伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

京都東山・長楽館

2022年12月31日 | 京都



八坂神社の東側を歩いて横にある円山公園へ行くと、
さらにその円山公園の東に長楽館という近代建築がある。



今はカフェ・レストランになっていて、軽食もコーヒーも頼める。
美しい洋館でひときわ目を引く。

円山公園沿いの東大谷(大谷祖廟)へお参りに行くたび、
この長楽館を横に見て歩いてゆくので、
いつも美しい佇まいを見ながら良い建物だと思いながら、
通り過ぎている。





母と一緒に東大谷へお参りに行っていた時は、
いつもと言っていいほどこの長楽館へ入り、一休みし、
ケーキセットを頼んでいたことを思い出す。
長楽館は内部も近代建築らしく、美しいのだ。


円山公園の横に位置する長楽館は、
明治の煙草王と呼ばれた実業家・村井吉兵衛によって、
迎賓館として建築された。

当時は煙草は民間の企業で、煙草業で財を成す者もいた。
その一人が村井吉兵衛だったといえる。


長楽館について
https://www.chourakukan.co.jp/chourakukan




設計したのはアメリカ人のJ.M.ガーディナーで、
市の登録有形文化財に指定されている。

建設当時は村井が内外の賓客をもてなす迎賓館として使用され、
伊東博文や大隈重信、山縣有朋などを迎えたという。
長楽館という名を命名したのは伊東博文である。

外観は洋館のルネサンス風だが折衷式で、
3階はなんと和室もある。
そこに伊東博文が揮毫した扁額が飾られている。
そこに入ったことはないが…。


長楽館には宿泊施設もあり、ホテルとしても使われており、
ウェディングやパーティーなどにも使用されているという。
それぞれが贅を凝らした室内装飾が見事で、
現在も美しく保存され使用されているのだ。





(上記リンクに掲載されていた写真より)


ガーディナーは京都では平安女学院の聖アグネス教会や、
明治村に移築された京都市下京区にあった
聖ヨハネ教会などを手掛けた名建築家である。




長楽館は惜しむらくは本館の真ん前に大きな木が植わっていて、
正面のファサードが木で見えないことだ…(T_T)。



坂道を上がる時のサイドからの方が、横からの建物がよく見られる。



坂道から見える建物には横にも入り口のようなものがあり、
入り口のアーチ型のゲートもカーブを描いていてエレガントだ。




12月のクリスマスの時期にはクリスマス飾りが施される。



壁面には窓?(通気口?)があり
美しいアールヌーヴォー風のレリーフが施されている。
美しいので思わず写真に撮った。



月に一度、長楽館の前を通るが、
なかなかカフェの中に入ることはない。
以前、母と入ってセットを頼んでいたように、
またもう一度、中へ入って美しい内装や調度品を見ながら
カフェを楽しんでみたい、
というのが当面の夢である。
いつか、あの内部にもう一度入ってみたい、と・・・。





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