滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

障子にドットができる理由は・・・。

2024年05月03日 | 独り言

新緑が美しい季節になりました・・。世間はゴールデンウィーク真っ只中といったところでしょうか。私はというと連休中もずっと仕事をしています(まぁ、いつもの事ですが・・)。年明けから大きなプロジェクトを手掛けており、ちょっと気持ちに余裕がなかったので、ブログの記事もご無沙汰になっていました。しばらく記事を書いていないのに、なぜかブログのアクセス数は増えています・・不思議なものですね。という事で、今回は我が家のドットができる障子を紹介したいと思います。

 

画像は、我が家のリビングで見られる障子の光景です。早朝、リビング東面の窓に付いている内障子(サッシの室内側にある障子)にドットが現れます。この光景は、東面サッシに太陽光がほぼ水平に射したときに見られる光景です。実際には、障子にドットが現れた・・というより、障子紙にパンチング加工されているような印象になります。なぜこのようなドットが障子に現れるのか・・と言うと、その答えは障子の外側にある型板ガラスにあります。

 

画像は、内障子の室外側にあるサッシの型板ガラスです。ご覧のとおり正方形状に凹凸がつくように模った型板ガラスとなっています。この型板ガラスに太陽光が射すと、凹凸のついた一つ一つの正方形がレンズの役目をし、光を集めて障子を照らします。もうお分かりになると思いますが、障子にドットが現れる理由は、障子の室外側にある型板ガラスがレンズの役目をして光を集め、障子に光の点(ドット)を現しているのです。つまり、型板ガラスに模られている正方形の配列どおりに障子にドットが現れるワケです。

 

前述しましたように、障子に綺麗な光の点(ドット)が現れるのは、型板ガラスに太陽光がほぼ水平に射したときです。日が昇り、型板ガラスに射す太陽光の角度が水平でなくなると、レンズの役目をしている型板ガラスの正方形により光が屈折し、さまざまな光の形を障子に現します。画像では、太陽光の射す角度が変わって、三角形の光が障子に現れています。我が家は築50年近くなりますが、昔はいろいろな型の型板ガラスがありました。現在では、我が家に使っているような型板ガラスは既製品としてはないと思います。型板ガラスに内障子をつけて、このような光の遊びをする事は今はもう出来ないのかも知れませんね・・。

ちなみに、我が家は私の親父の設計ですが、親父は遊び心があって、型板ガラスに内障子をつけたのではないと思います。親父は、ただ外部からのリビングへの視線を断つために型板ガラスにしただけで、障子に現れる光のドットは偶然の産物だと思います・・・。

 

 

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昨秋の小話

2024年01月22日 | 独り言

今日も暖かいですが、今年の冬は暖かい日が多いです。いわゆる暖冬というヤツですね(明日から2~3日は寒いのかな・・)。今年になって初めての記事となりますが、前回の記事から随分と時間が経っているような気がします。とは言っても、前回の記事から2か月しか(2か月も?)経っていないんですけどね。先月、記事を書いていないのでそう感じるのでしょうか・・。それで、そろそろ記事を書こうと思ったのですが、書くことが思い浮かばす、何か写っていないかとスマホのアルバムを見ていると、奈良市写真美術館の写真が目に留まりました。この日は運が悪かったなぁ~と思い出して、そうや、この日の小話を書こうと思いつきました。

昨秋の10月3日の事です・・。気候が良くなってきたので、親友の建築構造家と奈良にでも行って「ホッ」としてこようかと言い出し、どこに行く?という話になって、新薬師寺の十二神将(薬師如来を守る十二の立像で、塑像という土を用いた彫刻で造られています)に会いに行って「ホッ」としようか・・という事になりました。私は過去2回、新薬師寺を訪れていますが、塑像で出来た十二神将は素晴らしいものです。それと、私は知らなかったのですが、新薬師寺のすぐ近くに黒川紀章氏が設計した奈良市写真美術館があるので、その建物も訪れようという事で奈良に行きました。

久しぶりに十二神将に会えると心を躍らせながら、奈良へと行き、奈良市写真美術館の駐車場に車を駐めて、先ず新薬師寺を訪れ、帰りに奈良市写真美術館を訪れようと思い、新薬師寺に行くと、信じられない事に閉門になっているではないですか。あり得へん・・と思い、辺りを見渡すと掲示板に貼り紙があって、境内のどこかを修繕しているので、その週だけ拝観休止みたいな内容が書かれていました。私も親友も、こんな有名な観光地が拝観休止などあり得へん・・また、今週だけ閉門というのは、なんという運の悪さなんや~とショックを受けました。

 

それから、十二神将に会えると思った直後の出来事に落胆しながら、黒川紀章氏が設計した奈良市写真美術館を訪れました。画像は奈良市写真美術館の外観です。1991年に竣工したこの美術館は、新薬師寺とその周辺の田園風景を守るため、玄関ロビー以外はすべて地下に造られており、低くおさえられた瓦屋根と深い軒の出が建物に絶妙のバランスを与えています。ロビーにあるカフェでケーキでも食べようかとも思ったのですが、新薬師寺に行けなかったショックを引きずったままだったので、それを何で埋めようかと親友と考えたところ、京都に戻って京都国立博物館のカフェでケーキでも食べようという事になりました(谷口吉生氏が設計した京都国立博物館・平成知新館は、私たちのお気に入りの建物で、しばらく行ってなかった事から、この際、平成知新館を観て元気になろうと思ったワケです)。

ちょっと話が長くなってきましたので、ここからは話を飛ばしていきます・・。それで、京都国立博物館を訪れたのですが、なんと・・次回展覧会の準備のため閉館となっていて、仕方なく博物館の南門入口にある前田珈琲(このカフェは博物館の敷地内にあるのですが、入館しなくても入れるカフェで、この日も開店していました)でケーキを食べて、夕方まで過ごし、お腹が減ってきたので、久しぶりに中華料理でも食べようと「あたか飯店京都店」に行くと、これまた定休日になっていました。結局、イオンモール京都桂川の梅蘭(バイラン)に行って、「梅蘭焼きそば」を食べて帰ってきました(なぜ、イオンモール京都桂川なのか・・と言うと、親友の自宅がイオンモール京都桂川の近くで、私は親友のガレージに車を駐めていたからです)。

という事で、この日は運が悪かったというか・・事前に確認して行動すれば良かったワケですが、まぁ、思いつきで行動すると、こういう事になるという典型的な1日でした(それにしても、4カ月前の事をよく憶えているなぁ・・・)。

 

 

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便利メシ、納豆と「どん兵衛 鴨だしそば」です。

2023年11月26日 | 食べもの

昨日は少し寒く感じましたが、今日は穏やかな天気でしたね。皇子が丘公園の紅葉も今が見頃、いや見頃は過ぎたのかな・・。場所によっては、落葉してしまっている所もあれば、今が見頃の所もあるので、何ともいえませんが・・。画像は、公園の中でもカエデが群生している場所です。この辺りはちょうど今が見頃になっています。

 

という事で、今回は私の便利メシを紹介しようと思います。私は夜型人間なので、早起きが苦手です。なので、打合せや現場立会いなどが朝早い時は、朝ごはんを食べずに出かけます(朝ごはんを食べる時間を削って、起きる時間を少しでも遅くするために・・)。それで、中途半端な時間に帰ってきて、何か簡単に食べられるものは・・というときに便利なのが、納豆と「どん兵衛 鴨だしそば」で白ご飯を食べるというメニューです。なぜ、この組み合わせなのか・・と言うと、まず第1に簡単に栄養を摂れるのが納豆であるという私の強い思い込みがあります。第2に納豆とご飯だけでは物足りないので、カップ麺的なものが欲しいと言うところから、和食の納豆に合う「どん兵衛 鴨だしそば」という組み合わせが生まれたワケです。

納豆は、言わずと知れた日本が世界に誇るスーパーフードです。栄養価が高く、体に良い効能がたくさんある事はご存知のとおりです。私は納豆を2パック食べると、1日に必要な栄養が摂取できていると思い込んでいるところがあります。実際には、納豆だけで必要な栄養が摂取できているワケではないのですが、そう思い込むことで、食生活のことは済ませようとしているのです(2パック食べるというのも強い思い込みです)。次に「どん兵衛 鴨だしそば」ですが、鴨だしの旨味が効いた甘い目のつゆが納豆とよく合います。納豆との相性は別としても、この鴨だしの旨味は私の好みです。あと・・豆粒ほどの鶏つくねが入っていますが、これはあってもなくてもいいという感じです・・。

ちなみに、もっと素早く済ませるときの便利メシとして、納豆を永谷園の「さけ茶づけ」で食べるというメニューもあります。納豆と茶漬けと思われるかも知れませんが、ぜんぜん美味しいですよ・・。白ご飯の茶漬けと納豆でも食べられますが、やはり「さけ茶づけ」の方が相性がいいです。ただ、素早く食べようとしても、「さけ茶づけ」のさけがすぐに柔らかくならないので、硬いまま食べなければならないのが弱点ですけどね。

余談ですが、「最強どん兵衛 鴨だしそば」というのが来月発売されるそうです。"太そば"と、たまり醤油でコクと深みを出した "鴨だしつゆ" が特長だそうです。つくねも通常の「鴨だしそば」より大きくて、炭火で焼いたような風味が楽しめる「香ばしつくね」なんだとか・・。こちらも納豆との相性は良さそうなので、さっそく試してみないといけませんね・・・。

 

 

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この草屋根、自然現象・・!?

2023年10月22日 | 独り言

秋らしくなってきましたね・・・。朝夕は冷えます。この季節になると、毎年のように金木犀(キンモクセイ)の甘い香りが漂っているお話をしているように思いますが、先週ぐらいから我が家の庭の金木犀からも、散歩をしている皇子が丘公園の金木犀からも甘い香りが漂うようになりました。昨年の記事を見てみたのですが、昨年は10月2日の記事で、「庭の金木犀から甘い香りがする」と言っているので、今年は3週間ぐらい遅く金木犀の花が咲いたという事になります。やはり、例年に比べて9月が暑かった事が影響しているのでしょうか・・。ちなみに、今年は金木犀の花が例年より多く咲いているように思うのですが、これも9月が暑かったからでしょうかね。という事で、今年も金木犀のお話をしてしまいました。

 

前置きが長くなりましたが、画像は、とある公園のトイレです。先日、打合せの帰りに寄り道をした公園で、用を足すために立ち寄ったトイレです。ご覧のとおり草屋根になっています。草屋根というか・・小さな樹木も生えているので、プチ森林屋根かも知れません。私が興味を惹かれたのは、背後の森林に囲まれたこのトイレの草屋根が自然に出来たものなのか、それとも意図的(人工的)に造られたものなのか・・という事でした。

私の第一印象は、周りの樹木からの落ち葉が堆積し、それが腐植土となって、そこに苔・草・樹木が生えて、自然に草屋根になっているのだと思いました。でも、周りに樹木が生えていたり、森林の中にあったりする建築物は、いくらでもありますが、それらの建築物の屋根が草屋根になっているかというと、そうでもありませんよね。そもそもこのトイレの屋根は、切妻で屋根に勾配が付いてるのですから、画像のように勾配屋根全体に、落ち葉が雨や風で滑り落ちることなく、均等に堆積するのかという疑問も湧いてきます。

それでは、意図的に草屋根として設計されて建てられたものなのか、と言うと軒樋まで苔が茂ってきているし、軒先の端やケラバを見ると屋根に葺かれている材料は鋼板です。見た目には、鋼板の上に土が堆積して草屋根になっているようなので、意図的に草屋根として設計しているなら、耐久性の問題があるので鋼板の上に土は載せないと思います(チタン合金の鋼板などが使われているのかも知れませんが・・)。う~ん、分からない謎ですね・・。

でも、やっぱり・・この落ち葉の山か腐植土か何か分かりませんが、堆積の仕方が自然に堆積したように見えるので、普通の切妻鋼板葺きの屋根に周りの樹木からの落ち葉が堆積し、それが腐植土となって、そこに苔・草・樹木が生えて、自然に草屋根になっている可能性が高いと私は推測します。落ち葉が雨や風で滑り落ちることなく、なぜほぼ均等に堆積しているのかという疑問は残りますが・・。

それと、このトイレは木造のようですが、自然に草屋根になっている場合、屋根の防水性や草屋根の荷重による構造耐力上の問題などが心配になりますよね。はたして、この草屋根は、私の推測どおり自然現象によって生まれたものなのか、真実はどうなのでしょうね・・・。

 

 

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大津京駅前-プロジェクト/滋賀県 建築家 建築設計事務所イデアル

2023年09月04日 | 建築

残暑が厳しいですね・・・。何度か雨が降れば少しずつ涼しくなると思うのですが、今週は雨の日が多そうなので涼しくなることを期待しましょう。という事で、今回はJR大津京駅前でのプロジェクトを紹介します。(なお、このプロジェクトは、お施主さんの諸事情から中止となり、計画建物はアンビルドとなっていることを予めお断りしておきます)

 

駅前プロジェクトは、飲食店(軽飲食)のテナント用に木造2階建ての貸店舗を建設するプロジェクトでした。通常、貸店舗の場合、テナント側が店の内容に合わせて内装を決めますが、このプロジェクトでは、お施主さんの要望により店舗の内装は木の柱や梁などを現しにした木が感じられる内装とし、このような内装の趣旨に合ったテナントに店舗を貸したいとの事でした。このお施主さんの要望により、貸店舗の内装を木が感じられる空間になるようにしました。

コスト面から特殊な工法による木造フレーム(柱・梁・筋交い)を見せる事は避け、在来工法を工夫して木造フレームを現しとし木が感じられる内部空間にしました。上の画像は、カフェを想定して作成した貸店舗の外観パースです。こちらのタイプ-Aのデザインは、内部空間だけでなく、外部も木を感じてもらえるよう外壁を木板張りとしました。木板で覆われたマッシヴなデザインの建物とする事で、駅前の一角を癒しの空気が流れる場に出来るのではないかと考えました。

 

上の画像も同じくカフェを想定して作成した貸店舗の外観パースですが、こちらのタイプ-Bの店舗デザインは、お施主さんからガラス面を大きくしたタイプも提案してほしいと言う要望があり考えたデザインです。ガラス面を大きくするため、ビル用のカーテンウォールを木造建物に取り付ける細工をしているので、部分的に特殊な木造工法を採用しました。タイプ-Bは、ガラス面が大きいので、木が感じられる内部空間が外部からも感じ取れますが、その反面、テナントによっては、外部からの視線を緩やかに遮る工夫が必要となります。

タイプ-Aを提案した際に、外壁の木板張りについて、メンテナンスが大変なのでは・・という指摘があったので(実際のところ、木板の経年変化を理解してもらわないと採用できない)、タイプ-Bの外壁はガルバリウム鋼板としました。プロジェクトは中止となりましたが、お施主さんはタイプ-Bを気に入って下さっていました。でも、タイプ-Bの方がコスト高になるので、予算的に微妙かな・・というところはありました。コスト的なところを度外視すれば、私としてはタイプ-Bで外壁を木板張りにしたパターンが一番良いのではと思っていましたが、いかがでしょうか・・。

今回は、中止となったプロジェクトが埋もれたままになってしまうのは、寂しいと思い本ブログで紹介する事にしました。これからも、お施主さんの了承が得られる場合は、中止や見送りとなったプロジェクトを紹介していきたいと思っています。

 

 

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ダイセンソリューション オフィス完成しました/滋賀県 建築家 建築設計事務所イデアル

2023年07月09日 | 建築

蒸し暑い日が続きますね・・・。今回は、以前の記事「小規模オフィスのファサードデザイン」でお話していました建物が完成しましたので紹介する事にします。

 

[Photo 西岡千春]

画像は、ダイセンソリューション オフィスの外観です。外観で目を引くのは、不規則な幾何学パターンのアルミフレームとアルミルーバーからなるアルミ装飾フレームです。ダイセンソリューションのグループ会社がアルミサッシやアルミ製品を扱っている会社という事もあって、お施主さんからアルミを使ったファサードデザインを提案してほしいと言われました。アルミフレームとアルミルーバーを不規則な幾何学パターンとするアイデアはすぐに思いつきましたが、問題は木造の建物なので、アルミ装飾フレームをどのように支持して建物に取り付けるか・・という事でした。

風圧力などでアルミ装飾フレームの取付部は動くので、外壁で直接支持することは避けなければなりません。そこで、中大規模木造で使用される構造用ビスと木組みを併用した腕木を取り付けることにより、外壁から飛び出た出窓枠や縦・横の装飾枠(黒い枠部分)を設け、この出窓枠や装飾枠によってアルミ装飾フレームを支持するようにしています。出窓枠や装飾枠には、アルミ装飾フレームを支持しているビスが風圧力などで動いても追従できる防水材を施すことにより、防水性や耐久性を確保しています。アルミ装飾フレームを外壁から飛び出た出窓枠や装飾枠により支持することで、不測の事態が生じても建物本体の構造体への影響を極力避けるような方法を採用しています。

ファサードデザインの話に戻りますが、アルミ装飾フレームを支持する出窓枠や縦・横の装飾枠も不規則な幾何学パターンとしていますので、それぞれの幾何学パターンが交わり重なり合うファサードデザインとなっています。また、幾何学パターンを縁取る庇と袖壁の見付を厚くすることで、強度や納まりに必要なアルミ装飾フレームや出窓枠・装飾枠の各サイズが、建物のヴォリュームに対して無骨にならないよう視覚的な操作をしています。このように庇と袖壁による縁取りを大きくし、交わり合う二重の幾何学パターンを繊細かつ奥行きがあるように見せることで、小規模なオフィスでありながら、迫力あるファサードデザインとすることを可能にしています。

 

 

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ストケシアの花が咲いています。

2023年06月18日 | 独り言

昨日も今日も30°を超える暑さと言われていたので、真夏のような暑さになるのかと思っていましたが、そこまで暑くはないですよね。風があるせいなのかな、それとも・・それほど暑くないと思っているのは私だけなのでしょうか。それで、今回も前回・前々回の記事に引き続き、我が家に咲いている花を紹介することにします。(花のブログになってきましたね。でも、まぁ・・花の季節ですから。)

 

画像は我が家に咲いているストケシアの花です。とは言っても、この花の名前が分からず、ネットで調べて「ストケシア」だと断定しました。というのも我が家の一角にある花壇に、毎年この季節になると咲く紫色の花をブログで紹介しようと思い、おふくろに花の名前を聞いたところ・・名前を忘れたと言うのです。おふくろによると前々回の記事で紹介しましたミヤコワスレと同じで数年前に1株だけ植えたものが、放っておいたら年々増えてきて沢山の花を咲かしているそうです。

花の名前が分からないのであれば、ネットで探し当てるのも面白いかなと思って、まず「紫色 ギザギサ花びら」で検索してみたところ該当するような花が見つからず、次に「紫色 細い花びら」で検索してみるとストケシアという花が浮上してきて、花の形や特徴が一致することから、我が家に咲いている紫色の花は「ストケシア」だと断定しました。ストケシアは、キク科ストケシア属の草花で、原産地は北アメリカ南西部の南カリフォルニア、フロリダ、ルイジアナなどだそうです。大正時代に日本に持ち込まれ、和名は「瑠璃菊(ルリギク)」と言います。初夏から秋にかけて可憐な花を咲かせる多年草で、根付けば放任してもよく育つ丈夫な性質です。

ストケシアは、画像からも分かるように細かく切れ込んだ花びらが特徴で、花色には紫、青、白、ピンクなどがあるそうです。ちなみに、このストケシアが咲いている花壇は、放任されている多年草ばかりが生息している花壇です。ストケシアのすぐ横には前々回の記事で紹介しましたミヤコワスレが咲きますし、他にも一ヶ月ほど前にはアヤメが咲いていました。白い小菊のような花も現在咲いています(ちょっと名前が分かりませんが・・)。つまり、この花壇では生命力旺盛で、放任されても育つ野性的な草花だけが咲く(生き残る)という事です。これらの多年草には、これからも毎年逞しく咲き誇ってほしいものです。

という事で、3回続けて我が家に咲いている花を紹介しましたが、このままだと本当に花のブログになってしまうので、次回の記事は流石に違う内容の記事にすることにします・・・。

 

 

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続・ゴテチャの花

2023年05月28日 | 独り言

明日からずっと天候が悪いみたいですね(もう梅雨入りするのかな・・)。新しく出来た建物の竣工写真を今週の後半に撮影しようと思っていたのですが、本当にずっと天候が悪そうなので困ったものです。雨の合い間にいいタイミングを見つけて撮るしかないですかね。という事で、今回も前回記事に続き、我が家に咲いている花を紹介します。

 

画像は、我が家に咲いているゴテチャ(ゴデチア)の花です。このブログでは4年前にも我が家のゴテチャについて記事を書きました。その時は、おふくろが近所の方からゴテチャの苗をもらってきて、プランターで育てていたのですが、おふくろも私もゴテチャという花を知らず、どのような花が咲くのか・・楽しみにしていたところ、思いのほか淡紅色の綺麗な花が次から次へと咲き、切り花としても重宝できたので、それ以来、毎年苗を買ってきて育てています(私ではなく・・おふくろが、)。

それで、今年はピンクと白色のゴテチャの花が咲いています。5~6日ぐらい前までが見頃だったでしょうか・・それまでは次から次へと花を咲かせていましたが、もうそろそろ咲かせきったという感じで、萎れてきた花も目立つようになりました。ちなみに、白いゴテチャの画像は2週間ぐらい前に撮ったものなので、まだ蕾がたくさん写っていますが、ピンク色は昨日撮った画像です(白いゴテチャは、かなり萎れてきているので2週間前の画像を載せています)。

白いゴテチャも可愛いですが、今年は特にピンク色の花が綺麗で目立っていましたね。家の前にあるプランターに咲いているので、道行く方々が「綺麗な花ですねぇ~。何と言う花ですか?」とおふくろに話しかけている様子を見かける事がよくありました。ゴテチャはマツヨイグサに似ていて花色が豊富なことから、和名は「イロマツヨイグサ(色待宵草)」と言われています。例年は11月ぐらいに苗を買ってくるのですが、さてさて・・来年は何色のゴテチャの花が見られるのでしょうか・・・。

 

 

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ミヤコワスレ(都忘れ)の花が咲いています。

2023年04月30日 | 季節の花

昨日の夜は雨がよく降りましたね・・。世間はゴールデンウィークに突入していますが、私はゴールデンウィーク中の予定は全くありません。どこに行っても人が多そうなので、自宅に籠もって読書をしています。一昨日も京都市内に行っていましたが、平日にもかかわらず観光客でいっぱいでしたからね。例年だとゴールデンウィーク中もずっと仕事をしているのですが、今年はそんなに忙しくないので、読書でもしてゆっくりしようかな・・という感じです。

 

という事で、今回は我が家に咲いている「ミヤコワスレ(都忘れ)」を紹介します。ご覧の通り我が家のミヤコワスレは、何の手入れもしていないので、雑草と共生している状態となっています。お袋の話によると1株だけ植えたそうですが、放っておいたら年々増えてきて現在の状態になっているそうです。それにしても雑草にも負けず逞しく花を咲かせているものです・・。ミヤコワスレは江戸時代から茶事で飾る花として愛され、鑑賞されてきたそうで、今でも茶花や切り花として人気がある品種です。我が家でも切り花として使っています。

「ミヤコワスレ(都忘れ)」という名前は、順徳天皇の伝説が由来となっていて、その由来は鎌倉時代に遡ります。承久の乱(1221年に後鳥羽上皇が鎌倉幕府を倒すために兵を挙げて敗れた兵乱)に敗れた順徳天皇は北条氏によって佐渡ヶ島に流されます。御所の庭に咲いていた小菊に似た花を流刑の地に見つけた順徳天皇は「いかにして 契りおきけむ 白菊を 都忘れと 名づくるも憂し」との歌を詠んだと言い伝えられています。つまり、「この花を見ると都への思いを忘れられる」ということから「ミヤコワスレ(都忘れ)」という名前が付けられたという事のようです。

可憐に咲く小さな花に慰められて、遠い都を思う寂寥を忘れられたという由来は、なんともロマンチックです。ただ、現在普及しているミヤコワスレは、江戸時代末期に品種改良されたものなので、順徳天皇が愛でた小菊に似た花(ミヤコワスレ)は、私たちが目にするミヤコワスレとは少し異なる花だったのかも知れませんね・・・。

 

 

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F1フェラーリ 2023年マシン

2023年02月26日 | F1

もうすぐそこまで春がやって来ているという感じですね・・・。でも、それは同時に花粉もやって来るという事です。今年の花粉飛散傾向は、近畿地方で例年比140%、前年比260%と予測されていますから、花粉症の私としては、もう春は来なくていい・・と思ってしまいます。以前にも言いましたが、花粉症の症状が出る前に薬を飲み始めるのが効果的なので、2週間ぐらい前から花粉症の薬を飲んで花粉に備えています。

という事で、今回は2月14日に発表されたスクーデリア・フェラーリの2023年F1マシン「SF-23」のお話です。他のいくつかのチームの2023年F1マシンの発表は、ショーカーやレンダリングに今季のカラーリングを施した「偽物」だったのに対し、スクーデリア・フェラーリは、集まった多くのファンの前で本物の「SF-23」を公開するだけでなく、発表直後にフィオラノのトラックで公開シェイクダウンを実施するというパフォーマンスを見せました。発表直後のシェイクダウンは、マシントラブルなどのリスクが伴うにもかかわらず、公開シェイクダウンを実施したのは、今季マシンSF-23の信頼性に余程の自信があったという事なのでしょうか。いずれにしても、近年の新車発表会に「偽物」が使われる傾向があるのに対して、F1名門チームが一石を投じた新車発表となりました。

画像は、スクーデリア・フェラーリの2023年F1マシン「SF-23」です。昨シーズンのスクーデリア・フェラーリは、チャンピオンシップを制したレッドブルよりも4回多い12回のポールポジションを獲得するほどの速いマシンを手に入れていました。したがって、SF-23が昨シーズンの哲学を引き継いでいることは自然な成り行きです。昨シーズンは、速いマシンを手に入れたにもかかわらず、パワーユニットの信頼性への問題やレース戦略のミスなどにより、タイトル争いにおいてチームは自滅した形となってしまいました。チームは、昨シーズン中からパワーユニットの信頼性回復に取り組み、その作業は冬の間に完了し、パワーユニットは昨シーズン序盤のようなアグレッシブな走りが安定的にできる事を可能にしていると考えられます。

空力面では、新しい空力レギュレーションに対応するために垂直方向のダウンフォースを増加させ、望ましいバランス特性を実現させています。また、サスペンションの設計も変更され、空力をサポートするとともに、サーキットでのクルマの調整幅を広げています。最も明白な変化は、フロントサスペンションの領域でロートラックロッドに移行している事です。フロントウイングもノーズの構造も異なっており、ボディワークも昨シーズンのものをより極端なバーションに仕上げています。サイドポッドの前面下端がスカラップされ、昨年のフェラーリをよりスリムにしたような印象になっています。これは、他に発表された多くのマシンがそうであったように、ラジエター部分がそこからショルダーのあたりに移動していることを示唆しています。

その他にも多くの進化が見られる中で、SF-23において特に注目を集めているのが、フロントウイングに搭載された5つのスロットギャップセパレーターと「Sダクト」と呼ばれる空力システムです。Sダクトは、モノコックの両端に取り付けられたインレットから空気を取り込み、モノコックの中にあるS字型のトンネルを通過して、サイドポンツーン上面のアウトレットから排出するもので、その狙いは、サイドポンツーン上面の空気の流れを加速させ、フェラーリが採用しているバスタブ型コンセプトのパフォーマンスを上げることにあります。また、フロントウイングにあるスロットギャップセパレーターは渦を作るような角度になっており、インレットに向かう気流を加速させるようになっています。

このスロットギャップセパレーターは、昨シーズンのアメリカGPでメルセデスF1が導入しようとしていたもので、合法性に疑問が生じたため、土壇場で自主的に採用を取りやめたデザインです。スロットギャップセパレーターは「機械的、構造的または計測的な理由でのみ」装着することができると定められていましたが、FIAは「機械的、構造的または計測的な理由でのみ」を定義することが不可能と判断し、2023年からその文章を削除したため合法性が高いと考えられます。そのため、他のライバルチームがスロットギャップセパレーターをコピーする事が可能になったと言えますが、コピーする事は難しく事実上、不可能だと思われます。

その理由は、スロットギャップセパレーターによりインレットに向かう気流を発生させ、Sダクトによってサイドポンツーン上面の空気の流れを加速させるという一連の空力システムとなっているため、この空力システムをコピーするにはマシン全体の空力システムを見直す必要があるからです。特にSダクトはモノコックが特殊な形状となっているため、他のチームがこのアイテムを採用するためにはモノコックを作り直さなれけばなりません。現在はコストキャップ(予算制限)があるため、シーズン中にこれらを変更することは不可能と言えるでしょう。

昨日までの3日間、バーレーンにおいてプレシーズンテストが行われました。プレシーズンテストを見る限りレットブル・レーシングが速さ・安定性において一歩リードしているようです。しかし、各チームは、本来のマシンポテンシャルを温存している場合もあるので、本当のところはシーズンが開幕してみないと分かりません。前述しましたフェラーリのユニークな空力システムが、他のライバルチームへのアドバンテージとなり、キミ・ライコネン以来となるドライバーズチャンピオンを獲得する事ができるでしょうか・・・。2023年F1サーカスの開幕戦バーレーンGPは3月5日に決勝が行われます。

 

 

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