遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

皇:祈る存在

2013-02-14 23:52:12 | たわごと
ベネディクト16世が最後のミサ「不和に直面」(読売新聞) - goo ニュース
今週欧州を揺るがしたニュース。ローマ法王ベネディクト16世が退位を表明したこと。自分の意思で退位するのは1415年のグレゴリウス12世以来約600年ぶりだそうだ。この時は、権力争いとかいろいろあったそうなんで、健康と高齢を理由にしての退位は初めてだそうな。心臓にペースメーカーをいれる手術の後決心されたらしい。
医療技術が進歩しているので、「死なない状態」を保つならかなり引き延ばせる・・・『年』単位で・・・。うちの上司が先日病院に行って帰ってきてから言ってた。「癌にでもならんとすぐに死ねんぞ」と・・・うちの研究所で働く教授、しかも医師免許持ちがそんなんゆうてええのかと思ったが、現実なんだからしょうがない。w
ちなみに、ローマ教会は「法王」ではなく、「教皇」と呼んでほしいそうです。「皇」の格式は大切なんだろうな。今、世界で「皇」の格にいる人は、ローマ法王と天皇とダライ・ラマの3人だけだそうです。

両陛下、国際協力の自衛隊員らねぎらわれる(産経新聞) - goo ニュース
近代以来、天皇が「兵」と直接謁見するようになったのは、明治天皇からです。将軍等の「司令官」には昔から謁見してましたが。
日露戦争で手足を失った兵士の傷に手を差し伸べ労るような行為は20世紀初頭の皇帝や王にはありえない行為でした。国の祭司を預かる天皇にとって穢れは避けなければいけないことだったはずです・・・明治天皇はどっちかというと祭司の方を部下の神官に代拝させてさぼってたそうですが。www なんせ皇室の禁を破り肉を食い牛乳を飲んで、学問より乗馬が好きで酒にめっぽう強かったそうですから。

中国のチベット人焼身自殺、100人に(産経新聞) - goo ニュース
How Many Self-Immolating Tibetans Does It Take to Make a Difference?
99人という説とか101人だとかいう説もあるそうなんだが、自爆テロではなく焼身自殺がこれだけ続くことを世界は深刻に受け止めてあげるべきです。タイム誌の記事にダライ・ラマのおかれた状況の難しさが書かれています。
The Dalai Lama, the increasingly withdrawn spiritual leader of Tibetans-in-exile, has long promoted a “middle way” of dialogue and nonviolent resistance, and has also urged against Tibetans carrying out self-immolations.
一応抜粋しといたけど、クリックして全部読め。(笑) 北京政府は北朝鮮のドラ息子が核実験してもロクに制裁しないなら、自らの身をガソリンで燃やして訴えるチベットの人々にもう少し譲歩してやってもいいじゃないか。

シリア内戦の死者、7万人台へ接近か 国連人権高等弁務官

今日のニュースにこれを並べるのはちょっと違うんじゃないかと思ったんだが、ここであげておく。「皇」とは正反対、世界で今最も卑しい独裁者アサドが自国民を殺している。政府側と反体制派を合わせて7万人死なせるってどういうことだ。しかもまだ終わりそうにない。いい加減にしろ。国連、しっかりしろ。なんでもいいからなんか解決してみせろ。

「皇」という格式をお題にして今日は書いたんだけど、人命の重さに貴賎はないと思う。あくまでも文化的なもので、人類の伝統や歴史とリンクした存在なのです。世の安寧を祈る存在として、3つの皇統にはいつまでも続いてほしい。

本日のお酒:KIRIN CLASSIC LAGER + 宗玄 剣山
コメント
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