いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

NHKスペシャル:「国の借金862兆円はこうして膨らんだ・・・」は見応えなし!

2010-11-08 18:32:05 | 日記

昨夜(11月7日21.00~22.00)、
NHKスペシャル:「借金862兆円はこうして膨らんだ▽医療介護にも悪影響?旧大蔵省幹部の極秘証言録入手官僚の本音」をみた。みたといっても、丹念にみていたのは最初だけで、今一つ心に響いて来るものがなかったから(苦笑)、同時間帯に行われていた日本シリーズ(中日ーロッテ戦)を主にみていました。

 旧大蔵省官僚の証言(記録)を元に国の借金が膨らむ過程を追ったものですが、「今一つ心に響いて来るものがなかった」のは何故か。結局、財務省が公表しているHP:『日本の財政を考える』に出ている財務省の主張と基本的に同じだなという印象をもったからです(一部全く同じ資料もみられた)。財務省=旧大蔵省だから当然と言えば当然だが・・・。社会保障を維持するには、消費税もやむを得ないのではないかと脅しともとれる安っぽい?番組だった。

 旧大蔵省官僚の膨大な証言を蒐集したというが、目新しいものがなかった。10年前の2000年頃に国の借金を警告(実は吹聴)する著書が、一時ブームなっていましたが、それらと似たりよったりの二番煎じと言ったらお叱りをうけるだろうか(笑)。

 昨日の日記でも述べましたが、極めて当たり前のことですが国の借金も「貨幣的な現象」であって、グローバル化した経済環境のなかでは通貨(為替)問題が深く関係しているにも拘わらず、通貨問題に全く突っ込んでいない。

 今回のNHKスペシャルが日本の巨額の借金に対して啓発〈警告?)するつもりなら、「国の借金とは何ぞや?ギリシャの場合とどう違うのか?」くらいは説明したらどうか。
「金とは何ぞや?金とは紙切れである」だが、「金とは信用である」。

 日本はこれだけ巨額の借金がありながら、なぜ円高なのか。普通、過大な借金をすれば信用はがた落ちして、「あの人(国)は危ない、やばい」となるはず、そしてその国の通貨価値が下がって「円安」にならなければならない。にも拘わらず「円高とはこれ如何?」 
 金とは信用である、日本の金「円」は信用があり過ぎて(笑)?世界各国から金儲けのツールとして利用されている」という根本問題にも触れていなかった。NHKさん、もっとしっかりした番組つくりに励んでくださいというほかない。