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チベットの地理について

2011年08月07日 | 中国生活

 この度のチベット自治区成立60周年のニュース報道を見ていると、習近平を団長とする中央政府の代表団がチベット各地を訪問しましたが、見ていて、ポタラ宮に代表される、ラサ以外はピンときませんでした。今回は、チベットの地理について、見ていきたいと思います。

 先ずは、チベット全体の規模や人口について:
■ 面積:122.8万平方キロ
 中国の省、自治区、直轄市の中で2位(1位:新疆ウイグル自治区166万平方キロ、3位:内蒙古自治区118.3万平方キロ)。
 ちなみに日本の本州が22万平方キロ。中国の沿岸部の省、例えば広東省18万平方キロ。江蘇省10万平方キロ。

■ 地理、気候環境、人口
 世界で最も高地の青蔵高原に位置し、平均海抜3000メートル以上。人間の住環境としては厳しく、自治区全体の人口はわずか281万人(2006末)。人口密度2.21。また、人口は東南部に集中している。

■ 地域別の特徴
 チベット自治区は7つの地区に分かれる。

1.拉薩(ラサ)市 
 チベット自治区の省都。チベット自治区の東南部、雅魯蔵布江(ヤルツァンプ江)支流の拉薩河の北岸に位置する。南北200Km、東西277Km。総面積3万平方キロ、人口42万人。 
 チベットの政治、経済、文化の中心。 布達拉宮(ポタラ宮)、大昭寺、羅布林卡(歴代ラマの夏の離宮)は世界遺産に登録されている。

2.昌都地区
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 チベット東部で、四川省と接する。中華民国時代は、西康省に属していた。金沙江(長江の上流)、瀾滄江(メコン川の上流)、怒江(雲南、ビルマを経てインド洋に注ぐ。ビルマに入ってからの名はサルウィン川)の三つの河川の流域。南北445Km、東西527Km、面積11万平方キロ。人口62万人。
 古来、雲南の茶をチベットに運んだ「茶馬古道」はこの地を通った。

3.林芝地区


 チベットの東南部に位置し、南はビルマ、インドに接している。海抜3100mながら、ヒマラヤ山脈と念青唐古拉山脈に挟まれた盆地で、比較的温暖な気候であることから、「チベットの江南」と呼ばれる。面積11.7万平方キロ。人口14万人。チベットの森林の80%は林芝地区に集中している。
 墨脱、察隅、波密の3つの自然保護区があり、原生林や動植物の保護がなされている。

4.山南地区


 チベット南部、南をブータン、インドと接する。雅魯蔵布江の中流域で、岡底斯山から念青唐古拉山脈に至る山塊が渓谷を形成している。平均海抜3700メートル。面積8万平方キロ、人口33万人。尚、インドとの国境未確定地域で、中国側によれば、インド占領地域が約3万平方キロある。
 岡底斯山の主峰、岡仁波斉峰(チベット語で「神霊の山」の意味)、海抜6638メートルは“神山”とも呼ばれる。
 この地は、チベット族発祥の地といわれる。

5.日喀則地区


 チベット西南部、雅魯蔵布江とその主要な支流の楚河の合流点で、南をネパール、ブータンと接している。国境線は1753キロにわたる。面積18.2万平方キロ。人口66万人。うち、農業従事者49万人、遊牧民10万人。その他7万人。平均海抜4000メートル。
  “日喀則”はri4ka1ze2と発音する。チベット語で「最も良い荘園」の意味。
 日喀則は冬虫夏草などの薬材の産地。日喀則市のシンボルは、扎什倫布寺。また南方にはヒマラヤの主峰、珠穆朗瑪峰(チョモランマ峰)がある。

6.那曲地区


 チベット北部にあり、面積42万平方キロ。青蔵高原の中心に位置する。人口39万人。平均海抜4500メートル以上で、人々は主に牧畜で生計を立てている。
 “那曲”とはチベット語で「黒い河」の意味で、この川は怒江のこと。
 北東部の新疆、青海と接する所に、可可西里自然保護区がある。

7.阿里地区


 チベット西端に位置し、青蔵高原北部の羌塘高原の中心。ヒマラヤ山脈、カラコルム山脈、崑崙山脈が集まる所にあり、また雅魯蔵布江(ヤルツァンプ江)、インダス川、ガンジス川の源流は何れもこの阿里地区にある。面積30万平方キロ。平均海抜4500メートル。人口わずか6万人である。

(《百度百科》より)

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