのを見た最初で最後だ。

あの時、日本人は日本で最初の金メダリストになるかもしれない、
と、大騒ぎだったのだが、
私の興味はひたすらウソワ・ズーリンでありました。


あれから何年も経ち、日本人が世界で活躍するようになって、
フィギュアは日本で人気のスポーツになり、
テレビでも視聴率の取れるコンテンツになった。

アイスショーが沢山開かれるようになり、
今では日本が世界で一番アイスショーの盛んな国なのではないかと思う。
反比例するように、
あれだけ人気を誇っていたアメリカではフィギュア人気が急速に下降し、
アイスショーの本場だと思っていたのに、
アメリカではすっかりフィギュアは廃れてしまった。
アメリカでのフィギュア人気は、結局のところ、
クワン人気だったのではないか。


私はもう人形を集めていないし、人形にお金もかけていない。
医者へ毎月行くのとお薬をもらうのとでお金がかかるので、
人形集めもやめたのだ。
だから相変わらず、日本で盛んなアイスショーにも出向かない。
生の試合も見たいなとは思う。
でも、家を空けることは今の自分にはできない。
だから、あきらめている。


一度だけ、京都で開かれたスケート大会に行ったことがある。
無料だったからだ。
そのことは前にこのブログで書いた。

その頃ファンだったカン様こと神崎範之のテレビで見たエキシ、
冬のソナタ完全版が見たかったのだ。
彼は期待通りそれを滑ってくれ、
大きなトリプルアクセルを成功させていた。
私が生で見た、最初で最後のトリプルアクセルだ。
それはいい思い出になっている。


結局私はこれからも永遠にテレビの前の、
テレビだけでフィギュア観戦するフィギュアニワカを続けるのだ。
永遠のフィギュア・ライトファン。
それでいいではないか。と自己を慰める。




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