滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

相談しましょう・・。

2009年12月27日 | 建築
今年も残り少なくなって来ました・・・。最近、なぜか日曜日ごとにブログを更新しているので、ブログ名を「イデアルの日曜ブログ・・」とかに変えないといけないですね。なぜか・・?と言っても、ただ単に私が1週間ごとにブログを書いているからだけの事なのですけどね・・。

一昨日は、設計中の「湖西の家」に関する事で、親しい専門業者さんのところへ相談に行って来ました・・。まず、木建屋(木製建具屋)さんに行って、今回考えている大型の格子戸について製作可能かどうか・・、可能な場合の材質(木材の種類)は何がいいのか・・、戸車にレールは・・などなどいろいろ相談に乗ってもらいました。

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建具屋さんの社長は、以前に別の現場で仲良くなった方で、私の相談事に対して材木屋さんに木材のコストを確認してくれたり、納まりを職人さんに確認してくれたりと親切にアドバイスをしてくれます。(おまけに、昼ごはんまでご馳走してもらいました・・。)
それで今回考えている大型の格子戸は、少し修正を加えれば製作可能だとう事が分かりました。材質についてはコストの問題もあるので、結論はもう少し先延ばしにしようかな・・といった感じです。(上の画像は、木建屋さんの工場です。)

その後、フローリングの専門店(フローリング屋さんも、とても仲のいい方です・・。)に行って、内部のフローリングと接続する外部のデッキを同じ材質にしたいんやけど何がいいやろ・・という相談に行って来ました。もちろん、部屋の雰囲気や質感の問題もありますから、外部と内部に使える材料なら何でもいいというワケにはいきません・・。

普通に考えれば・・ヒノキ、ヒバと言ったところやろうけど、どうも派手すぎるしな・・。ラーチ(カラ松)が面白そうなんやけど、こちらが望む特注サイズを製作してくれる業者がないかも・・。やっぱり、無難なところでスギかな・・?、スギなら特注サイズでも製作してくれる業者があるぞ・・といった感じで2時間ぐらい悩んだ結果、今のところスギでいこうという事になっています。
(新製品の保護塗料もあるらしいですし・・。)

そんなこんなで、相談に乗ってもらったことを考慮しながら設計を進めていこうと思っています・・。
それで、おそらく今回の記事が今年最後の記事になると思いますので、みなさん「どうぞ良いお年をお迎え下さい・・・!」









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それは電球が切れているのです・・。

2009年12月20日 | 建築
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前回の記事で暖冬だとか・・温暖化がどうの・・と言っていましたが、ここ数日はメチャクチャ寒いです・・・。各地(海外でも)で12月としては記録的な大雪とか言っていますからね。幸いこの辺り(大津)には雪は降っていないのでいいですけど・・。
でも夕方、皇子が丘公園を散歩していたら池に氷がはっていました。道行く人も背中を丸め肩を縮めて寒そうにしている人が目立ちました。(たぶん・・私も同じ様な格好をして散歩をしていたのでしょうね・・。)
木枯らしが吹いて寒いぶん・・空気が澄んで空が綺麗なのですが、やはり暖かい方がいいですよね・・。

それで先日、以前住宅の設計をさせて頂いたお施主さんから、居間の照明がつかなくなったと連絡がありました。居間の照明だけが点灯しないのなら、「おそらく・・それは電球が切れているのですよ・・。」と言った瞬間、お施主さんが高齢なので私が電球を替えに行かなければいけないのかな・・と思ったとおり、お施主さんは、「私一人では、どうやって電球を替えたらいいのか・・わからへん。」という事でした。

その住宅は、私の事務所から車で20分ぐらいの距離なので、「今すぐには行けませんが、暗くなるまでには取替えに行きますから・・」と言って、ホームセンターで電球を買って取替えに行って来ました。お施主さんは、「こんな事で、わざわざ来てもうて悪いなぁ・・、でも助かるわ・・」と言って、お茶とお菓子を出してくださったので、すぐ帰る事もできず結局1時間ぐらいお話をして帰って来ました・・。

その日も仕事に追われていて結構忙しかったのですが、電球1つを替えに行って、お施主さんに喜んでもらって近況のお話も聞けて、かえっていい気分転換になったような気がしました。
後日、その話を私の大先輩であるS氏に話したら、S氏曰く「電球1つでも替えに行って、おばあちゃんの話を聞いたげる・・それが設計屋とは違う建築家としての原点なんやで・・。」と言ってくれました。

電球1つで、なんか大そうな話になったなぁ・・と思いつつ、「そうですよね・・。」とうなづいている私でした・・・。




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いろいろ独り言・・その10

2009年12月13日 | 独り言
12月だと言うのに暖かい日が続きますね・・・。私の小さい頃(小学生ぐらい)には、12月だと雪が積もる日も何日かはあったと思うのですが、最近は12月に雪が積もるなんて事はほとんどありませんからね。(もっとも、これは滋賀県大津市の話ですが・・)、暖冬というより地球温暖化の影響なのでしょうね・・。

ところで、その暖冬(温暖化?)の影響か・・どうか分かりませんが、最近、冬物衣料の生地が全体的に何でも薄くなってきていると思いませんか・・?、ファッション性からそうなっているのかどうかも知りませんが、私のような寒がり屋にはちょっと困った傾向にあります。
暖冬だ温暖化だと言っても、やはり私としては冬は寒いものですから・・。でも考えてみると寒かったら、たくさん着込めばいいワケですよね。(私は一体何を言っているのでしょう・・・?)

それで・・まったく話が変わりますが、今回の記事がブログを書き始めてから300回目の記事になります・・。私がブログを書き始めてから2年と3ヶ月になりますから、このペースが早いのか遅いのか・・普通なのか・・全く分からないですが、最近の更新ペースからすると400回目の記事を書くのは2年後という事になりそうですね。
400回目の記事が2年後にならないように、そのうち更新ペースを上げるようにします・・。(最近の様子では無理かな・・?)

さらに話が変わりまして、今日は日曜日なので9時からTBSでドラマ「JIN-仁-」を観ないといけません・・。最近は、大河ドラマとガンダム(再放送です。)ぐらいしかテレビを観ない私ですが、なぜかこのドラマだけは観ています。
外科医が幕末にタイムスリップして、いろんな人を外科手術して助けたり、ペニシリンを作って病気を治したりというハチャメチャなストーリーなのですが、タイムスリップした時代が幕末というかなり古い時代でもないので、そんな事できるワケないやろ・・というのが微妙にできるかも知れんな・・みたいなところが面白いのです。
それ以外にも、坂本龍馬が出てきたり、なぜタイムスリップしたのかという謎があったりと見所はたくさんあります・・。(ドラマの宣伝みたいになってきましたね・・。)

という事で、何だかワケの分からない事をいろいろ書きましたが、今回の記事が300回目の記事だという事でした・・・。


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湖西の家 スタディ模型

2009年12月06日 | 建築
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現在設計している「湖西の家」のスタディ模型を作ってみました・・・。いろいろと提案プランを重ねた結果、最終プランが確定したので、本格的な実施設計を行う前に計画した建物を立体的に組み立てる事によって、ボリュームの確認やデザイン的なバランスの検討などを行うためです・・。

湖西の家の大きな特徴は、LDKと玄関ホールに対する洋風の水盤のある中庭と和室に対しての半屋外となる和風のぬれ縁(デッキ)がL型につながり、洋風、和風の屋外空間が一体となったり、大型の格子戸で仕切る事によって、各々独立した洋風、和風の空間にもなるというものです。

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さらに、半屋外のぬれ縁から外庭に出る空間を通路(回廊)として玄関ポーチとつなげる事で、空間の拡がりやつながりに奥行きと一体性を持たせています。また、この空間に拡がりとつながりを持たせている通路(回廊)が、建物の外観(ファサード)デザインにおいても大きなアクセントを与えています。

何か私の建物への想いを一方的な言葉で書き並べましたが、お施主さんには分かっても・・一般の方には言葉だけでは空間がイメージできませんよね・・。
それで細かいところは、まだまだ煮詰めないといけないのですが、外観のボリュームとデザインはスタディ出来たので、今は内観スケッチを描きながらインテリアについて色々と検討しているところです・・。

昨日と今日もお施主さんからインテリアについて、要望とアイデアのメールが届いているので、その要望やアイデアを取り入れながら検討を進めていこうと思っています・・・。




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一二三石

2009年12月01日 | 建築
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今日は、9月に竣工した西念寺庫裏の一二三石を紹介します・・・。以前にも記事でお話しましたので、ご存知の方も多いと思いますが、修学院離宮にある隣雲亭の深い軒下のたたきには、大小さまざまな大きさの鴨川石(あずき色の石と青みかかった黒い石)が、一つ、二つ、三つとちりばめるように埋め込まれていて、俗に「一二三石(ひふみいし)」と呼ばれています・・。

私はこれまでに、ガラスカレット(ガラスを砕いたリサイクル品)をモルタルに混ぜた塗り床や陶片(茶碗などの陶器の破片)をランダムに埋め込んだ外壁などを設計に取り入れてきましたが、いつも発想の原点にあったのがこの「一二三石」でした・・。
いつか機会があればアレンジすることなく、原点の「一二三石」を実現してみたいと思っていた事もあって、西念寺庫裏では玄関土間やアプローチに念願だった「一二三石」を採用することにしました。

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実際に、どのような素材や工法で造られているのか詳細は不明だったので、現場監督さんや職人さんたちといろいろ検討を重ねた結果、最終的には左官屋さんと造園屋さんとのコラボレーションによって、一二三石を実現する事ができました。
詳しい工程は省略しますが、職人さんたちは、かなり手間のかかる作業をしてくださったので、出来上がったとき(一つ、二つ、三つと鴨川石が顔を出したとき・・)には、ちょっとした感動モノでした・・。

私も現場にアウトドア用の折りたたみ式の椅子を持ち込んで、カゴに入った石を1つ1つ手にとって使える石を選定していく作業をしました・・。これが結構疲れる作業で、とにかく・・どこか一面が平らになっている石が最低条件で、それ以外にも色合いや形、大きさなどを選んでいくと、結局使える石は1割ぐらいしかありませんでした。
おかげで、一二三石のピッチが少し粗くなってしまったのが残念ではあるのですが、職人さんたちの苦労を考えると、そんな贅沢を言ってはいけないのかも知れませんね・・。

最後に、この一二三石をもう一度造ろうと思っても、たぶん出来ないと思います・・。なぜなら、材料の入手が難しいという問題もありますが、そういう問題ではなく、この仕事に携わってくださった人たちの善意(人柄)と努力の結果・・奇跡的に出来上がったものだからこそ、もう二度と出来ないだろうなぁ・・と私は思うのです・・・。



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