車検でお預かりしたこのエンジン、、、
車検の受け入れの為にエンジンを掛けたら、、、
小さいんですが、、、
聞こえてしまいました。。。
老メカ、、、老眼は40台から進行していますが、、、
耳はまだ大丈夫なようで、、、
カタカタ、、、って聞こえちゃいました。。。
以前ですが、、、同型のバイクの同型のエンジンで同じ様な音がして修理をした事があり、、、
その時の修理では、、、クランクシャフトの動力を伝える為のギアを固定する大きなナットが緩んでいたのを思い出してしまいました。。。
今回も同じ事象なのかなあ???って思い、、、分解を進めました。。。
カバーを取り外して点検を進めると、、、
クラッチバスケットのガタを発見。。。
そしてクランクシャフトのギアの大きなナットは、、、
セーフ、、、でした。。。
このギアのナットです。。。 ↑
この大きなナットが緩んでカタカタ音が出てしまいますと、、、クランクシャフトにダメージが残る事があり、、、最悪はクランクシャフトASSYの交換になってしまう事にも。。。
そんな事がアタマの中をよぎり、、、前もってクランクシャフトなどの部品の在庫の確認までしていましたが、、、ここまでの修理に発展しないで今回は良かったです。。。(まだクランクシャフトASSYの在庫はありましたので交換は可能なのですが、生産は終了で在庫分のみでした)
ビッグシングル、、、変な壊れ方をする事もありますからねええ。。。
今回の音の主原因は、、、
クラッチバスケットでした。。。
そして、、、クラッチの状態などを確認しますと、、、
日焼けサロンにでも行ったような、、、
ちょっとこんがり焼けたクラッチディスクが、、、
当然交換になるのですが、、、
少しカスタムをしてみましょう。。。
用意したのは、、、
アルミ素材に特殊コーティングをしたクラッチプレートです。。。
この前老メカのマシンにも入れたのと同じです。。。
このクラッチプレートですがアルミなので1/3の重量に、、、とか、、、効能は多々ありまして、、、
純正スチールディスクと比べると、、、放熱効果を期待してこのプレートに交換したいと思います。。。
今回交換したクラッチですが、、、
クラッチの大物、バスケット、ハブは生産終了で在庫のみ、、、まだ有ったから良かったのですが、、、無かったら、、、どうしたのかなあああ。。。
で、、、一番外側のプレッシャープレートは在庫なし、販売終了になってました。。。
今回プレッシャープレートは痛みは無かったので良かったのですが。。。
クラッチバスケット、、、
フリクションディスクが当たる部分は、、、
この様に摩耗が進むんですが、、、
今回のカタカタの音の出どこは、、、
ここでした。。。
バスケットの裏側にはクランクからの脈動を和らげるダンパーが入っていて、、、
このダンパーがヘタると、、、
↓ 解りますかね、、、
マーキングの部分です。。。バスケットとギアに1mmちょいのガタが。。。
ギアを右左に軽く回転させただけでガタが出てしまっていて、、、これが打音として聞こえちゃったんですかね。。。
という事で、、、交換が出来て、、、直って良かったなあああ。。。
でした。。。
生産終了から、、、18年かな、、、もうお年寄りですからねええ。。。
老メカ、最近のお仕事でした
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