外務報道官談話
台湾「国家統一委員会の運用停止及び国家統一綱領の適用停止」について
平成18年2月28日
1.台湾との関係についてのわが国の立場は日中共同声明にあるとおりであり、何ら変更はない。
2.台湾を巡る問題については、軍事的・政治的対立を望まず、当事者間の直接の対話により平和的に解決されることを強く希望する。この観点から、いずれかの側によるいかなる一方的な現状変更の試みも支持できない。この点にかんがみ、台湾側が「現状を変更する意思はない」と表明したことに留意している。
3.わが国として、この地域の平和と安定の観点から、両岸間の緊張がさらに高まることのないよう、当事者双方とも現状の変更を試みることなく、対話を早期に再開することこそが必要であると信じる。
以上外務省HPより。
先日書いた『台湾の国家統一綱領と国家統一委員会廃止』で「結果的に最小限の評価は与えるべき」と指摘した日本政府の公式見解を掲載しておきます。「自由・民主・人権の価値の尊重」という文言を欠いている点は大きな減点対象になるのではないかと思う。昨年小泉首相が明言した、我が国の外交方針としてアジア太平洋地域で自由・民主・人権の諸価値を増進するという点を明確化するせっかくのよいチャンスだったからである。
なお、この談話の件に関しては、台湾に多大な関心を寄せているtsubamerailstar氏の『私の「認識台湾」:NUC&統一綱領廃止問題、日本の対応』が面白い。一読をおすすめします。
☆ぜひとも、
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台湾「国家統一委員会の運用停止及び国家統一綱領の適用停止」について
平成18年2月28日
1.台湾との関係についてのわが国の立場は日中共同声明にあるとおりであり、何ら変更はない。
2.台湾を巡る問題については、軍事的・政治的対立を望まず、当事者間の直接の対話により平和的に解決されることを強く希望する。この観点から、いずれかの側によるいかなる一方的な現状変更の試みも支持できない。この点にかんがみ、台湾側が「現状を変更する意思はない」と表明したことに留意している。
3.わが国として、この地域の平和と安定の観点から、両岸間の緊張がさらに高まることのないよう、当事者双方とも現状の変更を試みることなく、対話を早期に再開することこそが必要であると信じる。
以上外務省HPより。
先日書いた『台湾の国家統一綱領と国家統一委員会廃止』で「結果的に最小限の評価は与えるべき」と指摘した日本政府の公式見解を掲載しておきます。「自由・民主・人権の価値の尊重」という文言を欠いている点は大きな減点対象になるのではないかと思う。昨年小泉首相が明言した、我が国の外交方針としてアジア太平洋地域で自由・民主・人権の諸価値を増進するという点を明確化するせっかくのよいチャンスだったからである。
なお、この談話の件に関しては、台湾に多大な関心を寄せているtsubamerailstar氏の『私の「認識台湾」:NUC&統一綱領廃止問題、日本の対応』が面白い。一読をおすすめします。
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虎の威を狩る何とかではないですが、この点は合衆国自身が言うべきでしたねぇ。まぁ、あちらさんは四月の米中首脳会談を前に「消極的な現状追認」といったスタンスでしたし、ホンネは「面倒なことやってくれたなぁ」といったところなんでしょう。
同盟国の相手国として何もやってない以上、米国の言い分をトレースしておくのが「無難」かとは思いますが、ご指摘の通り日本が現状出きるエンゲージメント戦略を米中台に示し、日本ならではのスタンスを示す動きを今後に期待したいものですね!
日本は、大筋では米国の言い分をそのままトレースするしかないですが、多少なりとも独自の味付けをできる場面なんだから、やっぱりするべきですよね。