滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

敷地の境界は、あの尾根です。

2010年03月29日 | 独り言
先日、飲食チェーン店を経営している友人から連絡があり、京都に来ているのでお茶でもしようか・・という事だったので会って来ました・・・。友人は、京都、大坂、名古屋、東京などで十数店の飲食チェーン店を経営しています。昨年は、ロサンゼルスにも出店していて、先日会ったときも2店舗目を出店させるためにアメリカに行っていて、前日帰って来たばかりだと言っていました。

友人の話によると、年内にもう1店舗ロサンゼルスに出店が決まっていて、来年はニューヨークにも出店したいと言っていました・・。国内だけでも、やれ大坂だ・・東京だと飛び回って大変なのに、言葉の分からない(友人は、そんなに英語は喋れません・・。)海外まで進出して行くんですから、まぁ・・彼のバイタリティーには、ただ・・ただ脱帽するばかりです。
アメリカで成功して、ビバリーヒルズにでも豪邸を建てるときは、必ずオレが設計するからな・・と笑い話をしながら帰って来ました・・。

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なぜか前置きが長くなりましたが、本題です・・。一昨年に焼失した神社の拝殿を建直す計画があります。拝殿の設計は、すでに出来上がっているのですが、都市計画法の許可申請に関して、神社の境内(敷地)をもう少し詳しく調査する必要があり(古来からある神社の境内ですから不詳な事がいろいろありまして・・。)、先日もう一度敷地調査に行って来ました。

神主さんの話によれば、「北側の敷地境界は、あの尾根が境界です。尾根に沿って境界杭がある筈です・・。」という事でした。エッあの尾根と言われても・・と一瞬怯みましたが、こうなったら・・と腹を括って、斜面の茂みをかき分け尾根に上がると確かにそこには境界杭がありました。
境界杭を辿って、さらに尾根を登って行き、茂みを通り抜けたときでした・・落ち葉の溜まった窪地で昼寝をしていた大きなイノシシと遭遇したのです。

イノシシは、茂みから出て来た私に驚いて、あわてて谷の方へ逃げ去ってしまいましたが、あとで聞いた話によるとイノシシは突進力が強く、人を襲うケースも多いとか・・。よう襲われへんだなぁ・・と言われてしまいました。
私は身長が高いうえ、黒のロングダウンコートを着ていたので、イノシシは茂みから出て来た私をクマか何かと間違って逃げたのかも知れませんね・・。

という事で、これから春になって野山に行っても、茂みの奥深くに入ってはいけませんよ・・!、イノシシが昼寝をしているかも知れませんからね。(っていうか、普通は入らないですよね・・・。)


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シュウゾウ・アヅチ・ガリバー EX-SIGN展

2010年03月22日 | アート・文化
昨日は、風が強い事もあって黄砂がひどかったですね・・・。出かけようとしたら、車が砂まみれになって大変な事になっていました。給油をしようとガソリンスタンドに行ったワケですが、店員さんも昨日の車の窓は拭き応えがあったでしょうね・・。

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という事で、昨日は滋賀県立近代美術館で開催されている「シュウゾウ・アヅチ・ガリバー EX-SIGN」展に行って来ました・・。
シュウゾウ・アヅチ・ガリバーは、滋賀県大津市の出身という事もあって、滋賀バージョン(今回の展覧会のために製作された)の作品もいくつか展示されています。

初期の頃の作品は、観る人によって少し抵抗がある(理解しにくい・・)かも知れませんが、「立つことができる」、「座ることができる」、「横たわることができる」という空間容積に応じた3つの直方体からなる構造体の内部で240時間を過ごすパフォーマンス”De-Story”やDNAを構成する4つの塩基(アデニン、チミン、シトシン、グアニン)の頭文字ATCGを用いて、DNAの組み合わせであらゆる生物を理解しようとする作品シリーズなどは、興味があって面白かったです。

一言で芸術といっても、多くの分野があります・・。私の最も興味のある芸術というのは、その作品に神秘性のあるもの(非日常性を感じさせてくれるもの・・)なのですが、シュウゾウ・アヅチ・ガリバーの作品は、数ある芸術の中でも独特の位置にあるものの一つのように思えました。

でも、こういう作品に触れて普段の思考回路をちがった方向に回すことで、物の捉え方や創造力を洗浄し直すいい機会となったのも事実です。
みなさんも、思考回路に刺激を与えてみてはいかがでしょうか・・、ちがった世界が見えてくるかも知れませんよ・・・。



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2010 F1 開幕戦 バーレーンGP

2010年03月15日 | F1
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今シーズンのF1が開幕しました・・・。2010年のF1開幕戦は、改修されたバーレーン・インターナショナル・サーキットが舞台。レギュレーションの変更に加え、シューマッハが4季ぶりにF1復帰したことで、今シーズンは現役ワールドチャンピオンが4人もいるという異常事態に誰が一番速いのかと・・注目が集まる中、予選でポールポジションを獲得したのはレッドブルのベッテルでした・・。

決勝レースでは、そのベッテルがポールからトップに躍り出ると、序盤・中盤とレースをリードし、そのあとをフェラーリのアロンソ、マッサが一定間隔を保って追う展開に・・。大したバトルもなく、このまま単調なレースで終わってしまうのかと思っていたところ、34周目にマシントラブルでペースダウンしたベッテルをアロンソが一機に抜き去り、続いてマッサもベッテルを抜き去ります。

トップに立ったアロンソは、ファステストラップを連発しながら後続との差を広げ、そのままチェッカーを受けて開幕戦を勝利で飾りました。2位にはマッサが入り、フェラーリにとっては1-2フィニッシュという最高のスタートとなりました・・。
アロンソは、フェラーリに移籍後の初戦で見事に勝利をあげました。(アロンソがフェラーリに移籍すれば、活躍することは分かっていましたけどね・・。)
トップを走っていたベッテルがマシントラブルでペースダウンしたとは言え、ハードタイヤではレッドブルよりフェラーリの方が速かった事を考えると、ベッテルにトラブルがなくてもレース終盤にはアロンソとの激しいバトルが期待できたのかも知れませんね。

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ちなみに、最近の過去4年間は、開幕戦を制したドライバーがその年のワールドチャンピオンになっているんですよね。かなり気が早いですが、過去4年に照らし合わせると今年はアロンソがチャンピオンという事になりますね・・。(アロンソ自身も2006年は開幕戦に勝利して、そのままその年のチャンピオンになっていますから・・。)
いずれにしても、アロンソが今シーズンのタイトル争いの主役の1人であることには間違いありません。[画像は、チェッカーを受けるフェルナンド・アロンソ]

小林可夢偉(ザウバー)は、残念ながら12周目に油圧系のトラブルでリタイアとなりましたが、可夢偉には何かやってくれそうな雰囲気があるので、今後の活躍に大いに期待したいですね・・。
ところで、レギュレーションの変更によって、今シーズンより予選のタイムアタックが燃料を軽くしての一発勝負が復活したというのに、予選のTV放送が30分しかなく、編集されまくっていた事に不満を感じたのは私だけなのでしょうか・・??

次回、F1サーカスの舞台はオーストラリアへと向かいます・・・。



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もうすぐ春です・・。

2010年03月13日 | 季節の花
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昨日も今日も暖かったので散歩をしていても軽く汗ばむぐらいでした。もう散歩するのに上着はいらないかも知れませんね・・・。
ちょっと今週は時間があったので、3年ぶりに特定健診(健康保険で無料で出来る健診です。)に行って来ました。それで、結果は異常なし・・血液検査の数値もすべて基準値内に入っているというパーフェクトぶり・・。毎日納豆を食べているので、「ナットウキナーゼ」パワー炸裂といったところでしょうか・・!?、やはり日本人は、納豆と味噌汁を食べないといけないですよね・・。

という事で、今年も皇子が丘公園の初御代桜(ハツミヨサクラ)が咲く季節になりました。[上の画像]、寒緋桜と啓翁桜を交配させた初御代桜は、一重咲きで淡い紅紫色をしているのが特徴です。今日も道路脇に車をとめて写真を撮る人や暖かい陽気に誘われて散策に来ている人たちがいました・・。(私もその1人なのですけど・・。)

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左の画像は、皇子が丘公園に咲いている白梅です。若草の緑色とのコントラストが綺麗だったので思わず撮影してみました・・。
江戸時代以降・・花見といえば桜という事になっていますが、奈良時代以前は「花」といえば、むしろ梅を指すことの方が多かったようですよ。梅が次第に桜によって駆逐されはじめるのは、平安時代中期からの事だとか・・。

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最後は、散歩の途中で見つけたツクシ(土筆)です・・。地域によっては、「つくしんぼ、つくしんぼう」と呼びますよね。ところで、ツクシは食べられるってご存知でしたか・・?、私も子供の頃、摘んできたツクシを近所のおばさんに料理してもらって食べていた記憶があります。穂の部分は取除いて、茎の部分だけを甘辛く炊いたものだったと思います。

ちょっと苦味があるのですが、けっこう美味しかったですよ。というか・・そのおばさんの料理の腕が良かったからかも知れないですけどね・・・。






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膳所焼美術館 水屋完成

2010年03月07日 | 建築
先週は、危機的な忙しい日々を送っていました・・・。忙殺された時間の中で、ふと・・気付いてみると花粉の季節になっていて、くしゃみを連発するわ・・鼻水ダラダラ状態になるわでも・・お構いなしに怒涛の如く仕事をしていました。
昨日今日あたりは、花粉症はひどくないですが、今週は時間が取れそうなのでお医者さんに行ってアレルギーの薬をもらって来ないといけないですね・・。

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という事で昨日、お施主さんの都合で1年延期になっていた膳所焼美術館の水屋改修工事が完成しました・・。
お茶席の水屋(茶会や茶事の準備をしたり、道具を収納しておく場所。)には、茶家(流派)によって構成や道具の並べ方に流儀があります。具体的には水屋を造るにあたって、茶碗棚、通り棚、隅棚、竹釘・・などの大きさや取付る位置が細かく決められているワケです。

今回は、茶家(表千家)の流儀に添って水屋を造ったのですが、文献や資料によって微妙に棚や釘の大きさや位置が異なるので、そのあたりを整合するのに苦労しました。(まぁ・・言ってみれば、どれがホンマやねん・・っていう事ですよね。)
もともと茶事の準備をする水屋は、1人で準備できる大きさが良いとされていたようですが、近年では広い水屋が必要とされている傾向にあるので、棚や釘の大きさや位置のバランスも微妙に崩れてきているという事なのでしょうか・・。

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それで文献や資料の食違いによって、どうしても迷って分からないところは、実際に水屋を使われる方の使い勝手の良さやお施主さんの意見を聞いて最終決めさせて頂きました。
実際に水屋を使われる方やお施主さんと話しているうちに、水屋は裏方なので形式も大切ですが、ある程度は使い勝手も考慮してバランスを決めてもいいのでは・・と感じたりするところもありました。

それにしても、やはり赤杉(貼りものではなく、無垢材ですよ・・。)は綺麗ですよね・・・。



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