天竜製鋸、株主総会で買収防衛策導入を承認 2007年6月28日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070628AT3L2804S28062007.html
米系投資ファンドのスティール・パートナーズからTOB(株式公開買い付け)を受けている天龍製鋸(略称天竜製鋸)は28日、同日開催した定時株主総会で買収防衛策の導入が承認されたと発表した。関連議案に対し有効数の9割が賛成した。同社では、「株主の意思に従い、企業価値と株主共同の利益を確保、向上させていく」とコメントしている。
スティールによる天竜製鋸へのTOBは、買い付け価格が1株4945円、期間は7月4日まで。今回承認された買収防衛策は同TOBを対象としていない。
シンニッタン株主総会、ファンドの大幅増配要求を否決 2007年6月28日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070628AT2D2800K28062007.html
鍛造品大手のシンニッタンは28日、工場がある茨城県高萩市で株主総会を開いた。米系ファンドのセーフ・ハーバー・インベストメントが「(会社側は12円を予定している)1株当たり配当金を70円にする」「(米セーフが選んだ)取締役2人を選任する」といった株主提案をしたが、いずれの株主提案も否決された。株主提案も今回が初めて。午前10時から始まり、4時間44分かかって終了した。議事進行よりも、委任状や議決権の集計に手間取ったという。集計は水戸地裁が選んだ総会検査役が立ち会った。
総会終了後に会社側は記者会見を開き、「当社の配当政策に引き続き株主から理解が得られた」とコメントした。シンニッタンは日産自動車系列だったが「ゴーン改革」で切り離され、現在はセーフ・ハーバーが発行済み株式総数の約7%を握る筆頭株主になっている。委任状争奪戦に発展したことで、株主提案の賛否に注目が集まっていた。今回の総会にはセーフの関係者3人が出席した。
日本精密、株主総会で役員選任を否決・前社長が復帰 2007年6月29日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070628AT1D280AZ28062007.html
時計バンド製造の日本精密が28日に開いた株主総会で、筆頭株主の韓国エムアンドエフシーが提出していた取締役候補の修正動議が可決された。日本精密の取締役選任案は否決された。これに伴い日本精密は同日付で前社長の岡林博取締役(57)が社長に復帰する人事を決めた。
宮田治社長(59)は相談役に退いた。宮田社長を含め、日本精密が提案した役員候補8人は全員が選任されず、エムアンドエフシーが推す7人が取締役に就任した。
エムアンドエフシーは韓国証券取引所KOSDAQ上場で、合成皮革製造と映画事業が柱。今年3月に日本精密の株式17.2%を取得した。両社は業務提携に関する合意や出資金の使途をめぐり、意見が対立していた。
テン・アローズ、株主総会で三屋社長らの解任決定 2007年6月27日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT3L27040 27062007&g=MH&d=20070627
婦人下着製造のテン・アローズが27日に神戸市内で開いた定時株主総会で、同社株式の過半数を保有する創業家の林勝哉氏が提案していた現取締役7人全員の退陣と、同氏の社長就任などを求める修正案が可決、女子バレーボール元日本代表の三屋裕子社長の解任が決まった。創業家側は同社が前期まで3期連続の最終赤字となったことや、主力の婦人下着の販売不振を理由に、三屋裕子社長ら取締役の総退陣を求めていた。
ドトール株主総会、日レストランとの経営統合を可決 2007年6月28日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070628AT3L2803D28062007.html
ドトールコーヒーは28日、同日開催した定時株主総会で、日本レストランシステムとの経営統合を可決した。大株主の米投資ファンド、ハービンジャー・キャピタル・パートナーズは日レストランとの経営統合案に反対するよう、ドトールの株主に呼びかけていた。また、総会では買収防衛策の継続の件なども可決した。
金融機関も株主総会相次ぐ・三菱UFJ、法令順守を約束 2007年6月29日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20070628AT2C2803K28062007.html
3月期決算の金融機関も28日、株主総会を開催した。国内外で不祥事が相次いで発覚している三菱UFJフィナンシャル・グループでは畔柳信雄社長が法令順守体制の確立を約束。利息返還請求の急増で大幅赤字に転落した消費者金融大手、武富士では業績回復への事業戦略をただす質問が目立った。
傘下の三菱東京UFJ銀行が金融庁から業務改善命令を受けたばかりの三菱UFJの総会では14人の株主が質問に立ったが、ほぼ例年通り2時間強で終了した。
武富士の株主総会には昨年より3割多い255人が出席。利息制限法の上限金利(年15―20%)を超えて受け取った利息の返還請求の急増で2007年3月期に4800億円超の最終赤字に転落したことを受け、「大手銀と提携しないのか」「新規事業は考えていないのか」といった質問が出た。
不二家の株主総会は謝罪と不祥事の再発防止策 2007年6月29日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070627ic02.htm
ずさんな商品管理が発覚し、山崎製パンと資本・業務提携した大手菓子メーカー「不二家」の株主総会が27日、東京・千代田区の日比谷公会堂で開かれた。
一連の不祥事について、桜井康文社長は「株主の皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くおわびします」と謝罪。売り上げが大幅に減少した現状と再建策、不祥事の再発防止策などを説明した。
総会には昨年の1・5倍の約850人が出席。初めて出席した東京都江東区の派遣社員の女性(35)は「子どものころから不二家のお菓子が好きだったので、今回の不祥事はショックだった。どのように建て直すのか聞きたい」と語り、横浜市の男性(66)は「今後の対応策が悪ければ、株主をやめるかもしれない」と厳しい口調で話していた。
この中で気になる記事を取り上げるとすれば、9割の賛成多数で買収防衛策を導入した天龍製鋸(ブルドックソースも出席議決権の88・7%の支持を得ていたようです)や株主総会に4時間44分もかかってしまったシンニッタン。経営陣が大幅に入れ替わる日本精密やテン・アローズの記事でしょうか…。
その他の大株主の意向を無視した強引な株主提案が否決されるのは妥当としても、このテンアローズ(旧シャルレ)や日本精密のようにこれだけ大幅に経営陣が入れ替わる事例はかなり珍しいと思いますし、これで本当に業績が上がるのならば良いのだが…などとついつい考えてしまいます。
不二家はごめんなさい総会でしょうか…? 桜井社長の言葉が真実であることを心から願いたいと思います。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070628AT3L2804S28062007.html
米系投資ファンドのスティール・パートナーズからTOB(株式公開買い付け)を受けている天龍製鋸(略称天竜製鋸)は28日、同日開催した定時株主総会で買収防衛策の導入が承認されたと発表した。関連議案に対し有効数の9割が賛成した。同社では、「株主の意思に従い、企業価値と株主共同の利益を確保、向上させていく」とコメントしている。
スティールによる天竜製鋸へのTOBは、買い付け価格が1株4945円、期間は7月4日まで。今回承認された買収防衛策は同TOBを対象としていない。
シンニッタン株主総会、ファンドの大幅増配要求を否決 2007年6月28日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070628AT2D2800K28062007.html
鍛造品大手のシンニッタンは28日、工場がある茨城県高萩市で株主総会を開いた。米系ファンドのセーフ・ハーバー・インベストメントが「(会社側は12円を予定している)1株当たり配当金を70円にする」「(米セーフが選んだ)取締役2人を選任する」といった株主提案をしたが、いずれの株主提案も否決された。株主提案も今回が初めて。午前10時から始まり、4時間44分かかって終了した。議事進行よりも、委任状や議決権の集計に手間取ったという。集計は水戸地裁が選んだ総会検査役が立ち会った。
総会終了後に会社側は記者会見を開き、「当社の配当政策に引き続き株主から理解が得られた」とコメントした。シンニッタンは日産自動車系列だったが「ゴーン改革」で切り離され、現在はセーフ・ハーバーが発行済み株式総数の約7%を握る筆頭株主になっている。委任状争奪戦に発展したことで、株主提案の賛否に注目が集まっていた。今回の総会にはセーフの関係者3人が出席した。
日本精密、株主総会で役員選任を否決・前社長が復帰 2007年6月29日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070628AT1D280AZ28062007.html
時計バンド製造の日本精密が28日に開いた株主総会で、筆頭株主の韓国エムアンドエフシーが提出していた取締役候補の修正動議が可決された。日本精密の取締役選任案は否決された。これに伴い日本精密は同日付で前社長の岡林博取締役(57)が社長に復帰する人事を決めた。
宮田治社長(59)は相談役に退いた。宮田社長を含め、日本精密が提案した役員候補8人は全員が選任されず、エムアンドエフシーが推す7人が取締役に就任した。
エムアンドエフシーは韓国証券取引所KOSDAQ上場で、合成皮革製造と映画事業が柱。今年3月に日本精密の株式17.2%を取得した。両社は業務提携に関する合意や出資金の使途をめぐり、意見が対立していた。
テン・アローズ、株主総会で三屋社長らの解任決定 2007年6月27日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT3L27040 27062007&g=MH&d=20070627
婦人下着製造のテン・アローズが27日に神戸市内で開いた定時株主総会で、同社株式の過半数を保有する創業家の林勝哉氏が提案していた現取締役7人全員の退陣と、同氏の社長就任などを求める修正案が可決、女子バレーボール元日本代表の三屋裕子社長の解任が決まった。創業家側は同社が前期まで3期連続の最終赤字となったことや、主力の婦人下着の販売不振を理由に、三屋裕子社長ら取締役の総退陣を求めていた。
ドトール株主総会、日レストランとの経営統合を可決 2007年6月28日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070628AT3L2803D28062007.html
ドトールコーヒーは28日、同日開催した定時株主総会で、日本レストランシステムとの経営統合を可決した。大株主の米投資ファンド、ハービンジャー・キャピタル・パートナーズは日レストランとの経営統合案に反対するよう、ドトールの株主に呼びかけていた。また、総会では買収防衛策の継続の件なども可決した。
金融機関も株主総会相次ぐ・三菱UFJ、法令順守を約束 2007年6月29日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20070628AT2C2803K28062007.html
3月期決算の金融機関も28日、株主総会を開催した。国内外で不祥事が相次いで発覚している三菱UFJフィナンシャル・グループでは畔柳信雄社長が法令順守体制の確立を約束。利息返還請求の急増で大幅赤字に転落した消費者金融大手、武富士では業績回復への事業戦略をただす質問が目立った。
傘下の三菱東京UFJ銀行が金融庁から業務改善命令を受けたばかりの三菱UFJの総会では14人の株主が質問に立ったが、ほぼ例年通り2時間強で終了した。
武富士の株主総会には昨年より3割多い255人が出席。利息制限法の上限金利(年15―20%)を超えて受け取った利息の返還請求の急増で2007年3月期に4800億円超の最終赤字に転落したことを受け、「大手銀と提携しないのか」「新規事業は考えていないのか」といった質問が出た。
不二家の株主総会は謝罪と不祥事の再発防止策 2007年6月29日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070627ic02.htm
ずさんな商品管理が発覚し、山崎製パンと資本・業務提携した大手菓子メーカー「不二家」の株主総会が27日、東京・千代田区の日比谷公会堂で開かれた。
一連の不祥事について、桜井康文社長は「株主の皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くおわびします」と謝罪。売り上げが大幅に減少した現状と再建策、不祥事の再発防止策などを説明した。
総会には昨年の1・5倍の約850人が出席。初めて出席した東京都江東区の派遣社員の女性(35)は「子どものころから不二家のお菓子が好きだったので、今回の不祥事はショックだった。どのように建て直すのか聞きたい」と語り、横浜市の男性(66)は「今後の対応策が悪ければ、株主をやめるかもしれない」と厳しい口調で話していた。
この中で気になる記事を取り上げるとすれば、9割の賛成多数で買収防衛策を導入した天龍製鋸(ブルドックソースも出席議決権の88・7%の支持を得ていたようです)や株主総会に4時間44分もかかってしまったシンニッタン。経営陣が大幅に入れ替わる日本精密やテン・アローズの記事でしょうか…。
その他の大株主の意向を無視した強引な株主提案が否決されるのは妥当としても、このテンアローズ(旧シャルレ)や日本精密のようにこれだけ大幅に経営陣が入れ替わる事例はかなり珍しいと思いますし、これで本当に業績が上がるのならば良いのだが…などとついつい考えてしまいます。
不二家はごめんなさい総会でしょうか…? 桜井社長の言葉が真実であることを心から願いたいと思います。