一風斎の趣味的生活/もっと活字を!

新刊、旧刊とりまぜて
読んだ本の書評をお送りいたします。
活字中毒者のアナタのためのブログです。

休日はモーツァルトのディヴェルティメントで始まる。

2007-04-27 10:15:32 | CD Review
もうそろそろ、連休が始まります。
そこで今日は、五月の休日にふさわしい曲の御紹介。

まずは K.136 のディヴェルティメント。
鯉のぼりの翻る五月の青空に相応しい、軽快な曲です。
演奏は誰のものにしましょうか。
ここは、切れ味の良いエマニュエル・クリヴィヌ指揮のシンフォニア・ヴァルソヴィアのCDとします(DENON COCO-70594)。
軽やかで、爽やかで、そして小気味の良い演奏です。

さて、休日のブランチは、木漏れ日が差してくるテーブルで、気の合ったトリオの演奏でも聴いてみましょうか。
ギドン・クレメールのヴァイオリン、キム・カシュカシアンのヴィオラ、ヨーヨー・マのチェロによる『弦楽トリオのためのディヴェルティメント K.563』です ("MAESTROS PLAY MOZART" SONY SICC-455/6)。
第1、第3楽章のようなアレグロ楽章では、丁々発止、緊張感を感じさせるところもありますが、それも前後の和気藹々とした部分を一層引き立てる。
第2、第4楽章のようなゆったりした音楽では、各楽器の美音を一層楽しめる。特に、第2楽章ではチェロの音色、第4楽章ではヴィオラの音色をお楽しみください。
第3、第5楽章は、いかにもモーツァルトらしいチャーミングなメヌエット(特に第5楽章)。

ということで、ゆったりとしたブランチが楽しめることでしょう。

夜になって、多少酔い心地になったら、『音楽の冗談 K.522』といきましょうか。
「冗談」をウィーン室内合奏団の面々が大真面目に演奏しているのが、なかなか可笑しい(DENON COCO-70770)。
モーツァルトが「下手な作曲家や演奏家を揶揄するために」書いたといわれていますが、不協和音がプカプカと演奏されるのは、外した演奏を示しているのでしょうか。
もっと、酔ったアナタには、もうそんなことはどうでも良くなっていることでしょう。