お父さんへ。

昨日の夜、寒かったので、ビールはやめて、
焼酎のお湯割りを作りました。
自分から焼酎を飲むのって、滅多にありません。
むしろ、子どもの頃のトラウマで嫌いな飲み物でした。
子どもの頃、夜中に寝ぼけて、水と間違えて口にしてから、
本当に苦手なもの。
そして、毎晩、この焼酎で晩酌する父親の醜態をみてきたから。

が、最近、この焼酎テイストが美味に感じられるのは、
お父さん、やっぱり、あなたの娘だからですかね。

生きていたら、結婚前に先に妊娠した私をなじったか、
夫様をはたいたか位はしたんじゃないでしょうか。

死に行く様も性格を表すとはこの事とばかりに、
病状発覚後の余命宣告も短く、その通りに早く亡くなりましたね。
６０台ですって。若すぎますよ。早すぎますよ。

お父さんが生きていたら、きっと許してもらえないだろう事が
色々あった結婚当初。
生きていなくて良かったかも・・・とさえ思った過去。

自分の孫だと他人に紹介していた末娘ね、子ども４人産みましたよ。
とんでもなく子ども好きだったお父さん、孫増えてますよ。
きっと、こちらがやきもち焼く位に　溺愛したかもしれませんね。

お母さん　元気にしてますよ。

二人でいつか行こうねと話していた旅行話し、実現しなかったんだから、
いつかお母さんがそばに来たら、戦前男子の気位はずして、連れてってくださいよ。

でも、まだまだ、お母さんお迎えに来ないでね。
いてもらわなきゃ、すんごく困るんです。

お父さん、一緒に晩酌できるようになったよ。
やっと、お父さんと話せる頃になったかもよ。

お父さん、やっぱり、早く死にすぎ。