10月1日にも書いたとおり、普天間基地移設問題では日米の主張が平行線である。10月末の開催を目指している外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)における中間報告でも、普天間基地移設問題を棚上げして在日米軍再編案の中間報告が出される可能性が高い。普天間移設にまつわる安全保障戦略上の問題点については10月1日の記事を参照していただきたいが、もう少し続けたい。普天間返還が決まって以 . . . 本文を読む
「皇室典範に関する有識者会議」の議論は、あまりにも拙速に女系天皇容認の結論を出そうとしている。確かに十代八名の女性天皇が歴史上いらっしゃったが、すべて男系である。一方で、血筋の遠い継体天皇が、仁徳天皇系の皇女を皇后に迎えることにより血統を高めた例が見える。皇室というものが何よりも伝統に立脚している以上、伝統を第一に考えるのが筋というものである。そういったことを考えると、旧宮家の方々に皇族に復帰願 . . . 本文を読む
今まで、地方分権に関する議論で大変物足りなく思っていた点がある。それは、道州制の議論にせよ市町村合併にせよ、はたまた財源移譲の話にせよ、いずれも国がイニシアチブをとる形で議論が進んできたことである。地方分権というからには、地方が自らグランドデザインを構想し、それを達成するためにかくかくしかじかの権限がほしいという方向性でなければ本物ではないと思うからである。念のために言っておくが、私は、国家解体 . . . 本文を読む