なのにオイラは京都へゆくの?

大阪の中年男が、京都の山に登った際の赤裸々(?)な公式日記帳やねん。
のはずが……京都・自己満足ブログとなりにけれ。

11月のお楽しみ 『地下室』完全版を予習してみた

2014-10-13 16:42:04 | ディラン御大
地下室(ベイスメントテープ)(紙ジャケット仕様)
ボブ・ディラン&ザ・バンド
SMJ

 【内容紹介】 from 公式HP
 1975年作品。1966年にオートバイ事故にあったディランは活動を休止しウッドストックで半ば隠遁生活を送っていた。謎めいたこの時期に(1967年4~10月)、ザ・バンドと共にビッグピンクと呼ばれた家の地下室でプライベート録音。本来は、音楽出版社に送るデモテープとして録音。録音からおよそ8年を経て陽の目を浴びる。当時70曲あまりを録音したと伝えられているが、今作には24曲が収録。休養しながらも旺盛な制作意欲で素晴らしい曲を作り続けていた60年代半ばのディランを伝える作品。

 オイラがこのアルバムを初めて聴いたのは、アナログLPから初CD化された1987年暮れ。

 当時は打ち込みのデジタル音楽が全盛やったので、そんな音楽に耳を毒されていたからこのアルバムの音像は相当きつかった。

 暗い。重い。(*_*;

 元々レコードとして発表する予定ではなく、民生用テープレコーダーで録音された言わばラフな音源なので、耳触りがまったくクリアでないことも一つの要因でもある。

 2枚組CD、4800円の大枚をはたいて買ったものの、あの頃はあまり聴かなかったのであるなあ。

 この音像のわびさび具合のよさを理解するには、まだオイラの耳は未熟すぎたのであった。

 しかしながら、ディラン御大が絡まないザ・バンド単独演奏の8曲は割と音もよく、中でも「ベッシー・スミス」はザ・バンドのベスト・アルバムに入れてもおかしくないと思える名曲なのだ、個人的感想やけど。

 後年、ザ・バンドの単独演奏は、ビッグ・ピンクの地下室セッションで録音されたものでないという噂を聞いて愕然とした。今回の『完全版』には未収録になってるので、その噂はホンマやったんや~。

 『完全版』が発売されてしまうと、逆にこのアルバムの存在価値は、「ザ・バンド名義のオリジナルアルバム未収録の8曲が聴けるアルバム」になってしまうのか……。プロデュースしたロビー・ロバートソンの先見すぎる明でござった。

 なにはともあれ、完全版発売日の11月19日が待ち遠しいのである。

 レコード会社に送られたデモテープからカバー曲が多く生まれ、当時、ビートルズの「サージェント・ペパーズ」以降サイケ一色と言って過言でないロック・シーンに、カントリー・ロックという新たなトレンドが生まれていくのであるなあ。スゴイぜ、ディラン御大!

 ▼ 火の車

 ▼ なにもないことが多すぎる

 ▼ アイ・シャル・ビー・リリースト

 ▼ クイン・ザ・エスキモー

 ▼ おねがいヘンリー夫人

 ▼ 100万ドルさわぎ

 ▼ ドアをあけて

 ▼ 火の車

 ▼ どこにも行けない

 ▼ なにもはなされなかった

 ▼ 怒りの涙

いかりの涙、かなしみの涙
なぜわたしがいつもぬすびとにならなくてはならないのか?
さあ おいで、わかってるだろう
われわれはすごくさびしくて
いのちはみじかいのだ

訳/片桐ユズル



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