いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

またもや文藝春秋ネタ & 菅総理は恐るべき経済音痴

2010-07-13 22:19:17 | 日記

明け烏:

止めていた煙草を吸いだすが如く、「文藝春秋」をまた買い始めてしまった。終わりに近いところに「今月買った本」というコラムがあり今月はジャーナリストとして最近、売れに売れている池上彰氏である
池上氏は今月のベスト1として竹内宏氏の「午後6時の経済学」を挙げ次のように論評する。

 難解な経済理論は使わず、具体的な数字で現実を斬る爽快さは、まるで若い頃の竹内さんを見ているようです。
 この処方箋で閉塞感を打破したいものですが、小沢支配の鳩山内閣の退陣で、いささか青空が見えたと感じた人も多かったのでしょうか。菅内閣の支持率の高さに仰天です。
―引用終わり―

 私は池上氏が、どうしてこのような文章を書いたものか一応分類してみようと思う。

① 氏が本当に、「小沢支配の鳩山内閣」に閉塞感を感じ、また国民も同様であると考えていた。
② 「文藝春秋」社のほうで何を書くにも「小沢一郎」悪者論を入れるように示唆した。
③ これからも「文藝春秋」から原稿を頼まれたい池上氏が自発的に文藝春秋社の意図を察して、不自然な形で文章に潜り込ませた。
④ 池上氏と編集者が打ち合わせをした際に両者の思惑が一致した。

おそらく②③④の無意識的な混合ではないかと勝手に推測するが、小沢一郎が復権するためには、マスコミ対策を急いでやらないと相当、困難ではないかと思われる。しかし小沢一郎を排除する勢力にマスコミががっちりと握られている状態を突き崩すのは大変である。植草先生が戯れ唄をつくる気持ちに同感する。

いかりや:

 >止めていた煙草を吸いだすが如く、「文藝春秋」をまた買い始めてしまった・・・
明け烏さんは、「文藝春秋、止めた! 俺も・・・」だったはずですが、性懲りもなくまた文春ですか。「文藝春秋」執着症候群から未だ抜け出せず、煙草に例えるところをみるとかなり重症なニコチン中毒ってとこでしょうか

 私は、似非親米保守誌?文芸春秋は滅多に読みません。ただし、同誌の新聞の広告は好むと好まざるとにかかわらず、ざーっと目を通します。8月号の広告には、相変わらず反小沢で凝り固まった記事が出ています。次の通りです。

墓場までもってゆく秘密 小沢一郎の逆襲はあるのか 野中広務 立花隆 司会 後藤謙次

 無論、読んでいないので詳しい内容はわかりませんが、また「例の品性お下劣な金の話だな」とおよその見当はつきます、とても読む気にもなりません。敢えて言わせてもらうなら、そんなネタで月刊誌におもねって小遣い銭(原稿料)稼ぎをするさもしい人間でしょ? そんなに小沢氏の不正な金が事実ならば、出るところへ出て訴えればいいのです。

 池上氏は最近TVで人気があるそうですが、池上氏の出演番組は全く視ていませんし、視る気もありませんので、彼の言わんとすることは全くわかりません。どうして小沢さんはこんなに悪玉にされるのか、敵視されるのかさえ全く理解できません。結局、彼もまた小沢ネタで編集者の希望に沿う内容を書いて小遣い稼ぎってとこじゃないでしょうか。こういう連中は私の最も忌み嫌うタイプです。

 ところで、菅首相は改めて総理の器ではないことを知りました。
私がよく読む「経済コラムマガジン」10/7/12(623号)で、次のようなコメントが書いてある部分がありました。

 菅首相の消費税発言についてコメントする。原口総務大臣の話では、G20から帰ってきた菅首相が原口大臣に電話をしてきたという話である。どうもギリシャの財政問題が大変であり、そして次は日本の国債が危ないと首相は思い込んでいたようである。原口大臣は、日本の貯蓄状況や経常収支が黒字であることを取上げ、日本とギリシャでは財政状況が全く違うと説明した。
しかしどうも菅首相はこの説明に納得しなかったようである。この日本の国債が危ないという思いが消費税増税に繋がったのであろう。欧州のソブリンリスクなんてデッチ上げと筆者は何回も言っているが、このような話にひっかかる人が本当にいたのである。

本件については、私は何度も国の借金について次のように説明しています。
「機軸通貨USドルからみれば、日本円は地域通貨みたいな存在です。謂わば、日本の借金は家計を共にする家庭のなかで「お父ちゃん(政府)がおかあちゃん(国民)から金を借りている状態です」。日本は、外国に対して借金どころか巨額の債権(対外純資産はH21年末時点で266兆円)があります。もし、これが逆に外国に対して巨額の負債ならば、新たな国債(借金)発行は許されません、信用不安が広がります。国債暴落の危険性もあります。当然、財政規律を問われることは言うまでもありません

 ギリシャの場合と根本的に異なることを財務大臣をやっていた菅首相が、理解していないとは恐るべき無知です。そんな首相がG20に出席して、ギリシャの財政危機とわが国とを重ねあわせせて危機感をつのらせ、G20から帰国して、選挙を前にして慌てて消費税アップ論になったらしいそして消費税アップをぶち上げて参院選大敗、笑止千万と言うしかありません。

 また、国民が何故消費税アップが殊更嫌われるのかについても全く理解できていない。
 菅首相は「政治とは生活である」ことを理解していない小沢氏の言う何万回もの辻説法と庶民との握手を繰り返す所謂「どぶ板選挙」をすればいやが上にも「政治とは生活である」ことの意味を実感し理解するはずです。日本の生活費は諸外国に比べ著しく高い。庶民は、特に家庭の主婦は毎日の生活のなかで消費税を実感しているからこそ、敏感なのである。家庭の主婦は毎日の家計と相談しながら買い物をしています。民のかまどのことを考えない政治家は捨てられることを理解していない。