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《追悼》立花隆さん「“死”が自然とこわくなくなりました」 75歳の時に語っていた“死にどき”を迎える心境 202106

2021-06-23 11:35:00 | 健康関連

《追悼》立花隆さん「“死”が自然とこわくなくなりました」 75歳の時に語っていた“死にどき”を迎える心境
  文春オンライン  より  210623   立花 隆

 安楽死や脳死など、長きにわたり、人の「死」をテーマに追い続けてきた立花隆さんが、4月30日、80歳で亡くなりました。がん、心臓手術を乗り越えた、当時75歳の立花さんが、最新の脳科学の知見を得て到達した理想的な「死」について語ったインタビューを再公開します。(初公開:「本の話」2015年12月6日。記事中の肩書・年齢等は掲載時のまま)

◆◆◆

――「死がこわくない」のはなぜですか?

 自然にそういう気持になったんです。そのことに自覚的になったのは、今回の本(『死はこわくない』)を書き終えたときですね。気持的に、自然に死がこわくなくなったんです。だから、自分でいろいろ取材して調べた結果、ロジカルな結論としてそのような考えに至ったということではなくて、自然な気持の流れとして自然にそうなっていたということです。ぼくは今年75歳で後期高齢者になったんですが、その要素というのがいちばん大きい背景だと思います。

立花隆さん
 今回の本のなかでは触れていませんが、ロバート・カステンバウムというひとが、人間は年をとるとどういうふうに心境が変化するのか、年齢に応じてそのひとのこころがどういうふうに変わるのかについて書いています。そして、キケロも61歳のころ、『老年について』を書いています。この本は、大カトーが将来有望な若者二人を自宅に招いて老年論を対談形式で語るという体裁になっていますが、いま読んでも非常に面白い本です。とにかくいろんなひとが「老年」について書いていますが、そういうのを読むと、自分もそういう年齢になったこともあって、なるほどと思わされることが多いですね。

 人間というのはおのずから、過去の蓄積の上にあたらしい日々を迎え、年をとっていくわけで、その蓄積が自分のなかで生きたものとして醸成され、そのひとの「いま」を作っているという側面があります。

 やっぱり後期高齢者になってみないと、わからないことが相当あると思いますね。つまりあなた方はまだ若いから、後期高齢者になるのに何十年も必要でしょう。そういうひとは、自分では「死」を知ったつもりになっていても実は全然分かってない、というか分かりようがないということなんです(笑)。

――若い頃には、こうした心境に至るとは思いもしなかった?

 そうですね、偉そうなことを若い頃から書いてきましたが(笑)、いま若いときに書いたものを読み直すと、チャンチャラおかしいという感じの部分が相当ありますね。

死をどう思うかは、年齢を重ねないとわからない
 やっぱり年齢を重ねると、年をとっただけのことは自然とあるんですね。とくに人間が年をとったときにどうなるかとか(心身ともにですが)、それから死ぬことについてどう思うようになるかとか、そのあたりは自分が本当に年をとって死が近く見える年齢にならないと、本当のことはわからないと思います。

 死がこわい、こわくないという話で言えば、もっぱら若いときは「死」がこわくて当然なんです。若さにとって死はアンチテーゼそのものですから。さらに、世の中にはいろんなひとがいて、敏感なひとと鈍感なひとがいるから、一概には言えないけれども、人間の生理的な思考におよぼす影響からして、若い頃はやはりこわいに違いないんです。ぼくにも事実、死というのを簡単には考えられないという時代がありました。

 しかし、いまは慣れ親しんでいるという感じですね。ある程度の年齢に達したひとがどんどん死んでいくという、そういう年齢に入るわけですから、自然と「死」というものが慣れ親しんだものになってくるんです。だから、自然とこわくなくなりました。

――人間が死ぬときはどういうふうになるのでしょう。

 今回の本や、20年あまり前に発表した『臨死体験』(文春文庫)でも書いたことなんですが、そのひとが死ぬ状況によってずいぶんちがうと思います。そのひとの肉体的条件、あるいは短い人生の時間幅のなかで、どういう時間帯のなかに位置しているのかっていうね。そういうことがものすごく影響すると思います。ただ、基本的に年をとったひとであれば、自然と落ち着いた気持で死にアプローチできるようです。

 最晩年にいろんな出来事や状況変化があって、精神的に混乱をきたすようなことに遭遇したひとには当てはまらないかもしれませんが、ごく普通に後期高齢者を迎えたひと、そういうひとは自分自身の人生をルックバックすると、60代後半だとまだでしょうが、70歳を超したあたりからすごく安定した気持になるものなんです。そしてさらに5年たって後期高齢者になる。この5年は大きいですね。ぼくもそうですが、周囲に亡くなる人がふえて、そのたびに落ち着いて全体を振り返れるようになる。

 自分の人生全体を過去のものとして振り返る。いろんなことがあったにしても、気持として全体を見渡せる心境になったときというのはね、個人差があるにせよ、大半のひとはすごく安定した気持で振り返ることができるんではないでしょうか。

 ある意味で「死にどき」と言うことができると思いますが、そうした「いつ死んでもおかしくない」時期に自分自身が差し掛かったんだ、ということでしょうね。

(立花 隆/本の話)
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京都の伏見港:が みなとオアシス に登録   202106

2021-06-23 03:37:00 | 🌇 街案内

秀吉が整備の伏見港「みなとオアシス」に登録 京都の観光拠点に
   毎日新聞  より 210623

<みなとオアシスの代表施設の「伏見夢百衆」=京都市伏見区>

 国土交通省は、かつて水運の要衝だった伏見港(京都市伏見区)を「みなとオアシス」に登録した。
 全国で148番目、京都府内では宮津港、久美浜港に次ぎ3番目。
 みなとオアシスは、地域住民の交流や観光振興などの活性化を「みなと」を核として促進する制度で、2003年に設立された。旅客、観光施設、多目的ホールなどで構成し、交流、休息、情報提供などが役割となる。

 伏見港は16世紀末に豊臣秀吉が伏見築城のため、大規模な河川港として整備して以降、長らく京都と大阪を結ぶ水運で栄えた。戦後は埋め立てられて公園となり、港湾としての機能は失った。現在は宇治川から引いた水路で観光用の「十石舟」を運航している程度だ。

 しかし、今回登録された代表施設で酒造会社「月桂冠」の旧本社を改装した「伏見夢百衆」では、住民参加による地域振興の取り組み、観光案内拠点としての情報発信を継続的に実施し、歴史的町並みの中でくつろげる喫茶スペースもある。

 他の構成施設は、坂本龍馬が襲われ難を逃れたことで知られ、
 船宿を再建した寺田屋をはじめ、
  伏見港公園,伏見みなと公園,月桂冠大倉記念館,十石舟乗船場,黄桜記念館――など。
 年間を通じて伏見港まつり(納涼盆踊り)、万灯流しなどのイベントがある。
 登録を機に国が進める「淀川舟運」の復活に向け,大阪府など関連自治体との連携強化などを図るという。          【矢倉健次】


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🪙近代通貨制度150年記念 新500円通貨も!  202106

2021-06-23 03:06:00 | 気になる モノ・コト

近代通貨制度150年記念、輝く金貨や銀貨の打初め 新500円硬貨も
  京都新聞 より  210623 

 近代通貨制度150周年記念で発行される(上段左から)1万円金貨、5千円金貨、千円銀貨。下段は新500円硬貨で、左は一般に流通するタイプ、右はコレクション用のプルーフタイプ=さいたま市、造幣局さいたま支局

 近代通貨制度150周年を記念した1万円と5千円の金貨や千円銀貨と新500円硬貨の打初め式が21日、さいたま市の独立行政法人造幣局のさいたま支局で開かれた。金貨と銀貨の裏面には平等院(京都府宇治市)の鳳凰堂が刻印されており、機械から美しく輝く貨幣が次々と打ち出された。

 日本では1871年に「円」が登場し、近代通貨制度が始まった。金銀貨の表面には、当時の硬貨で使用された「圓」の文字、裏面には鳳凰堂のほかサクラや稲穂など現在流通している6硬貨の図柄が刻印されている。1万円金貨は直径26ミリで15・6グラム、5千金貨は20ミリ、7・8グラムで、いずれも純金製。千円銀貨は直径40ミリ、重さ31・1グラムの純銀製。金貨は各2万枚、銀貨は5万枚を発行する。

 1万円金貨は14万5千円で通信販売する。申し込みは7月6日まで受け付けており、予定数を超えると抽選になる。造幣局オンラインショップかはがきで申し込む。問い合わせは、午前9時~午後8時にハローダイヤル050(5548)8686。5千円金貨と千円銀貨は9月に販売予定。

 2000年以来の発行となる新500円硬貨は、従来と同じ直径26・5ミリ、7・1グラム。図柄は現行の硬貨とほぼ同じだが、新たな偽造防止策として、銅と白銅の中心部分を黄銅で囲む「バイカラー・クラッド(二色三層構造)」という技術を採用。縁のギザの一部分を異なる形状にする「異形斜めギザ」を世界で初めて導入した。11月の発行開始を目指している。

 式典に出席した麻生太郎財務相は「(偽造防止策で)コストが高くなっているが、貨幣の信頼性が高まっているのも確かだ」と話した。 
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