読了。この時代の社会で、基本となるのは身分と結婚と思った。政略結婚もまかり通った。正妻が別にいても三度通えば妻になる。一夫多妻だが、女が夫以外の男と関係を持つと、不義になる。源氏の御代の人は身分や結婚にがんじがらめに縛られながらも激しく生きていた。桐壺の更衣の母が、娘の死を悼み、天皇さえも非難する場面は圧倒される。源氏ナビがなければふん、ふんと読み過ごしただろう。源氏は、天皇がらみの不義を二度行う。こんなタブーを書いた紫式部とはどんな女性だったのだろうか。権力者の後ろ盾が窺えるのは私の妄想だろうか。その他には悲しいときは悲しいような文字を書く。歌も字体も気持ちを伝える重要な要素であった。この本によって、「源氏物語」が身近になった気がする。こんな本を熱望していた。第二巻が楽しみだ。
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