聞き上手は得な性分

説得するのは得意じゃない。
相手を強引に自分の意見に引き込むことは苦手。
私は喋るのは好きだが喋り上手ではない。

聞き上手ではあると思う。
たとえば飲み会。
喋っている時間と聞いている時間。
測ったことはないが測れば一発でわかるだろう。
決して無口ではないが雄弁ではない。

喋るのも好きだが、人の話を聞くのはもっと好き。
幸いに私の周りには私の嫌うことを言い続ける癖のある人はいない。
友だち、人に恵まれているのだろうな。
友だちを選別とかそういうことじゃなく、
やっぱり自然と望む人というのは周りに集まってくるということ。

聞いて、聞いて、ときどき言って。
会話する人はちゃんといる。
それが欠乏した経験はかつてない。
幸せなことだよね。

それでいて言いくるめられる訳ではない。
自分の芯は持っているつもり。
自分に確信を持っていると言えるほど凄い人間じゃない。
それでも信じるものは持っているからね。

つまりこれは得な性分なのだ。
都合良くそう考える。
こればかりは人から言われたことではなく自分で考えたことなのである。

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