伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

ロームシアター京都

2016年02月17日 | 音楽
京都会館といえば、京都の人間には馴染み深い、
思い出深いいろんなコンサートが行われた岡崎のホールだった。
私も小さいころから良く行った。

学校から授業でクラシックの音楽を聴きに行ったこともある。
グループサウンズから外タレや演歌まで、広く扱っていた。
一番最近に行ったのはTOSHIと葉加瀬太郎のコラボコンサートだ。

設計したのは前川国男(?)といったか(名前正しく覚えてない)、
有名な建築家であった。
その思い出深い京都会館が壊され、新しく改築された。

建て替えられる、と聞いた時には
あの有名な建築家の建物を壊すのか、と一時騒然となった。
私もえっ、そんな馬鹿な。
あれはああいうのがいいのに…と思って改築には反対だった。
最近ではその中に入ることはなくなっていたけれど、
岡崎のあの周辺(美術館などが沢山ある)に行くたびに、
京都会館の外観を眺めて、
武骨だがこれがいいのかもね…と思っていたものだ。
建て替えられると聞いてから見た時には、
残念な気持ちでいっぱいだった。


その京都会館が、このほど改築が終わり、
ネーミングライツによって「ロームシアター京都」という名に生まれ変わり、
新しい岡崎のランドマークになった。

京都会館の外観を生かしつつ、以前より中が広くなり、
オペラなども上演出来るようになったのだという。
1月ごろからこけら落としの記念上演が始まり(能や狂言など)、
このほど2月には
小澤征爾の指揮によるオペレッタ「こうもり」が上演される。

外観を生かしているのならいいか…。
名建築家の仕事を台無しにしていないならいいか…と、
自分を納得させつつ、京都市民は、
この新しいホールの可能性を期待している。
今までにも京都コンサートホールというのが出来ていたので、
クラシックはそちらで、
という住み分けが出来ていたと思っていたのだが、
オペラなどはコンサートホールでは上演しづらかったのだろうか。
この新しいロームシアター京都で、
京都でもオペラを楽しめるようになる、と新聞が書いていた。

小澤征爾の「こうもり」なら見たい、と私も思ったが、
チケットはとっくに売り切れ、あっけなく夢壊れる。


この「こうもり」はヨハン・シュトラウスの
とても面白いオペレッタで、
テレビやレーザーディスク時代に何度か見たことがある。
登場人物の中にオルロフスキー公という変わった人物がいるのだが、
男性なのだけれど、音域がアルトかメゾ・ソプラノなので、
通常、女性が男装して演じることになっている。

一時カウンターテナーが流行った時に、オルロフスキー公を、
男性のアルトであるカウンターテナー歌手が演じることがあった。
私はその頃、そのカウンターテノール歌手の
ヨッヘン・コワルスキーに入れあげていて、
彼が「こうもり」のオルロフスキー公を演じる、
というのでこの「こうもり」というオペレッタを知り、
見るようになったのだった。

コワルスキーという人は、東ドイツ出身で、
その東ドイツ時代から歌い始めた人で、
ものすごいイケメンで、かつ芝居がうまかった。
歌はまあ大雑把、という評価だったが、
芝居がうまいので、はじめオペラに出て有名になった。

東ドイツのハリー・クプファーという素晴らしい演出家がおり、
その人に見いだされて彼の演出するバロックオペラに良く出演した。
バロックオペラ、そう、カストラートが活躍していた時代のオペラで、
現代のカストラートであるカウンターテノール歌手が演じるのに
ぴったりの題材である。

詳しい話は端折って、こうもりのオルロフスキー公も、
キャラクターとしては男性なので、男性が演じても良いだろう。
その方が自然だともいえる。

そんなわけでコワルスキーさんがオルロフスキーを演じている
「こうもり」を見たくて、
私はNHK主催のオペラシネマ鑑賞会みたいなのにすら出かけたこともある。
コワルスキーの「こうもり」はテレビでも放送されたような気がする。
テレビで見たような気もするのだ。
とても達者で楽しいオルロフスキー公を作り上げていた。


まあそんなわけで、話がどんどん逸れていってしまったけれど、
小澤征爾さんは京都で、オペラの学習会のようなものを開き、
オペラを演奏したり演じたりする人たちを育てるつもりである、
というような話を新聞で読んだ。

小澤征爾が京都を拠点にするというような記事だったような。
小澤征爾といえばグラミー賞を受賞して話題になったけれど、
今現在、京都にいて、「こうもり」のリハーサルをされている。

小澤さんが京都に拠点を置いてくれれば、
京都もオペラ後進国から少しは発展するのではないだろうか。
今まで京都ではちゃんとしたオペラを上演する小屋がなかった。
私はコンサートホールで出来るものだと思っていたが、
そうではなかったらしい。
隣の滋賀県には立派なホールがあるというのに、
京都にはなかったのだ。
だから良いオペラは全部滋賀県で上演されていた。
くくく…。
これからは京都にもオペラが根付いてくれるだろうか。
楽しみである。

(名前の間違いが多いです。分かったところだけ修正しました…)




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