いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

小保方騒動・・・理化学研究所の堕落がみえる。

2014-04-10 18:31:13 | 日記

本日(4/10)のテレビ、新聞は小保方STAP細胞一色

筆者はSTAP細胞のことは、何も知らない。山中教授のノーベル賞受賞で大きな話題となったiPS細胞をしのぐ能力を有するのだとか・・・。

にわか勉強で知りえた知識だが、心臓や胃腸など、どんな器官にもなり得る恐るべき分化多能性細胞とか・・・万能細胞とも言われ、筋萎縮症など難病患者に夢と希望の星となる?まさかまさかの話だが、老化による筋萎縮(誤解したらあかん、チン萎縮のことではないぞ)を若返らせることも?

ひょっとしてSTAP細胞の研究は、神の領域を侵すものとちゃいますやろか。小保方騒動は神の祟り?それとも人類の革命か・・・新人類の誕生?

小保方騒動について、長年薬品会社の研究所に勤められていた本ブログでおなじみのDr加茂長さんのご意見に耳を傾けてみましょう。

加茂長:

小保方さんの記者会見を見て

(4/9)午後1時から、論文捏造疑惑に関する小保方晴子さんの(反論)記者会見が行われました。

専門家と称される方たちが「STAP細胞実在の説明(実験記録)が不十分、言葉どおりに受け取れない」等の発言をしていましたが、膨大な生データの精査がないと無理な話と思います。

この会見で明白になったことは、理研の実験から論文発表に至るまでの研究管理体制がいかに杜撰だったかということです。

一、実験記録の残し方について教育もアドバイスもなかった。

一、論文が公表される前に、生データと論文記載内容の整合性について厳密にチェックする責任は研究管理側の理研にあります。企業であれば必須の信頼性保証のシステム(あるいはそれに類するチェック機能)が無かったことが明白になりました。論文の共同著者である上司の責任を問うことなく、小保方さん一人に責任を押し付けたと言えるでしょう。

一、調査委員会においても、実験ノートを小保方さん同席の状況で短時間眺めただけ(殆ど質問もなく)で記載不十分と判断したように、極めて杜撰な調査だったと思われます。

ネイチャーの論文でSTAP細胞の存在が示された当時、理研は特定財団に格上げされるかどうかの微妙な段階にありました。まずは格好の宣伝材料になると、小保方さんの人間的魅力も併せて、一回目の宣伝臭の強い会見がありました。

一転、ネットの世界から論文への疑惑が示されマスコミも同調した時点からは、一刻も早く問題の幕引きをしたかったに違いありません。その結果、杜撰な調査結果を引き合いに出して(上記したような理研の責任について言及することなく)、小保方さん個人の責任問題に帰してケリをつけたかったのでしょう。

個人的な感想ですが、彼女は長時間の会見の中で、矛盾を示すこともなく、正直に誠意をもって発言していたように見受けました。

彼女も参加(実験方法のアドバイスだけでも)しての再現実験が行われることを期待したいと思います。

小保方さんの記者会見ー追記 (加茂長)

昨日(4月9日)の小保方さんの記者会見に対する新聞・テレビの反応を見ると、識者のコメントとして「自分以外にSTAP細胞の産生に成功した研究者が居ると言いながら、その名前を明かしていない。実験が行われたことを証明する資料の提示がなかった。

STAP細胞を作る方法について独自のレシピのようなものがあると言うなら公表するべき」等を引用し、小保方さんの話に説得力がなかったことを強調しているように見受けられます。

「革新的な発見=発見した個人及びグループにとって大きな利益に繋がる可能性の高い知財」です。恐らくネイチャーで公表したSTAP細胞については、物質特許が請求されているはずです。その他、知財から生じ得る利益を確保するためには方法特許等、多くの周辺特許を固める必要があります。

特許請求してから特許登録されるまでのタイムラグも考慮すれば、現段階で実験(方法)に関わる詳細を開示しないのは当たり前。説明不足を指摘したいわゆる「識者」たちは、特許の価値があるような発見をなし得なかった方たちでしょう。

共著者でありながら、論文撤回論に同意している若山照彦氏は、疑惑が取りざたされて以降小保方さんと話し合っていないようです。理研と同様、自己の責任(内容を確認しないまま投稿に同意する旨のサインをした)を語ることはありません。

理研側の責任問題を指摘する第三者が居ること、そして丹羽仁史プロジェクト・リーダー(理研所属で論文の共著者)の「こちらこそ力及ばず申し訳なかったと思う。自分が何かできなかったのか今も悩んでおり、正直なところ、小保方さんを責める気持ちはない」の発言は、小保方さんにとって癒しになっていることでしょう。

再度言いますが、科学的な結論が出るまでは事態の推移を静かに見守るべきと思う次第です。

いかりや:

Dr加茂長さんのお話によると、

記者会見における「研究のプロセスや実験結果を記録しておくノートが少ない」との指摘も、むやみに記録を残しておくと、「ことがことだけに」他の研究者らに手柄をもっていかれる恐れもあることを考慮すれば、「理研側に提出したノートの少なさ」は、むしろ当然だろうという気がする。

研究者同士の嫉妬やマスコミの心無いバッシングで彼女を潰してはならない。理研側の「小保方潰し」がせっかくの夢の研究成果を海外に流出して国家的損失を招いてはならない。

そして、「理化学研究所→利権科学研究所になりさがるな」と忠告しておく。