なのにオイラは京都へゆくの?

大阪の中年男が、京都の山に登った際の赤裸々(?)な公式日記帳やねん。
のはずが……京都・自己満足ブログとなりにけれ。

20th Century Boy Take A Walk On Yodo River Side

2012-01-23 14:55:00 | 雑記

  大阪の淀川沿岸で多感な少年・少女時代を過ごしたのなら、必ずみんな大いなる野望に魅せられてしまうのだ。

 この川をさかのぼれば京都へ行ける! 琵琶湖へ行ける! と。

 電車に乗れば簡単に行けることは子供でも承知の助。大いなる野望とは当然、自転車あるいは徒歩によって無銭で現地へ行くことなのである。

 オイラも含め、夢多きBoys & Girlsがこの冒険に果敢にも挑戦し、幾多の困難と試練を乗り越えるも、はかなくも枚方大橋(ひらかたおおはし)を目前に散っていったのであった。

 嗚呼、恐るべし枚方大橋よ!

 オイラも3回ほどチャレンジしたと記憶するが、どうしたわけか枚方大橋付近で力尽きてしまうのであった。

 枚方大橋には魔物が棲みついていると、大阪の子供たちは恐れおののいたものであるなあ。

 さて、大人になった今ならどんなものであろうか? 体力のピークは過ぎてはいるとは言え、小学生の如きチビ助の体力よりはまだあるであろう。

 山歩きで30キロ以上を歩けるのなら、平地で40キロ程度なら簡単に歩けるのではないだろうか! と思ってしまったが吉日、

 1月22日(日)のち

 今から記す内容は、大阪(我が故郷・千林)から三条大橋まで徒歩で行き、弥次喜多の像にタッチして、近場のみんみんで餃子をたらふく食ってスタミナをつけ、電車で大阪へ帰るという有益なる遠大な計画の実行記録なのである。

                     ○

 ▼ 5:45 千林大宮駅に到着せり。

 ▼ 城北公園にて。佇む猫。

 ▼ 6:08 淀川河川敷の堤防、着。朝靄で視界は悪いし、真っ暗。

 ▼ 懐中電灯を持参すべきであったが、なんとか歩けそう。

 こんな暗闇の中を、何人もの人がジョギング、ウォーキングで堤防の上を行き交っていた。
 ▼ 6:24 豊里大橋、通過。

 ▼ 6:38 ラジオ体操する近所の団地の人々。だいぶ空が明るくなってきたよ。

 ▼ 7:03 鳥飼大橋、通過。

 ▼ 横を並走する国道1号線の道路標識。京都まで37キロ!

 ▼ 7:35 鳥飼仁和寺大橋(とりかいにわじおおはし)、通過。

 ▼ 何もない直線道を歩くのはつらいけれど、遠くに見えるランドマークの橋をめざしてひたすら歩く。

 ▼ 7:47 淀川新橋、通過。

 ▼ 淀川新橋を越えると、ひらかたパークのスカイウォーカー(大観覧車)が視界に入ってくる。

 ▼ 8:44 ついに枚方大橋までやって来たぞい!

 やはりと言うべきか。ここまで時速6~7キロペースで歩いて来れたのだが、枚方大橋を越えたあたりから時速5~6キロとペースダウン。
 少々疲れてきたので、ロングタイツのみでジョギングしているナイスbodyな女子で目の保養。ランニングパンツやスカートなどを履かないところがツウですね。(う~ん、写真を撮れなかったのは残念)

 淀川沿いにある淀川河川公園には早朝からアスリートたちが集い、切磋琢磨しているのだ。

 ▼ 明治十八年洪水碑。昔は淀川が氾濫して大きな洪水が起こったんですね。

 ▼ 現在は穏やかな淀川。

 ▼ 枚方大橋を過ぎてしまうと、目標とするランドマークがなくなってしまった。

 左は延々とゴルフ場、右は懐かしい田畑とのどかな町並み。
 オイラが小学生だった頃には、枚方大橋までの堤防のどこかに乳牛小屋があったと記憶するのだが、今はもう無くなってしまっていた。

 ▼ 9:31 向こう岸にある、高槻市前島クリーンセンター前を通過。

 昔の堤防は砂利道であったが、現在は99.9%舗装されていて歩きやすい。
 ▼ 牧野付近で懐かしの砂利道が数百メートルありました。

 ▼ 牧野と樟葉の間でただ今堤防工事中(24年3月31日まで(予定))。回り道をよぎなくされる。

 ▼ 野鳥を観察している人たち。

 ▼ オイラも野鳥観察にしばし参戦。

 ▼ 回り道コース、気付くと歩いているのはオイラ一人。何台ものサイクリング自転車が横をすり抜けていく。

 球除けネットはあるものの、ゴルフ場の真横を歩くことになるので、危険防止のために誰も歩かないのかな?
 ▼ 10:25 京阪電車・樟葉駅を通過。

 ▼ 特定外来生物(オオクチバス、ブルーギルなど)の放流禁止の看板。

 ▼ 監視カメラも数台設置されていました。

 ▼ まだまだ続く淀川遡上の旅。

 ▼ 10:50 向こう岸にサントリー山崎蒸留所を確認。

 ▼ 10:58 ついに京都府(八幡市)へ潜入!

 ▼ 天王山は曇って視界悪し。

 ▼ 石清水八幡宮がある男山。

 八幡市で淀川は、桂川、宇治川、木津川と三方に分岐するのでオイラのこの旅もそろそろ終わりにしたい。大阪から30キロ以上ノンストップで歩いてきているので、時速4~5キロペースに歩く速度が落ち込んでしまっている。
 当初、三条大橋まで行くことを目標としていたが、下方修正して京都府まで歩いて来れたのだから良しとしなくちゃ。

 と、一度は考えたりしたのだが、京阪電車の八幡市駅からひと駅向こうの淀には、市原でお世話になったテクノパンさんが店を移転させて営業なさっているのであった。

 ちょこっと行ってみよう!

 ▼ 11:26 御幸橋を歩き、木津川を渡る。

 ▼ 橋の欄干には「淀川」と刻まれているが、宇治川でしょ?

 宇治川(淀川)にも架かる御幸橋も渡ってしまいましたが、実はテクノパンへ最短距離で行くには、渡らずに宇治川左岸をさかのぼらなければならなかったのだ。知ったのは後の祭り。
 ▼ 11:40 京滋バイパスと並走する京守歩道橋を渡りはじめる。

 ▼ 11:44 天王山大橋を渡りはじめるが、

途中で、今渡っている川が桂川なのに気付き、このまま直進すると大山崎に行ってしまうことに驚愕する。道をまちがえた精神的ダメージが、ことさら体力を奪っていく。歩行速度3km/hへと減速。

 軌道修正して桂川左岸を遡上し、淀方向に進路変更。

 ▼ 12:16 宇治川(淀川)に戻り、淀大橋を渡る。

 ▼ 府道15号線沿いにテクノパンはあるのだ。

 ▼ 京都検定試験で出題されるか? 「北川顔」と書いて「きたかわづら」と読む。

 ▼ 12:27 ついに念願のテクノパンさんへ到着。

 歩き疲れたオッサンが入っていくには忍びないオシャレな店内。さすがテクノ、高橋幸宏氏の歌が流れておりました。パンを焼いておられるご主人を一瞬見ました。その節はどうもありがとうございました。
 カレーパンは品切れだったので、クロワッサン等3種類のパンを買い込んでみた。

 店内には飲食できるスペースがあったのだが、気恥ずかしいので隣のサンクス駐車場でパンを食していると、駐車場を掃除しはじめたサンクスの女性従業員に不審がられてしまったぜ。\(^_^)/

 ▼ 12:55 来た道を戻り、再び淀大橋にさしかかった。向こうに京都競馬場が見えるよ。

 ▼ 13:14 京阪電車・淀駅前にある京都競馬場に到着。

 入場料200円を払って場内に乱入し、馬券をドンピシャ当てまくって豪遊してしまうのが本来の行動パターンなのであるが、そんな元気は今のオイラには……残っていませんでした。(T_T)

 これ以上歩き回ると、足が砕けていきそうな勢いだったので今回の旅はこれにてお終い。

 今度は淀駅から三条大橋を目指すべえか。

                     ○

 本日の歩行距離=38.4km  消費カロリー=4002kcal

 平地とは言え、オイラにとっちゃ38キロはあまりにもヘヴィーな道のりでありました。マラソン・ランナーはよくも42.195kmも走れるなあ、と驚嘆いたします。

 先人は言いました。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」と。
 あれ以上無理して歩いても、帰路、歩けなくなったらなんにもならんのです。とりあえず京都市の南端、伏見区まで行けたのですから良しとせにゃなりません。

 いつの日か、オイラのフォロワーが千林から三条大橋まで踏破してくれることでしょう。

                     ○

 おまけ。

 淀川河川敷で出会ったわんちゃん、ねこちゃんたち。