伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

思文閣美術館のお雛様

2009年03月02日 | 展覧会・絵



お雛様ネタが続くんですが…
この季節あちこちで開催されているひな飾りを見ようと、
今回は思文閣美術館へ出向いた。

http://www.shibunkaku.co.jp/artm/

思文閣といえば、難しそうな本を出版していたほか、
最近では「なんでも鑑定団」で鑑定団のハンカチ王子こと
田中某が出演するようになり、
それで少し名前が知られているかもしれない。

あの田中某のおかげで、
何となく胡散臭いイメージがあるのだが、
思文閣美術館とは、思文閣グループが作った美術館らしい。

すごく小さくて、
マンションの一室を展示場にして美術館と称している、
という感じだ。
となりに出版の事務所があり、行き来出来る。
ビル全体が思文閣グループの事務所なのか?

まあ、そんな感じの所で、
でも美術展覧会の企画は悪くない。
前には宮武外骨の展覧会をやっていた。
ひな飾りとミニチュアの展覧会は毎年行っている。

今回行った「雛とミニチュアのお道具展」はお雛様はほんの少しだった。
これまでの博物館の方がうんと沢山展示してあった。

http://www.shibunkaku.co.jp/artm/hina4/

ほんの少しというよりも、ひとつふたつしか飾ってない。
お雛様よりもミニチュアの方が展示の主眼だった。
それでお雛様も小さいのばかりだ。

だけど、そのミニチュアがすごかった。
美術館のスペースは狭いが、
飾ってあるのがミニチュアだから問題ない。うん。
もともと人形が好きで、
リーメントなどのミニチュアにも当然のように
興味がある体質だから、
なるほどこの展覧会は趣味に合うはずだ。

家の雛飾りの段にも、ミニチュアの箪笥とか、
食器などを飾るのが習わしだ。
そのようなものも当然展示されていた。

関西での飾りの定番、おくどさんや、台所用具、
ゲームの将棋、碁、すごろく、
貝あわせなどのミニチュアもあった。
ちまちまとした極小の将棋や碁の駒を見るのはそれだけで楽しい。


昔よく見た和傘、印籠、ハンコ
(石のもので、1センチもないくらいので、持ち手に龍とかが彫られている)、
お正月の凧、羽子板、茶道具、硯と筆、を入れる硯セットなど、
ハサミ類、ミニ屏風、
それから指物類では化粧台、
茶道具を入れる棚、極小の蒔絵箱(?)
もうミニチュアファン大喜びの展示の数々。

私が特に気にいったのは和裁道具で、
へらとものさし(金製)、こての三点セット。
へらが1センチくらいか?、ものさしが5センチくらい?
とにかく小さくて可愛い。
帰ってから「こて」は何にするのか母に聞いたら、
着物を縫う時にふちを折るのに使ったとのこと。


そして何と言っても「象牙人形」がひたすら圧巻だった。

全長3センチくらいで、虫眼鏡で見る。
そこには首、肘、膝、手首などに関節があり、
動くようになっている。

昔よくあった、子供(赤ちゃん)のヘッドで、
頭のてっぺんにまげを結っているやつ。
それがたったの3センチなのに関節人形なのだ。

関節は、ネジのようなものでジョイントされている、
という説明が書いてあった。

ほとんど打ちのめされたと言っても良い。
裸で展示されていたが、人形はとても状態が良く、
汚れもなく、きれいだ。
関節も痛んでいる部分はない。
保存が良かったのだろう。

人間、やる気になったら何でも出来るものなのだ。
やって出来ないことはない、と感じ入ったことだった。


思文閣へ行ったついでに近くの京都大学へ行き、
せっかくなので京大特製付箋を買った。
人がいっぱいで大混雑していた。
新学期(試験?)の時期なので、子供、
親を含めてえらい人の波だった。




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