滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

読書をしましょう。

2019年01月06日 | 本と雑誌

明けましておめでとうございます・・・。今年も「滋賀 建築設計事務所イデアルの小さな独り言」をよろしくお願いします。

年末年始は読書をしようと、昨年末に本を数冊買い込んでいたのですが、結局1冊しか読めませんでした。アマゾンで買った本や建築雑誌に至っては、まだ梱包のままです・・。年末年始はもっと時間がある筈だったのに、仕事関係で2日間出掛けていましたし・・何やかんやで思っていたほど時間が取れなかったという事ですかね。

それで今回は読書についてのお話です。「国語に関する世論調査」(文化庁)によると、1か月の読書量(雑誌や漫画を除く)の項目に、「1冊も読まない」と答えた人が47.5%、「1~2冊」が34.5%、「7冊以上」では3.6%だったそうです。つまり、半分近くの人が本を月に1冊も読んでいないんですね。とは言っても・・私も仕事が忙しければ全く本を読みませんし、時間が出来ればまとめて読んだりしますから、平均すると月に1冊ぐらいしか読んでないことになりますけどね・・。

哲学者のソクラテスは読書について「良き書物を読んで、良き魂を育てよ。苦労して著者が身につけたことを、苦労せずに身につけられよう」と言ったそうで、良書との出逢いは人生を豊かにし、場合によっては人生そのものを変えることもあります。1冊の本が自身の進路を決定するきっかけとなった著名な経営者は数多くいます。例えば、ソフトバンクの孫正義氏は15歳のときに「竜馬がゆく」(司馬遼太郎/文春文庫)に影響を受けて「一度しかない人生、世のため人のために、引きちぎれるほど頑張って何か事を成さなくてはならない」と考え、高校を中退しアメリカに留学したそうです。その後、日本マクドナルド創業者である藤田田氏の「ユダヤの商法」(ベストセラーズ)にも強い感銘を受け、面会を果たしたときにコンピュータ事業での起業をすすめられたことが、デジタル情報革命に人生を賭けるきっかけになったとの事です。

他にも、バナソニックを一代で築き上げた松下幸之助氏は、「孫氏の兵法」を人間の本質に迫る指南書として暗唱するほどだったといいます。また、ファーストリテイリング(前身:小郡商事)を承継直後の柳井正社長は「プロフェッショナル マネージャー」(ハロルド・ジェニーン/プレジデント社)に出逢い、「今までにない革新的な企業にする」という夢を持ち、現在のユニクロが生まれたそうです。さらに、日本発のユニコーン企業メルカリの山田進太郎会長が影響を受けた本は、世界的に成功を収めたGoogleの人事システムが書かれた「WORK RULES!」(ラズロ・ボック/東洋経済新報社)だったとか・・。

とまぁ・・いろいろ書きましたが、最初の話に戻りまして、私が年末年始に1冊だけ読めた本は、ル・コルビュジェ著の「建築をめざして」です。近代建築の父(神様)であるコルビュジェがおよそ100年前に出版した建築の名著です。学生のときに読んだ記憶があるのですが、今回想うところがあって(いろいろ葛藤があって・・)改めて読みました。今読んでも新鮮で新しい年のはじめにはいい刺激になりました。「建築、それは感動させること」・・・私も建築をめざして頑張ろうという情熱が改めて湧いてきました・・・。

 

 

 

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