TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

CONSCIOUS MIND / 吉弘千鶴子

2006-04-28 00:48:26 | J-FUSION
JIMSAKU派生ネタとして今回ご紹介するは吉弘千鶴子のソロアルバム、「CONSCIOUS MIND」です。
JIMSAKUの正式サポートメンバーとしてキーボードのみならずアレンジ、そしてリコーダー吹いたりとか、森村献と並んでJIMSAKUには無くてはならない存在感を示していた吉弘氏が1993年10月に満を持してリリースしたのがこのアルバム。
ロンドン録音ということで、当時隆盛を誇っていたINCOGNITOで有名なTALKIN'LOUDレーベルのミュージシャンを従えて制作されました。そんなもんですからブリティッシュな香りがプンプンきます。軽~いドラムのアシッド系からJAZZ FUNK、更にはラップも乗っけたブラックなHIP-HOPっぽいのまでありいの、よくよく聴いてみれば神保彰のソロアルバムにでも入ってそうなラテンフュージョンナンバーまでバラエティに富んだ内容。弾いてるのもピアノだけではありません。RHODESはもちろんのこと、HAMMONDまで駆使してゴキゲンなホーンセクションをバックにファンキーなJAZZを聴かせてくれます。選曲も自身のオリジナルに加えて、GROVER WASHINGTON JR.の「WINELIGHT」に、ファンキーにアレンジしたスタンダードナンバー「MOONLIGHT SERENADE」、パーカッシヴなオルガンとRHODESをフィーチャーしつついかにもINCOGNITOなベースラインが印象的なDEODATOの「SKYSCRAPERS」、そしてアシッド風アレンジのHERBIE HANCOCK「TELL ME A BED TIME STORY」など、渋々なスタンダードも楽しめます。
こういう音楽を最近では「スムースジャズ」って一括りにしちゃうんでしょうけど、そんな一言で片付けられるような薄い内容じゃありません。軽いんだけど中身はギッシリ、あんこギッシリのたいやきのようなお買い得なアルバムと言えますね。
しばらく前に渋谷のレコファン行ったら、どういうわけかいっぱい売ってましたから、是非とも!

そういや最近吉弘さんあんまり見かけないなあ~と思ってたらアメリカに行っちゃってたのね。去年だったかにソロアルバムがリリースされるということで楽しみにしていたんですが、思いっきりゴスペルのアルバムだったんで買うのやめちゃいました。是非とも日本のJAZZ/FUSIONシーンに戻ってきて欲しい方です。

CONSCIOUS MIND/CHIZUKO YOSHIHIRO
RICHARD MAZDA(rap)SARAH WARWICK/KAREN BODDINGTON(vo)MARK VANDERGUCHT/RONNY JORDAN(g)RANDY HOPE TAYLOR/ERNIE MCKONE(b)CHIZUKO YOSHIHIRO/JOHN GREEN(keys)ANDY GANGADEEN/GAVIN HARRISON(ds)THOMAS DYANI AKURU/JEFF SCANTLEBURY/MAX BEESLEY(perc)ANDOR JENSEN/STEVE WILLIAMSON/TIM SANDERS(sax)JACKO PEAKE(flute)COLIN STEELE/PAUL SPONG(tp)DENNIS ROLLINS/RICHARD EDWARD/NEIL SIDWELL(tb)

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