皆の衆、お久しぶりでございます。
なんだか震災以降、日本国自体が厄に見舞われているような状況が続いておりますが、オイラの身辺もなにかと厄に見舞われたような日々が続いております。
厄年はすでに過ぎてはいるものの、「厄年リバウンド現象」とも言うべき唾棄すべき憂鬱な日々。
京都・滋賀にお住まいの厄年の方が必ず行くお寺があるとの情報を聞きつけ、妄想の中ではバーチャル京都市民であるオイラ(左京区吉田神楽岡在住という設定だ)もそのお寺へ行ってみることにしたのであります。
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4月29日。昭和の日。
7:15 滋賀県大津市南郷に到着。
京阪バス停前にこれから行かんとす、通称「立木観音」と呼ばれ「立木さん」の愛称で地元の方に親しまれている立木山寺の北口参道があります。
(京阪バス「立木観音前」で下車すれば、約700段もの急な石段を登る距離が短い表参道があるそうです)
一旦参道に入ってしまうとしばらく標識がなくなってしまいます。最初は住宅街の中を道なりにひたすら進むが、この道でいいのか? と半信半疑になってしまう。
住宅街を通り抜け山へと向かう平坦な一本道に入っていく。
歩き出して15分後、やっと標識に。
いよいよ参道らしくなってきたぞい。
よく整備されているし、勾配もそんなにキツくないのでスゴく歩きやすい。楽チンです。
砂山の間を通り抜けたりします。
途中、木々の間から瀬田川が見えたりします。
8:05 表参道との合流地点に到着。右の階段を登ればすぐそこに立木山寺の境内です。
下を見ると約700段の急石段。
数名の方々が急石段を登ってこられましたが、皆さん一様に「ゼィーゼィー」息が荒い。
↓「左の道」とは今オイラがたどってきた北口参道のことです。
自動車で来る方は北口参道入り口付近に駐車場がなかったと思われるのでいたしかたないが、バスやタクシーの方は北口参道を使った方が、歩く距離は長いけれど自然を満喫でき、体力消耗も少ないと思います。お薦め。
↓立木山寺境内。
↓空海が開基したお寺のようで、鹿に乗った空海像がありました。
↓謂われはわかりませんが「子まもり太鼓」なる太鼓もありました。
子供が太鼓を叩けば観音様がその子を守ってくれはるのでしょうか?
↓本殿にて厄除けのお参り後、奥へ行くと何やら入り口が。
この石段を数段登った所に釣り鐘があり、厄除けの人は鐘をひとつきするそうな。
そんなシステムになっていることを知らないオイラは釣り鐘を通り過ぎ、小さな柵を越えて立木山山頂を目指すのであった。
山頂を目指すにしては道が下りなのだが、これでいいのか?
8:15 標識が立つ分かれ道に到着す。
だが「立木山山頂」の文字はない。どっちへ行けばいいのだ?
各道を行ったり来たり(平坦な道ではないので坂を下ったり登ったりで体力消耗が著しい)で約40分を費やしたが立木山山頂がまったくわからない。寺へ戻ってお坊さんに道を訊ねるべく来た道を戻っていると、
山頂への標識があるではないか! なんと見過ごしてしまっていたのであった。(T_T)
↓しばらくは超小型ケーブルのレールを右に見ながら登っていきます。
ケーブルのレールも途中で終わり、さらにずんずん進んで行くとY字路に来ます。木の幹に道標示がくくりつけられているので大丈夫。左を急登すれば立木山山頂です。
9:00 立木山三等三角点(305.57m)に到着。
周囲は雑木で見晴らしは皆無です。
「展望台」の標示があるのでそこまで行ってみよう。
だが、「展望台」と言いながら、山道は高度を下げていくのであった。
9:10 Y字路に。「南郷・外畑分岐点」方向に進みます。
9:17 南郷・外畑分岐点に到着。見晴台を目指して直進だ。
山道に入ってからは誰ともすれ違わないし出会わない。この道で大丈夫なのか? と不安が募ってくる。高価だけれど地図を表示するGPSが欲しいなあと思う。
またしても人外魔境へ踏み込んでしまったかと思いきや、
山道沿いに「山火事注意」の看板や旗がやたらと目にはいる。人跡未踏の地ではないようで、傾斜が急な部分には木と木の間にロープを張って安全対策もしてくれており、道案内も多い行き届いた山道であります。
↓所々で山ツツジが咲いていて、気持ちをほっこりさせてくれます。
9:35 見晴台に到着。
10分ほど見晴台で休憩。買っておいたおにぎりを食す。
次はお隣の袴腰山(はかまごしやま)を目指します。
9:55 十字路に到着。袴腰山頂へは直進あるのみ。
10:00 袴腰山山頂(390.7m)に到着。
ここも見渡す限り周囲は雑木で覆われており、まったく眺望はない。
あとは町に向かって下山するのみ。
下山するにしたがって、ああ懐かしきや文明の音が聞こえてくる。国道1号京滋バイパスだ。
↓送電線鉄塔の真下を通過。
10:30 しばらく進むと変電所が見えてきた。ブオンブオン音が鳴っている。不気味である。
変電所の横からはアスファルト道で、道なりに下っていくと南郷の住宅街に入っていき、T字路にぶち当たる。正面の電柱に貼られた住所は「南郷二丁目52」。
T字路を右に折れ、瀬田川方向に進路を取る。
さっきまでいた袴腰山が見えます。山の形が台形なのですぐわかりますね。
湖岸道路国道422号線に出るが、バス停前は乗車待ちの人が多く並んでいる。
並ぶのが嫌なオイラは瀬田川沿いに歩くことにした。おあつらえ向きのキレイな遊歩道があるじゃないですか。\(^_^)/
歩いていると前から作業着を着たオッチャンがやってきた。すれ違いざま声をかけられた。
「この道、まだ一般の人には開放してないんですよ。ご存じですか?」
「えっ? マジですか~!」
「気をつけて下さいね」
どうやら一般に開放されている部分とされてない部分があるようでした。気をつけましょう。
↓滋賀大ボート部(?)練習中。がんばっていきまっしょい!
↓歩道に鴨があがっていてのどかです。
大津市観光キャラクター「おおつ光ルくん」がいてました。
風情もありまする。
これ以上参道を進むと拝観料が発生するエリアに入ってしまうので、Uターン!
11:45 京阪電車石山寺駅に到着。駅前の八重桜が満開でした。
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今回の歩行距離=17.1km
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滋賀まで行って京都に行かぬとは、バーチャル京都市民の名に恥じるので鴨川へ行ってみました。
梨木神社(なしのきじんじゃ)境内にある京都三名水の一つの染井の井戸。井戸と言えど水道の蛇口から水が出てました。
湯川秀樹センセの母校、京極小学校の屋上には鯉のぼりが。もう5月どすな~。
バーチャル左京区民なので大文字山を見ないと大阪へ帰れませんのえ。
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唐突であるが、同志社大のワンダーフォーゲル部のキミ!
新島襄先生のお墓の前で合おう。山の中をヘロヘロになって歩いているオッサンがオイラだ。すぐわかる。
立木さんに行ってもう6年も経つんやなあと、自分の文章を読んで懐かしく思いました。もしかしたら当時と今とでは景色が変わってるかもしれません。
いつかもう一度オイラも歩きたくなりましたよ。
いつも京都の伏見から自転車で宇治川ラインを走って浜大津へ行き京都に戻るというコースを走ったりしていますが、前回行ったとき立木観音さんへ階段から昇りました。
今度は石山寺からも行けると聞きましたが道がわからなかったので調べていました。
するとここへたどりつきすごく参考になりました!
ありがとうございます!
今度は南郷からのコースを歩いてみたいです!
ちょっと高価だが、これがあれば逃げ道?は必ず見つかるでしょう。
連休明けたら爆発するよう祈っています