滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

若返りの秘訣・・?

2008年11月29日 | インポート
10日程前から、ひき出した風邪もようやく治ってきました・・・。病院でもらった抗生物質が効いたのか・・?、それとも3日連続で現場に行って気合が入ってきたせいで、風邪の菌もどこかへ吹っ飛んでしまったのか・・?、いずれにしても風邪はひかないのに越したことはありませんよね・・。

という事で・・私が税務をお願いしている会計事務所の月刊誌に掲載されていた「年齢に負けず、元気に過ごす4つの秘訣」というちょっと気になるコラムのお話です。
年齢には、すべての人に平等な「歴の年齢」と、体の機能や健康状態から見た「生理学的年齢」の二つがあるそうです・・。生理学的年齢は人によってかなりの違いがあり、見た目にも影響します。そこで、若く見えるための4つの秘訣を紹介しておきましょう・・。

まず1番目は、活性酸素を抑えることです。体を酸化(サビ)させる活性酸素・・この酸化を食い止めるのが抗酸化物質で、その働きは年齢と共に衰えます。細胞の酸化が広がると病気を起したり、シワ、シミなどの老化現象にもつながります。
活性酸素を増やすものとして避けたいのは、たばこ、紫外線、加工食品、大量の飲酒、激しい運動、汚染された空気などです。
逆に酸化を食い止める抗酸化物質としては、ビタミンE、C、ポリフェノールなどがあります・・。

2番目は、運動、睡眠で代謝機能を高めることです。お腹の周りの肉などは老けて見える原因になります。以前と食生活が変わらないのに体重が増えたりしたら、原因はホルモンにあるかも知れません。代謝機能を高めるホルモンの多くが、加齢と共に少なくなってくるため、太りやすくなるのです。代謝を高めるDHEAや成長ホルモンは、運動、質の高い睡眠、ストレスのない生活で分泌が促されます・・。

3番目は、血管を若返らせることです。体の一つ一つの細胞は、血液によって栄養や酸素を得て、余分な老廃物を排出することで正しい機能を果しています。血管が老化すると、すべての臓器や器官への血液流通が悪くなり、さまざまな疾病が起こりやすくなったり、肌や毛髪など外見的老化として現れます。血管年齢を若返らせるには、食事を腹八分目に抑える、週2回・・1回に連続20分歩くだけでも効果があると言われています・・。

最後に、前向き思考で若返りのスイッチを入れることです。肉体は20代から老化が始まります。一般に肉体が老化すると肉体の老化→気力の低下→考え方、行動が保守的になる→肉体の老化と、下向きのスパイラルが生まれ、老化が加速していきます。逆に、楽しいことを考えたり想像したりするだけで、気力の向上につながり、上向きのスパイラルに変えられるとも言えます。前向きの思考で若返りのスイッチを入れることがの大事なようです・・。

どうです・・、何か参考になりましたか?(というか・・思い当たることがありますか?)
私は、やはり最後の前向きの思考で・・というのが一番大切かなと思います・・。いくつになっても夢を持って、それを実現するために日々努力する。(実際には葛藤と挫折の連続なのですが・・)、それで少しでも夢に近づけたときの高揚感(ワクワク感)みたいなものが、一番の若返りの秘訣と言ったところでしょうか・・・。(若返りというか・・私はずっと若いつもりなのですが・・。)






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龍安寺の石庭

2008年11月26日 | アート・文化
昨日の夜は、NHKハイビジョンで桂離宮の特集が放送されていました・・・。桂離宮は、ドイツの建築家ブルーノ・タウトが「実に泣きたくなるほどの美しさ」、「ここでは眼が思惟する」と最大級の賛辞を送ったように、日本が世界に誇る「美の極み」であることは周知のとおりです。
「月の桂」と呼ばれているように、桂はもともと月の名所として知られていました・・。桂離宮も離宮全体が月の出から明け方まで、さまざまな月の楽しみ方ができる大きな装置として造られています。
月の光に包まれた庭園や建物を観てみたいものですが、残念ながら桂離宮の参観には夜間はありませんので、昨日のようにTV放送で観るとか書籍でしか観ることができないのが現状です。(頭の中で想像してみる事はできますけどね・・。)

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前置きが長くなりましたが、「龍安寺の石庭」の話です・・。先日(と言っても3週間ほど前になるのかな・・。)、修学院離宮や曼殊院に行った同日に、実は龍安寺と仁和寺も訪れて来ました。(この日は、一日潰すつもりで朝早くから出掛けていましたので・・。)

龍安寺には一度も行った事がなく、以前スティーヴン・ホール(私の好きなアメリカの建築家です。)が、「龍安寺の石庭がことのほか好きで来日していたときには、よく京都を訪れていた。」と言っていた事もあって、以前より行ってみたいと思っていた場所だったのです・・。
ちょっと意外だったのは、龍安寺を建立したのが細川勝元(いわずと知れた応仁の乱の東軍総帥、ちなみに西軍の総帥は山名宗全です・・。)という事でした。皮肉なことに勝元が起した応仁の乱によって龍安寺は焼失し、勝元の息子である政元によって再建されたそうです・・。

龍安寺の石庭は、わずか75坪の白砂の空間に大小15個の石を配置しただけの極端なまでに抽象化された構成になっています。また驚かされることに、視覚的に奥行きを感じさせるため、土塀の高さに遠近法を利用した高度な設計(演出)手法が使われています・・。
15個の石は、庭のどこから眺めても必ず1個は他の石に隠れて見えないように設計されているそうです。ただ、中から1ヶ所だけ15個の石すべてが見える位置があるらしく、それは方丈(本堂)の間の中心であり、15個の石の配置はこの位置を根元とする二分岐構造になっているという説があるとの事です。

この石庭・・一般に「虎の子渡しの庭」、「七五三の庭」などと呼ばれていますが、いずれにしても作者の意図は今だ不明(作者自体が不明・・)なので、観る者の自由な解釈と連想にゆだねるしかないというところに大きな魅力と奥深さがあるのでしょうが、私の訪れたときは、観光シーズで多くの人、人、人だったので、石庭を前にゆっくり(ボーッと・・)瞑想に耽るという状態ではありませんでした。

もう一度シーズンオフ(あまり人のいないとき・・)に訪れて、スティーヴン・ホールがことのほか好きだと言っていた意味も含めて、ゆっくり瞑想に耽ってみたいものです・・・。








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「アール・ブリュット」展

2008年11月21日 | アート・文化
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先日、滋賀医科大学から依頼されていた改修設計の最終成果図書を大学に提出して来ました。それで・・その帰りに、県立近代美術館で開催されている「アール・ブリュット」展を訪れてきました・・・。
県立近代美術館は、滋賀医科大学のすぐ隣にある文化ゾーンの一角にあるので、大学から車で1~2分で行くことができます。(駐車場から美術館まで歩く時間のほうが長いかも・・。)、以前から興味のあった展覧会なので、滋賀医大に行った帰りに寄ろうと先週あたりから企ていたワケです・・。

「アール・ブリュット」という概念は、「加工されていない、生のままの芸術」を意味します・・。精神障害者や霊的能力にすぐれた幻視者など正規の美術教育を受けていない人たちが内発的な衝動の赴くままに製作した作品を高く評価し、既成の美術観念に毒されていない表現にこそ真の芸術性が宿っているという主張なのです・・。

展示作品を観ていると、芸術を創作するという意識とは関係なく、描かずにはいられなかった作品のパワーみたいなものがストレートに伝わってきます・・。目的があるわけではなく、ほとばしる思いを形にしただけだからこそ、その表現には力が満ち溢れています・・。何か忘れかけていた芸術の本質を改めて考えさせられる思いがしました。

また、今回の展覧会では、通常なら展示品の傍らに当然のようにある作家や作品についての説明パネルが一切ありませんでした・・。これは作家の経歴や肩書きにとらわれず、純粋に作品の力を感じ取るという本来の鑑賞のあり方までも問いかけている展覧会だったのでしょう・・・。
そういう意味において、私も久しぶりに既成概念から開放された(俗世界を忘れて・・)思考で、作家独自の世界を感じ取れたような気がします。(モノの本質を見つめるという当たり前の概念を思い起こすいい機会になりました・・。)

さらに、会場には作家の人生を伝える映像やインタビュー映像などのドキュメンタリー映画が作品より目立たないように配慮されて、全部で5編が上映されています。これらの映像も作品を考察するうえで、とても興味深いものがあります・・。(思わず2回連続して観てしまった映像もあります。)

この「アール・ブリュット」展は、11月30日まで開催されています・・。私たちの知らなかった角度から見たもう一つの人間の能力(超力)を体感する事で、時間に追われて過ごす日常の中で忘れかけている何かを思い起こしてみてはいかがでしょうか・・・。





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秋の夜長に格言集はいかが・・・。

2008年11月18日 | 独り言
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いよいよ秋も深まって、紅葉真っ盛りと言ったところでしょうか・・。一昨日の日曜日には、親友のOさん一家といっしょに長岡京市にある光明寺に行って来ました。もみじの名勝とあって、もみじ参道という名前の参道があり、両側からもみじの枝が張り出してトンネルのようになっています。残念なことに参道の木々の彩りにはまだ早かったようで、華やかな紅色のトンネルを観ることはできませんでした・・。
でも、ところどころでは色鮮やかに染まったもみじが観れて、とても美しかったですよ。(画像は光明寺のもみじです・・。)

ところで、何か物事がうまくいかなかったり、意味なく落ち込んだり、「このままで、いいのかな・・?」と妙に不安になったり、迷ったり悩んだりする事が誰にでもあります・・。そういうときに、歴史上の偉人や現在でも活躍している著名人などのことば(格言)を読んだり、聞いたりして、勇気付けられて元気になる(頑張ろう・・と思う)ことがありますよね・・。という事で今回は、私が最近勇気付けられている(気に入ってる)格言をいくつか紹介する事します。(最近、落ち込んでいる訳ではないのですが・・。)

①成功とは失敗を重ねても、やる気を失わないでいる才能である。  W.チャーチル [元イギリス首相]

②チャンスは周到な準備をした者だけにやってくる。  小柴昌俊 [ノーベル物理学者]

③現状維持では後退するばかりである。  ウォルト・ディズニー [映画監督、実業家]

④すべての問題は、私たちが成長するための機会である。  リチャード・バック [アメリカ・作家]

⑤存在するものは、変化のためのみ存在することを忘れるな。  M.アウレリウス [ローマ皇帝、哲学者]

⑥やれそうにないことを成し遂げるのが仕事というものである。  安藤百福 [日清食品創業者]

⑦成功とはただひとつ、自分独自の生き方ができることである。  クリストファー・モーリー [アメリカ・小説家]

⑧チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。  本田宗一郎 [本田技研工業創業者]

⑨現場で考え、現場で研究せよ。  豊田喜一郎 [トヨタ自動車創業者]

⑩型をしっかり覚えた後に、型破りになれる。  中村勘九郎 [歌舞伎役者]

どうです・・、やはり何かを成し遂げた人たちのことば(格言)には重みと説得力がありますよね。中でも特に気に入っているのは、チャーチル氏と小柴昌俊氏と中村勘九郎氏のことば(格言)です・・。これらの格言を自分に言い聞かせて、明日からも頑張ることにします。
みなさんも何か勇気付けられる(言い聞かせる・・)格言はありましたか・・・?




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ビオラの花はカワイイです・・。

2008年11月15日 | 季節の花
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今日は天気予報では、雨降りの筈(私の勘違いでなければ・・)だったのに穏やかなで暖かい一日でした・・・。
2~3週間ほど前から私の親父が、天気のいい日を見計らって庭の手入れ(植木を刈る)をしています。それで今日も天気が良かったので朝から植木屋さんごっこをやっていました・・。

親父は何を思ったのか、昨年から植木屋さんに庭の手入れを頼まず、植木の刈り方の本とホームセンターでアルミ製の三本足のはしご(植木屋さんがよく使っているタイプ)を大、中、小と3タイプ買ってきて庭の手入れをはじめました・・。
最初はどうなる事かと(高い木から落ちたりしたら大ケガしますしね・・。)心配しながら様子を見ていたのですが、これが結構上手いもので、素人の私から見ればプロの植木屋さんと同じぐらいキレイに刈れているので驚きました・・。(このまま植木屋さんになってしまうのでは・・と思ったぐらいですから。)
今年も手入れをしていない木はあと1本だけになったようです。その1本も明日刈るのでしょうか・・?、でも明日こそ雨降りみたいですから月曜日以降になるのでしょうかね・・。

前置きがかなり長くなりましたが、上の画像はおふくろが1週間ほど前に買って来たビオラ(オレンジジャンプアップという種類)です・・。こちらもなぜか、花壇に植え替えもせずに買ってきた容器(鉢)に入れたままで、地べたに放置されています。実は数日前から、いつになったら植え替えるのかなぁ・・?と気になっているのです・・。

ビオラは、スミレ科スミレ属の多年草。ヨーロッパの野生のスミレから改良されたものでガーデンパンジーとも呼ばれています。日本では、小輪系のパンジーをビオラと呼んでいますが、両者(パンジーとビオラ)は容易に交配して採取できるため厳密には区別できないようです・・。

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寒さに強いうえ、花色も豊富で毎年新作が発表されています。おふくろは、毎年パンジーとビオラの苗を買って来て植えていますので、冬の間ずっと花を咲かせて私たちを楽しませてくれます。左の画像は、ホワイトジャンプアップというビオラです・・。
どうです・・、上も左の画像のビオラも色鮮やかでカワイイでしょ・・。(基本的には、濃い紫色と他色の組み合わせが多いのかな・・。)

という事で、おふくろの買って来たパンジーやビオラ(10種類ぐらい買って来てあります・・。)は、いつになったら植え替えるのでしょうかね・・・?





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曼殊院 茶室「八窓軒」を探訪

2008年11月13日 | アート・文化
先日、修学院離宮を参観したお話をしましたが、同じ日に曼殊院の茶室「八窓軒(はっそうけん)」を見学して来ました・・・。
曼殊院は、修学院離宮から徒歩で20分ぐらいの距離にあります。良尚法親王の創意により造営された江戸時代初期の代表的書院建築で、その様式は桂離宮と深い関係にあります。

八窓軒[八窓席ともいう]は、小書院上段の間の背後にあり、本勝手の席で内部は桂離宮の松琴亭茶室に似た造りになっています。この茶室は八つの窓を持つことから「八窓軒」と呼ばれていて、八つの窓は仏教の八相成道[釈迦の生涯を八つの場面に分けて説いたもの。]を表現したものだと言われています。
ちなみに八窓軒は、予約を申し込んでおけば、茶室内を見学することができます・・。私は当日予約をしていなかったのですが、見学を希望したところ幸運なことに茶室内を見学させてもらう事ができました。(茶室内の撮影は禁止なので、画像を見せられないのが残念ですが・・。)

躪口右手には虹窓と呼ばれる窓があり、障子に桟の影が写って、虹のような色が浮かぶためそう呼ばれています・・。光の回折現象が応用されていて、季節や時刻、そのときの晴曇の変化によって様々な色彩が現れるそうです。私が見学していたときは、桟の影の部分がうすい緑色に写っていました。おそらく、庭の木々の緑による照り返しと軒裏の光の反射などが微妙に影響しあって(計算されていて・・)、石垣張りされた障子に様々な色の影を写すのでしょうね・・。(だから、新緑がまばゆい季節と紅葉の深まった季節などでは違った色彩が写るのだと思います。)

また、藁(すさ)を散らした土壁は、光が直接照らされる場所にはイカの墨を使ったといわれる黒い藁壁になっていて、光が直接当たらない壁には色が付けられていません・・。これは、窓の多さに対して暗く一定した光が室内に充満するように考えられているのでしょう。
その他にも、高い床天井や雑木の皮付丸太を取り交ぜる公家好みや平天井を客座から点前座へ同じ高さで張る古田織部の好み、躪口側の壁で連子窓の上に下地窓を重ねてあける小堀遠州の好みなどが反映されていて、さまざまな感性が調和されている茶室でした。

八つの窓(見学したときは、天井の突上窓からは光は入っていませんでしたが・・)により光が巧みに操作されている幻想的な三畳台目の空間を目の当たりにして、何とも言えない高揚感(意味なく、うれしくなってきた・・)が込み上げてきたと同時に、私自身もっともっと日々努力と熟考を重ねて、少しでも近づけるように丁寧に建物を造っていかなければ・・と考えさせられる瞬間(衝撃)でもありました・・・。




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唐招提寺を訪れて

2008年11月09日 | 独り言
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先日、「正倉院展」に行ったお話しをしましたが、せっかく奈良まで行くわけだし・・と思い、正倉院展に行く前に唐招提寺を訪れてきました・・・。
ご存知のとおり、唐招提寺は唐の高僧である鑑真和上によって創建されました。鑑真和上は聖武天皇の招きに応えて来朝を決意し、五度による渡海の失敗にも屈することなく来日し、わが国に戒律を伝えた事はあまりにも有名です・・。

金堂[上の画像]は、長らく平成大修理が行われていますが、先日訪れたときは金堂自体の解体修理は終えられていて、その荘厳な姿を現していました・・。但し、まだ内部では修理作業が行われているので、金堂の外周にはフェンスが張り巡らされていて近づく事はできませんでした。
現存する最大の天平建築である金堂(国宝)は、寄棟造・本瓦葺で前面一間通りが吹き放ち、軒を支える組み物は三手先(みてさき)と呼ばれる形式で、その建立年代を示しています・・。屋根のシルエットとその量感、周りの空気を浄化するようなバランスのとれた立ち姿に思わず感動(気持ちが高揚する・・)してしまいました。やはり・・ただモノではありませんでした・・!!

ところで、唐招提寺金堂にある千手観音立像は、造立当時は実際に千本の手を携えていたそうです。(千手観音像と言っても、通常は胸前で合掌する2本の手を含めて42本しかありません・・。実際に千本の手のある千手観音像は、唐招提寺金堂を含めて三像しかないそうです。)しかし、現在では大脇手42本、小脇手911本の計953本で残りは欠失してしまっているとの事です。
今回は、解体修理中なので千手観音立像にお会いする事ができませんでしたので、来年11月の金堂落慶を待ってもう一度会いに行こうと思っています・・・。

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話が変わりますが、その日は以前の記事で紹介しました奈良県庁の屋上庭園[右の画像]にも行って来ました・・。地上24メートルの屋上から若草山や東大寺大仏殿、興福寺五重塔などが一望できます。(周辺には他に高い建物が建っていませんので・・)、古都の風景を違った角度から楽しんで来ました。屋上庭園は、一般に公開されていますので奈良に行かれたときには、一度ご覧になってみてください・・・。










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修学院離宮 隣雲亭の一二三石

2008年11月05日 | アート・文化
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昨日は、修学院離宮に行って来ました。修学院離宮は、1~3ヶ月前に申し込めば参観することができます・・・。
修学院離宮は、言わずと知れた後水尾上皇によって造営された広大な離宮です。上・中・下の3つの離宮(御茶屋)によって構成され、東に比叡山の山裾がせまり、段々畑が縞模様をえがきながら離宮を抱きかかえるようにとりまいています・・。
数々の名所のなかでも、上御茶屋にある離宮内で最高の地点を占める隣雲亭(りんうんてい)から浴龍池を見下ろす眺望は圧巻です。[上の画像]

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隣雲亭の深い軒下のたたきには、大小さまざまな大きさの鴨川石(あずき色の石と青みかかった黒い石)が、一つ、二つ、三つとちりばめるように埋め込まれていて、俗に「一二三石(ひふみいし)」と呼ばれています・・。[左の画像]
今回、私が修学院離宮を訪れた最大の理由は、この隣雲亭の開放的な広々とした土間に埋め込まれた「一二三石(ひふみいし)」を今一度よく見ることにありました・・。というのも、先日お話した「SAINENJI-プロジェクト」では庫裏へのアプローチや玄関土間に、念願だった「一二三石」を採用しているからです。

私はこれまでに、ガラスカレット(ガラスを砕いたリサイクル品)をモルタルに混ぜた塗り床や陶片(茶碗などの陶器の破片)をランダムに埋め込んだ外壁などを設計に取り入れてきましたが、いつも発想の原点にあったのが「一二三石」でした・・。いつか機会があればアレンジすることなく、原点の「一二三石」を実現してみたいと思っていた事もあり、「SAINENJI-プロジェクト」で採用することにしました。

実際に、どのような素材や工法で造られているのか詳細は不明なので、できるだけ実物を見ておいて(写真も多く撮ってきたので・・)、あとは職人さんたちと相談しながら実物に近づける手法を探っていこうと思っています。
上手くできるかどうか不安もありますが、楽しみでもあります・・。(一二三石の施工までは、まだ十分時間があるので、おそらく職人さんたちを連れてあと1~2回は見に行く必要があるでしょうね・・・。)








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2008 F1 最終戦ブラジルGP

2008年11月03日 | F1
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2008年、F1最終戦ブラジルGPが昨日行われ、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が史上最年少記録を更新して今シーズンのワールドチャンピオンを獲得しました・・・。

最終決戦の舞台となったのは、インテルラゴス・サーキット・・。スタート直前の激しいスコールとレース終盤に再び降り出した運命の雨によって、フェリペ・マッサ(フェラーリ)にとって最終ラップの最終コーナーで逆転ワールドチャンピオン獲得の夢がすり抜けていく結果となりました。

このレースでハミルトンは、5位以上でフィニッシュすれば自身初の最年少王者に輝きます。一方、逆転チャンピオンをねらうマッサとしては自身が優勝を果したうえで、ライバルのハミルトンが6位以下でフィニッシュするしかないという状況・・。
ドラマは残り10周前後で再び落ちてきたブラジルの雨が演出することになりました・・。レースも残り3周という時点で、ハミルトンは勢いのあるベッテル(トロ・ロッソ)にパスされて6位に順位を落とします。このままレースを終えれば、トップを走るマッサが逆転チャンピオンになるという展開になります・・。

そして、マッサがトップチェッカーを受けた数十秒後・・、運命のファイナルラップ最終コーナーで、雨の中4位をドライタイヤで走行していたグロック(トヨタ)をウェットタイヤで走行していたハミルトンがパスして5位に浮上・・!、こうして2008年ワールドチャンピオンは、最終戦の最終ラップの最終コーナーでハミルトンの手中に舞い込む結果となりました・・。

わずか1ポイント差でタイトルを逃したマッサですが、昨日のレース自体はポール・トゥ・ウィンにファステストラップまでマークする完璧なレースをしていました。チャンピオンシップのかかったプレッシャーの中で、彼自身がやれることを全て出しきったことは、やはりマッサの走りが本物になったという証だと思います。
レース後、チャンピオンを獲得したハミルトンより、タイトルを逃したマッサの方がたくましく見えたのは私だけでしょうか・・・。

来シーズンは、大きくレギュレーションが変更されるF1サーカス。2009年シーズンは、3月29日オーストラリアGP(アルバート・パーク)で開幕します・・。
画像は、最年少ワールドチャンピオンとなったルイス・ハミルトンです。(初タイトルおめでとう・・・。)




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SAINENJI-プロジェクト その1

2008年11月01日 | 建築
先日、以前からお話していました「SAINENJI-プロジェクト」の施工業者(工務店)が決定し工事契約を結びました・・。
SAINENJI-プロジェクトは、お寺の庫裏(住職や家族の住む建物)の建替え及び本堂の設備改修、屋外便所棟の新設、境内のインフラの整備などを行うプロジェクトです。
その中でも、庫裏の建替えがメイン工事となります・・。庫裏と言っても、本格的な寺院建築ではなく、一般の和風住宅より少しグレードが高いと言った感じの建物になるでしょうか・・。

庫裏の設計では、予定していた予算より20%ぐらいグレードアップした仕様にしていましたが、複数の施工業者による見積り合わせの効果もあって、何も減額しなくても予算内で施工してくれる工務店があり、全て設計図書どおり実現できる運びとなりました・・。(見積り合わせをする工務店の組み合わせを厳選した私の作戦勝ち・・?)
なので、お施主さんと共に私も非常に喜んでいます。(通常の木造住宅1軒分ぐらいは割安になっているのかな・・。)、当然ですが、私がきちんと工事監理しますので手抜き工事になったりする事はありませんし、施工業者も県内トップクラスの技術を持った工務店ですからそんなに心配もしていません・・。

ちょっとかたい話になりますが、生活様式の変化に伴ない日本建築自体が減少し、1軒あたりの和室の部屋数も激減しています。これが日本人特有の「侘び」、「寂び」、「粋」などという感性をも退化させている原因の1つとなっている現状において、地域に密着したお寺の庫裏という事もあり、地域のこれからの世代の人たちが日本建築(伝統文化)に触れられて、退化しつつある日本人特有の感性を少しでも取り戻すために役立てば・・という想いで今回の庫裏を設計しています。
とは言っても、私が設計しているわけですから普通に伝統的日本建築を実現するのではなく、日本古来からの考えにある「真、行、草」の中の1つ「草=くずし」について、私なりに読み解き今までになかった新しい和の表現にも挑戦しています・・。(かなりプレッシャーもあるのですが・・。)

という事で・・「SAINENJI-プロジェクト」は、まず来週から境内にある他の建物のライフライン確保のための先行工事から始めて、それから工事車両進入路を確保するために既存建物の一部やその他障害物を撤去し、その後に既存の庫裏の解体工事へと進みますので、本工事(庫裏の新築)は年内に基礎工事ができればいいなぁ・・という予定です。最終的に庫裏が完成するのは、来年の祇園祭りの頃になります・・。
SAINENJI-プロジェクトについては、通常では手に入らない貴重な素材やめずらしい工法などを採用していますので、これから機会を見て少しずつお話していきます・・。
最後に、私のいろいろな提案に理解を示し採用してくださったお施主さんに感謝しつつ、期待を裏切らないようにこのプロジェクトを成功させたいと思っています・・・。









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