伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

ビートルズ/レット・イット・ビー

2024年05月08日 | 音楽

ザ・ビートルズの1970年の映画「ビートルズ/レット・イット・ビー」、
ディズニープラスで配信が始まった。

ビートルズの映画はほぼビデオ化、ディスク化されているはず。
「マジカル・ミステリー・ツアー」でさえビデオ化、ディスク化されている。
ビートルズのライブコンサートもディスク化されている。
ただ「イエローサブマリン」を含めてビートルズ映画4本目にあたる
「レット・イット・ビー」だけは映画のみ公開されて、
映像化は金輪際されて来なかった。

一度深夜にテレビ放送されたような気がするが、
それ以来、
映画館でロードショー上映されたきり映像化はされて来なかった。
いつの時代にもなぜ「レット・イット・ビー」は映像化されないのだろう、
とずっと疑問に思いつつ今日まで来た。

それがついに配信されるという---




『ザ・ビートルズ: Let It Be』|予告編|
50年以上ぶりに伝説のロックバンド ザ・ビートルズ(The Beatles)
幻のドキュメンタリー映画が復活|Disney+
ディズニープラス
https://youtu.be/ntHSfhwkZlk?si=kwmJ8cDAEcRHjoSP


なぜ今、「レット・イット・ビー」の映像配信が可能になったか、
といえばディズニープラスで2021年に配信が始まり、ディスク化もされた
8時間に及ぶ「ゲットバック」の評判が良かった?からだろう。

「ザ・ビートルズ ゲットバック」は
もとの映画「ビートルズ/レット・イット・ビー」のため
撮影された膨大なフィルムを再編集して8時間にまとめたものだ。
もとは57時間もの長さがあったものをピーター・ジャクソン監督が
丁寧に抽出した。
劣化した色彩を再現したり音をクリアにしたりして、
リアルなビートルズの録音風景を再現した。

そのためビートルズのメンバーが今ここでセッションしている、
かのようなリアルさと、改めて彼らの演奏能力の高さに注目が集まった。


長い間、1970年の映画「レット・イット・ビー」が
映画館での上映やビデオ化、ディスク化が実現しなかったのは
どうやらビートルズ側がOKしなかったかららしい。

ポールやジョンはこの映画が好きではなかったようだ
(当然だと思うが…)。
が、「ゲットバック」で「レット・イット・ビー」が公開された当時(55年前?)の
リアルなドキュメントがスタッフの尽力で再構築され、
当初の映画「レット・イット・ビー」より
よりリアルで正確なドキュメントとなった点、
「レット・イット・ビー」で誤解を招きそうだった部分も、
「ゲットバック」で修正が出来た点、
などでポールもかつての不出来な(?)映画の公開にOKを出したのだろう。

いや、映画が不出来というより、あの時のビートルズの雰囲気、
不穏な空気、解散寸前の一触即発というか、
そんな危ない気配がドキュメンタリーだけに全編に漂っていた。
アルバム「レット・イット・ビー」もビートルズにしては
上出来とは言えないアルバムになってしまっていた。
(話せば長くなるので省略(;^ω^))
(フィル・スペクターがストリングスを入れたりして
当初の「レット・イット・ビー」は散漫な印象になっていた)

ともあれ映画「レット・イット・ビー」はビートルズ解散寸前に撮影され、
ビートルズ末期の白けた雰囲気が濃厚だった。
そのためポールたちにはビートルズとしてあれは適切ではない映画、
と判断していたのではないだろうか。
彼ら自身があの映画を公開、映像化するのをストップさせていたのだ。

が、「ゲットバック」が2021年に配信されて、
改めてゲットバックセッションがすぐれたドキュメントとして認識された点、
プロ集団として優れたクリエイティビティを発揮していた点、など
当時の記録として貴重なものだったとの判断があったのではなかろうか。

仲が良かった、悪かった、等ではなく、
あの時のあの時代の空気をそのまま切り取った、残した
貴重なドキュメントだということを改めて気づいたのではなかろうか。
「レット・イット・ビー」は「レット・イット・ビー」として
残しておく値打ちがある、と。






ディズニープラス配信での「ゲットバック」が見られる以上、
映画「レット・イット・ビー」にはあまり価値がないのでは?、
という意見もあるようだが…、
あの頃、ビートルズは演奏活動を辞め、
人前にはめっきり出て来なくなっていた。
解散の噂もあった。

そんな時、あの映画で4人を目の当たりにできる、
彼らのレコーディング風景が見られる、
レコードでしか聞けなくなっていた4人の姿がスクリーンで見られる、と、
ファンは喜んで見に行ったと思う。
その貴重な記憶を追体験するというだけで意味があるのではないかと思う。。

その上、「ゲットバック」セッションでは
ポールの「レット・イット・ビー」や「ロング・アンド・ワインディング・ロード」は
1部分のみの演奏だったように思う、
でも映画「レット・イット・ビー」ではフルで演奏してる。
(レコード吹き込みバージョンだったかと。確かではない…)

「ゲットバック」セッションとはまた違う良さがあると思うが
何せ「レット・イット・ビー」を見たのはずいぶん昔なので💦、
記憶がなくなってるが…


↓ディズニープラス 月額990円
https://www.disneyplus.com/ja-jp/home


ともあれ世界を変えたバンド、ザ・ビートルズ、
これも彼らの貴重な記録の一つであることには変わりない。




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