遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

内憂外患の外患

2013-02-05 22:05:01 | たわごと
えーっと・・・BIONEWSが多いとアクセス数が激減します。気をつけよう・・・って、このサイトの趣旨が完全に理解されてない! いいですか、ここを『酒日記』と呼ぶ友人がいますが、そんなことないですからねっ。(笑)

東京株、終値213円安で6日ぶり大幅反落 世界同時株安に(産経新聞) - goo ニュース
スペイン、イタリア両国の国債利回りは政局不安の高まりを嫌気し上昇。スペイン10年国債の利回りは11ベーシスポイント(bp)上昇し5.32%、イタリア10年国債利回りも9bp上昇し4.42%となったそうです。これを材料にして、NYダウが14000ドルを越えて史上最高値を狙った翌日・・・昨夜ですが・・・どかーんと値下がりしちゃいました。まだ十分高いですがね。利益確定しただけじゃないかな? ついでに円高ドル安に動いたんで、ばっちり日経平均も下がっちまいました。東証のプレーヤーの半分以上は外人なんで、円が高くなると日本株は売り時なんです。為替差損を最小限にせんといかんですから。続いて、アジア主要市場も大部分が値下がりしまして、世界同時株安♪ まあ、正直、市場はディーラーのおもちゃになってるような気がするなぁ。
まだ日本国債の長期金利は安定してますから、慌てる局面ではないと思いますが・・・。

ソロスが語る13年の日独貿易衝突
ソロスさんがいろいろとアドバイスしてくれてます。日本は別に為替誘導なんかしてませんがね。ドイツこそ、勝手に安値になったユーロでぼろ儲けしたはずです。違うというなら、ユーロから離脱してマルクにしてみるべき。通貨高の苦しさを思い知るはずだ。スイスなんかユーロにかこまれて苦労しまくってんだから。(これは僕からの反論)
ソロスさんがいうには、欧州中央銀行(ECB)が債務国の国債を買い支える方針を決めたことで、「ユーロ存続が担保され、市場は一息ついた」と。だがユーロを救うことで、ユーロ圏の経済は打撃を受け、危険な政治的不均衡が生まれることになり「13年は波乱の年となる」かもということです。まあ、この21世紀初頭のキーワードは『二極化』になるでしょう。絶対的な貧しさと豊かさではなく、特定地域の相対的な貧しさと豊かさの差が問題となる時代になったと思います。一つの地域や国の中に後進国と先進国が同居する状態ですね。格差をなくせば全体が貧しくなり、成長を選択すれば貧しくなる人と豊かになる人に大きな差が出来てしまう。そういうのは20世紀にもあったんですが、今は発達した情報化のために貧しい側にこの格差がリアルタイムで伝わってしまう。政府がどれだけ信頼されているかと民の成熟度合いが、国の勝敗を決するような気がします。

Japan protest over China ship's radar action

それより大きな今日のニュースはこれ! 中国海軍のフリゲート艦が1月30日に東シナ海で、海上自衛隊の護衛艦に射撃用の火器管制レーダーを照射したと防衛大臣が記者会見で発表しました。こういう時、日本からの視点だけだとよくないと思うので、海外報道機関のサイトを巡ることにしてます。上のリンクは英国BBCです。どこでもそこそこ報道されてますね。『射撃用の火器管制レーダーを照射』というのは、陸上でいうと、銃の照準を合わされたってことです。昔、ロシアだったかソ連だったか忘れたけど、領空侵犯した飛行機に空自がやられて以来のことじゃないかな。レーダー照射なので、合わされた方にもそれが分かります。船でもヘリでもやられると警告アラームが鳴る。相手はそれを分かってやった。「打つぞっ」という意志を表明したのだ。そこが問題だ。交戦(開戦)意志表明の一歩手前・・・こっちが『専守防衛』という安全保障的に意味不明の念仏を唱えていることが国際的に有名なので、やれるだけやってやれということなんでしょう。こっちは撃たれるまで撃ち返せないのです。もし撃たれたら撃ち返せなくなるかもしれないので、他国ならそうなる前に火器管制レーダー照射だけで応射する可能性があるわけです。しかし、日本に対しては照準を合わせ放題♪ なめられてますなぁ。
防衛省はあくまでも現場は東シナ海とだけ発表しました。尖閣諸島とからめることは最小限度に抑えています。そこら辺の政治的配慮も理解すべきです。それにこれは1月のことでして、隠そうとすれば隠せたイシューです。両国軍の当事者しか知らない出来事ですから。政治的に今日のタイミングで防衛省が発表した真意はなんでしょう? そこがポイント。昨日、尖閣領海への侵犯行為が14時間にも及んだこと、NYTとWSJへのサーバーアタックが国際的にあばかれて問題になったこと、大気汚染の深刻さが世界で話題になっていること等があって、そこへ日本政府が畳み掛けたのかもしれません。中国は北京の中南海と現場の軍との間でちゃんと連携とれてないところが問題を複雑化させる元凶になってると思われるので、「もうちっと北京がちゃんとコントロールしろ」という東京からのメッセージかもしれません。
たぶんアホな政務次官の辞任をごまかそうしたわけではないでしょう。それなら柔道協会をたたけば世間はスルーしてくれるはずだし。w

本日のお酒:SUNTORY TORYS HIGHBALL + 宮崎そば焼酎 雲海
コメント
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