猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

第16回『日本論語研究会』出席

2006-05-20 23:10:11 | 日本論語研究会・論語
 今日は、慶応大学三田キャンパスで開催された第16回『日本論語研究会』に出席してきました。日本論語研究会は、毎回多彩な顔ぶれの講師を招いて論語について自由で柔軟な発想をもった切り口で迫るユニークな勉強会です。今回の講師は、著名な憲法学者で慶応大教授の小林節先生と、キヤノンマーケティングジャパン株式会社コミュニケーション本部ブランド推進部の細田悦弘さんでした。私が学び取った、両氏の話のエッセンスのごくごく概要を書いておきます。

・小林先生の話
論語に「習わざるを伝うるか」という言葉がある。これは「十分習熟もしないで未熟な知識を他人に教えたりしなかったか」という意味である。憲法を論ずる時、護憲勢力は論外として改憲論者にも、この過ちを犯すものが多い。例えば「日本国憲法には権利の規定ばかりで義務の規定が少ない」というのは、まさにそれに当たる。憲法の本来の趣旨からして、権利の規定が多いのが当然である。憲法とは国家権力の濫用から国民を守るための法なのだ。こういう常識を踏まえずに意見を振り回すのではなく、まずは専門家による理論をきちんと理解することが必要だ。

・細田さんの話
企業ブランドを高めるにはどうすればよいか考える仕事を通して、その底流にあるのは論語でいうところの「仁」すなわち最高道徳があるのだろうと気づいた。ブランディングとはエクセレンスを追求するものである。エクセレンスは、器量・人徳・人間性・人望・才覚・器などの総体である。これは結局「仁」ということになるのだろう。論語に「利を見て義を思う」という言葉がある。これは、事業価値と顧客価値+ブランド価値の双方を高めることに他ならない。そういうものを持って初めて、消費者に魅力あるものとしてアピールできるのだろう。この理念で、ブランド教育体系を組み立てている。

 余談ながら、7月15日には私が「本立ちて道生ず」という題で話をします。事前になりましたら、ご案内させていただきます。


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1 コメント

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お疲れ様でした! (tsubamerailstar)
2006-05-24 02:13:26
えー!「コバセツ」とは十余年ぶりくらいに聞いた懐かしい名前であります。(笑)



>ブランディングとはエクセレンスを追求するものである



「ブランド~価値の創造」という書物の内容を思い出しつつ、つい最近国務省の機密セクションからレノボが締め出されたというニュース見ていてふと北米市場での日本ブランドの足跡をたどるのも面白いかなぁと。

時間とか思考力といった個人的なりソースが欲しいところです。(笑)

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