滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

いろいろ独り言・・その14

2012年06月09日 | 独り言
近畿地方も昨日梅雨入りしたようですね。しばらく過ごしにくいイヤな季節が続きます・・・。私はと言うと、最近新しい仕事のオファーが2件あったりして、相変らず昼なのか・・夜なのか分からない生活をしています。ユーロ2012(サッカー欧州選手権)を楽しみにしていたのですが、この状況では・・なかなかゆっくり観戦できそうにありません。(でも、観るでしょう:けど・・。)

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ところで・・先日、以前私が設計させて頂いた美術館のお施主さんから、もともと美術館の庭に建てられていた茶室の出庇が古くなって垂れてきたので、修理してほしいという依頼がありました。
茶室を調べてみると、出庇を支えている竹の垂木が虫に喰われて強度を失くしたのが原因でした。茶室では竹の垂木はよく使われる材料ですが、材料の竹を採取するときは、水分を多く含んでいない時期を選ばないと今回のように虫に喰われる事があるようです。

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お施主さんの要望では、最低限の修理をしてほしいという事なのですが、草庵茶室の出庇は、茶室内の掛け込み天井の化粧屋根裏がそのまま屋外まで伸びた形になっていますから、出庇の垂木を取替えるには屋内の化粧屋根裏まで触らなければならず、大がかりな改修工事となります。
いずれにしても、大工さんなら誰でも出来るという仕事ではありませんので、知人の熟練大工さんと相談しながらできるだけ最低限の修理で済むように考えたいと思っています。

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話が変わりますが、最近、書籍を7万円ぐらい衝動買いしてしまいました・・。もちろん建築関係の書籍です。ネットで購入するとついつい・・後の支払いの事も考えず買込んでしまいます。(私は子供か・・?)
画像は、その中の1つ「ペーター・ツムトア(ピーター・ズントー) 建築を考える」と題したスイスの建築家ピーター・ズントーのエッセイ集です。

理想の建築、美、光について、論理を超えて信じ・・実在させたいと願うものへの想いが綴られています。そこにしかない・・を求めて物事の本質を探究する・・これは、建築設計において当然のことのように思われますが、実際に実現できているのはズントーを含め世界のイニシアティブを握っている建築家の中でも数人しかいないというのが現実です。

ズントーについて言えることは、私のような身の程知らずな人間でも、恐れ多くて何もズントーについて語れないという事でお分かり頂けるでしょうか・・。

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最後になりますが、右の画像は、前回の記事でもお話しましたS-HILLプロジェクト(有料老人ホームの増築、改修工事)の3階エレベーターホールの様子です。今回増築されたエレベーターホールは、1階から4階まで下から順にミドリ、ピンク、イエロー、ブルーと色分けされています。(エレベーターのドアも同様に各階で色分けされています。)

お分かりになると思いますが、入所者さんがエレベーターホールの色を見れば、何階かがすぐ分かるようにしてあります。また、エレペーターホールには各階に大きな窓が設けてあるので、夜になると外部からエレペーターホールの各色が照明に照らされて見えるので綺麗なんですよ・・。

今週前半に消防と建築の完了検査も終わり、事前に行われた内覧会も好評だったので、お施主さんも大変喜んでくださっています・・。あとは最終の手直しをして、来週には建物の引き渡しを行う予定になっています。

という事で・・睡眠時間を削って、頑張ってユーロ2012を観ようかなぁ・・。でも、7万円分の本も読まなきゃいけないし・・というか読みたいし・・ますます睡眠時間がなくなりますね・・・。


コメント
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