Chao3you2yu2
(訳)会社をくびになる
以前、香港に住んでいた時、広東語のテキストでこのことばをみて、どうしてこれが会社をくびになるという意味なのか、よくわからず、印象に残った。これについては、次のように説明されている。
かつて、香港や広東省に出稼ぎに来た内地の人々は、雇い主から寮と食事の提供を受けた。彼ら、故郷を離れた出稼ぎ者は、風呂敷包みひとつ、多くともこれに綿の掛け布団か、竹を編んだ敷物を持ちやってきた。当時の店舗の建物は前の方が店で奥に店主や番頭も住む部屋や建物があった。 当時は雇われ人は、何か失敗をしてひとたび店主からクビを言い渡されると、雇われ人はすぐに荷物をまとめ、持ってきた布団を丸めて(巻舗蓋juan3pu1gai4)、店を去らねばならなかった。
広東料理にイカの炒め物、炒魷魚 という料理がある。イカは骨やワタを抜き、皮を剥いたものを開いて、平らにしたものを炒めると、生の状態では平らであったものが、熱が加わるとだんだん円筒状に丸まってくる。形が、この丸めた布団に似ていることから、炒魷魚を会社をクビになる意味に使われるようになった。
今でも、広東省では、工場のワーカーは中国内陸部からの出稼ぎ労働者が多く、そのため工場の敷地内に寮があり、ワーカーは、採用されると、大きなリュックや包みと、この丸く縛った布団を持ってやってくるのが見受けられる。
現在では、北京や上海でも、この「炒魷魚」ということばが、会社をクビになる、という意味で普通に使われるようになった<o:p></o:p>