京都文化博物館で開かれていた
「鈴木敏夫とジブリ展」へ行って来た。
毎度ながら招待券をもらったので(スミマセン)、
身内に博物館関連に勤めている者がいるので招待券をくれるからで…。
京都文化博物館
https://www.bunpaku.or.jp/
鈴木敏夫とジブリ展
2022年4月23日(土) - 2022年6月19日(日)
https://www.bunpaku.or.jp/exhi_special_post/suzuki_ghibli/
展覧会公式ホームページ
https://suzukitoshio-ghibli.com/
京都文化博物館は2階に映画館の設備もあり、映画上映もしているので
(名画座のようなもので古い映画ばかり)、
その時上映していた「仁義なき戦い」を見たかったので、
そのついでにジブリ展も見て来たのだ。
(「仁義なき戦い」はひたすら怖かった💦)
自分は手塚治虫世代であって、手塚治虫が神なので、実はジブリには興味がない。
何せ時代と世代が違うので、
ジブリが流行りだした時はもう大人になっていたし、
アニメを見る年ごろでもなくなっていたから、
ジブリのアニメ映画はどれ一つとして見たことはないのだ。
子供もいないし縁がなかった…
それでも招待券があったので、映画を見ると共に見て来た。
いつもの展覧会とは客層がまったく違い、
遊園地にでもいるみたいな人たちばかりで、それにすごく驚いた。
人もいっぱいで入場には行列が出来ていた。
先に映画を見たので、ジブリ展へ入るころには列はなくなっていた。
展示は展覧会のタイトルにあるように、
ジブリのプロデューサー・鈴木敏夫(1948~)の生涯を辿る形だった。
というか、鈴木敏夫の読んできた本、漫画、その時代背景、
見た映画などを通して鈴木氏がどんな影響を受けて思考を形成して行ったか、
それを探る形の展示だった。
始めに子供のころの昭和時代の狭い部屋を再現したものがあって
とてもリアルで懐かしい気持ちになる。
そして子供時代に夢中になった少年雑誌や時代小説、映画などから、
学園紛争真っ只中の大学生時代、
そして徳間書店へ入社、「アサヒ芸能」を経て
「テレビランド」の編集、そして「アニメージュ」の創刊、などなど…
子供のころ読んだ雑誌「少年」や「少年倶楽部」、
時代小説「大菩薩峠」、
ちばてつやの「ユキの太陽」
などなど時代を感じさせるものが沢山展示されていた。
映画ではヘイリー・ミルズという少女女優が好きだったようで、
彼女の映画資料が多く展示されていたり、
当時の女優モニカ・ヴィッティの映画資料もあったり、
時代を感じさせる展示はかなり興味深いものだった。
どの時代を通しても映画が好きだったようで、
「キネマ旬報」を愛読していた様子も。
「アニメージュ」を創刊した人だということで、
「アニメージュ」も沢山展示されていてなつかしかった。
ちょうど「宇宙戦艦ヤマト」や「ガンダム」が話題になったころで、
そのころは「アニメージュ」を買ったりしていた。
アニメ「サイボーグ009」が好きで買っていたのだ。
「風の谷のナウシカ」は鈴木がアニメ化したくて、
まず漫画連載を依頼したということは初めて知った。
(「ナウシカ」はもちろん見てない…)
そのころからアニメのプロデューサーとして手腕を発揮したようだ。
宮崎駿や高畑勲との出会い、関わるようになったきっかけなども
簡潔に分かるようになっていた。
けれどももっとも迫力があったのは、最後の書斎部屋の再現で、
そこには8800冊に及ぶ書物が展示されていて
すごい読書量に圧倒された。
漫画ももちろんあり、彼のお気に入りのちばてつやの
「紫電改のタカ」「ハリスの旋風」「あしたのジョー」、など全巻揃っているし、
手塚治虫全集もずらりと揃っていた。
「巨人の星」も揃っていた。
ムック「ちばてつやの世界」が展示されていて、
あ、これ持ってる、と嬉しくなったり。
「キネマ旬報」がどの時代のものも残らず(?)揃っていたのも壮観だった。
羨ましい。
普通なら家は狭いので、古くなったものは捨てたりしてしまうし、
残しておいてもよれたり、汚れたりするのに、
あんなに揃ってきれいに残してあるのは羨ましい以外にない。
数えきれない多くの書物があり、
「日本の歴史」「世界の名著」「加藤周一全集」などが揃っている。
日本の歴史は何種類もあり、歴史をよく研究したようだ。
保存状態もよくて、書物を大事に残しているさまが
鈴木敏夫の人となりを表しているようだった。
まるで図書館か、書店のようでもあり、ここで本を買いたくなった。
これら膨大な読書と映画への傾倒が鈴木敏夫の思考を形作って来た、
ということが分かり、
それがジブリアニメに生かされているのだということも。
そしてその鈴木敏夫の躊躇いのない実行力、行動力が宮崎駿の心を動かし、
ジブリの興隆に繋がったのではないかと思った。
サブタイトル
「ジブリ誕生の秘密がわかる!書籍で紐解く鈴木敏夫」
というコピーの通りの展示だった。
多少、時代が重なる部分もあり、興味深い書籍部屋だった。
もちろんトトロや湯婆婆などのお子さんが喜びそうな展示も。
ただ、入場者が多すぎて、混雑するので
記念の写真撮影が出来なくなっていたのが気の毒だった。
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「鈴木敏夫とジブリ展」へ行って来た。
毎度ながら招待券をもらったので(スミマセン)、
身内に博物館関連に勤めている者がいるので招待券をくれるからで…。
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2022年4月23日(土) - 2022年6月19日(日)
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京都文化博物館は2階に映画館の設備もあり、映画上映もしているので
(名画座のようなもので古い映画ばかり)、
その時上映していた「仁義なき戦い」を見たかったので、
そのついでにジブリ展も見て来たのだ。
(「仁義なき戦い」はひたすら怖かった💦)
自分は手塚治虫世代であって、手塚治虫が神なので、実はジブリには興味がない。
何せ時代と世代が違うので、
ジブリが流行りだした時はもう大人になっていたし、
アニメを見る年ごろでもなくなっていたから、
ジブリのアニメ映画はどれ一つとして見たことはないのだ。
子供もいないし縁がなかった…
それでも招待券があったので、映画を見ると共に見て来た。
いつもの展覧会とは客層がまったく違い、
遊園地にでもいるみたいな人たちばかりで、それにすごく驚いた。
人もいっぱいで入場には行列が出来ていた。
先に映画を見たので、ジブリ展へ入るころには列はなくなっていた。
展示は展覧会のタイトルにあるように、
ジブリのプロデューサー・鈴木敏夫(1948~)の生涯を辿る形だった。
というか、鈴木敏夫の読んできた本、漫画、その時代背景、
見た映画などを通して鈴木氏がどんな影響を受けて思考を形成して行ったか、
それを探る形の展示だった。
始めに子供のころの昭和時代の狭い部屋を再現したものがあって
とてもリアルで懐かしい気持ちになる。
そして子供時代に夢中になった少年雑誌や時代小説、映画などから、
学園紛争真っ只中の大学生時代、
そして徳間書店へ入社、「アサヒ芸能」を経て
「テレビランド」の編集、そして「アニメージュ」の創刊、などなど…
子供のころ読んだ雑誌「少年」や「少年倶楽部」、
時代小説「大菩薩峠」、
ちばてつやの「ユキの太陽」
などなど時代を感じさせるものが沢山展示されていた。
映画ではヘイリー・ミルズという少女女優が好きだったようで、
彼女の映画資料が多く展示されていたり、
当時の女優モニカ・ヴィッティの映画資料もあったり、
時代を感じさせる展示はかなり興味深いものだった。
どの時代を通しても映画が好きだったようで、
「キネマ旬報」を愛読していた様子も。
「アニメージュ」を創刊した人だということで、
「アニメージュ」も沢山展示されていてなつかしかった。
ちょうど「宇宙戦艦ヤマト」や「ガンダム」が話題になったころで、
そのころは「アニメージュ」を買ったりしていた。
アニメ「サイボーグ009」が好きで買っていたのだ。
「風の谷のナウシカ」は鈴木がアニメ化したくて、
まず漫画連載を依頼したということは初めて知った。
(「ナウシカ」はもちろん見てない…)
そのころからアニメのプロデューサーとして手腕を発揮したようだ。
宮崎駿や高畑勲との出会い、関わるようになったきっかけなども
簡潔に分かるようになっていた。
けれどももっとも迫力があったのは、最後の書斎部屋の再現で、
そこには8800冊に及ぶ書物が展示されていて
すごい読書量に圧倒された。
漫画ももちろんあり、彼のお気に入りのちばてつやの
「紫電改のタカ」「ハリスの旋風」「あしたのジョー」、など全巻揃っているし、
手塚治虫全集もずらりと揃っていた。
「巨人の星」も揃っていた。
ムック「ちばてつやの世界」が展示されていて、
あ、これ持ってる、と嬉しくなったり。
「キネマ旬報」がどの時代のものも残らず(?)揃っていたのも壮観だった。
羨ましい。
普通なら家は狭いので、古くなったものは捨てたりしてしまうし、
残しておいてもよれたり、汚れたりするのに、
あんなに揃ってきれいに残してあるのは羨ましい以外にない。
数えきれない多くの書物があり、
「日本の歴史」「世界の名著」「加藤周一全集」などが揃っている。
日本の歴史は何種類もあり、歴史をよく研究したようだ。
保存状態もよくて、書物を大事に残しているさまが
鈴木敏夫の人となりを表しているようだった。
まるで図書館か、書店のようでもあり、ここで本を買いたくなった。
これら膨大な読書と映画への傾倒が鈴木敏夫の思考を形作って来た、
ということが分かり、
それがジブリアニメに生かされているのだということも。
そしてその鈴木敏夫の躊躇いのない実行力、行動力が宮崎駿の心を動かし、
ジブリの興隆に繋がったのではないかと思った。
サブタイトル
「ジブリ誕生の秘密がわかる!書籍で紐解く鈴木敏夫」
というコピーの通りの展示だった。
多少、時代が重なる部分もあり、興味深い書籍部屋だった。
もちろんトトロや湯婆婆などのお子さんが喜びそうな展示も。
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