世界一?忙しい日本の先生、授業以外に部活や生徒会指導 2007年6月9日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070609i505.htm?from=main5
授業以外に多様な仕事がある日本、補習や家庭との関係強化に特化したフィンランド、授業以外の仕事がほとんどないフランス――。日本教職員組合(日教組)の調査で、各国のこんな教師像が浮かび上がった。
日教組は「教師の仕事のあり方を広く考えてもらうきっかけにしたい」としている。
調査は、昨年10月から今年2月、日、韓、米、英、仏、独、フィンランドの計7か国で、教職員組合を通じて、公立小学校~高校の教員各200人程度を対象に実施された。回収率は23%~54・5%。
部活動など授業以外の18業務について、各国の教師がどれくらい担当しているかを尋ねたところ、平均の担当業務数は、日本が11・1で最多。以下、韓(9・3)、独(7・8)、英(6・3)、米(5・0)、フィンランド(4・9)、仏(3・4)の順だった。
国別に見ると、日本は「部活動やクラブ活動」(65・1%)、「生徒会や委員会の指導」(73・4%)、「地域行事」(58・7%)、「食習慣の指導」(67・9%)など11業務で、かかわっていると答えた教師が7か国中最も多かった。
学力水準が高いことで知られるフィンランドは、「補習」(70・4%)と「保護者との電話連絡・保護者会」(87・3%)で7か国中トップで、学力向上や家庭との関係を重視していることがうかがえる。
韓国も日本と同様、多様な仕事を担っていたが、「進路指導」(69・0%)はトップ。ドイツは授業以外の仕事は少ない中で「職業観育成の教育」が40・3%でトップ、「進路指導」が45・2%で2番目に多かった。
そういえば、文部科学省が中学校の先生を対象に行った調査(勤務実態調査)でも、「教員が行うべき仕事が多すぎる」と感じている人が83.8%、「保護者や地域住民への対応が増えた」と感じている人が70.6%、「生活指導が必要な児童生徒が増えた」と感じている人が75.7%、「授業の準備をする時間が足りない」と感じている人が72.0%、「仕事に終われて生活のゆとりがない」と感じている人が77.2%と、教員が行う仕事が多すぎるという記事(先生、仕事に追われ“悲鳴” 2007年5月24日 http://www.sankei.co.jp/kyouiku/gakko/070524/gkk070524000.htm)がありましたが、日教組の7カ国国際比較調査でも、本業の学業以外にもいろいろな雑事に追われていることが確認できますね。
ちなみに、日教組では『一人の子どもの出産から大学卒業までの総費用』という中々興味深い調査も行っていて、『基本的養育費と教育費の合計』も一番安いコースで2985万円、一番高いコースで6064万円と 思わず耳を傾けてしまいたくなるようなことを調べているようですし、『教育費の国際比較』といったことも調査しているようです。
<参考>
一人の子どもの出産から大学卒業までの総費用
日本の教育への投資の状況、諸外国との比較
のダウンロード先はこちら
http://www.jtu-net.or.jp/nattoku/
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070609i505.htm?from=main5
授業以外に多様な仕事がある日本、補習や家庭との関係強化に特化したフィンランド、授業以外の仕事がほとんどないフランス――。日本教職員組合(日教組)の調査で、各国のこんな教師像が浮かび上がった。
日教組は「教師の仕事のあり方を広く考えてもらうきっかけにしたい」としている。
調査は、昨年10月から今年2月、日、韓、米、英、仏、独、フィンランドの計7か国で、教職員組合を通じて、公立小学校~高校の教員各200人程度を対象に実施された。回収率は23%~54・5%。
部活動など授業以外の18業務について、各国の教師がどれくらい担当しているかを尋ねたところ、平均の担当業務数は、日本が11・1で最多。以下、韓(9・3)、独(7・8)、英(6・3)、米(5・0)、フィンランド(4・9)、仏(3・4)の順だった。
国別に見ると、日本は「部活動やクラブ活動」(65・1%)、「生徒会や委員会の指導」(73・4%)、「地域行事」(58・7%)、「食習慣の指導」(67・9%)など11業務で、かかわっていると答えた教師が7か国中最も多かった。
学力水準が高いことで知られるフィンランドは、「補習」(70・4%)と「保護者との電話連絡・保護者会」(87・3%)で7か国中トップで、学力向上や家庭との関係を重視していることがうかがえる。
韓国も日本と同様、多様な仕事を担っていたが、「進路指導」(69・0%)はトップ。ドイツは授業以外の仕事は少ない中で「職業観育成の教育」が40・3%でトップ、「進路指導」が45・2%で2番目に多かった。
そういえば、文部科学省が中学校の先生を対象に行った調査(勤務実態調査)でも、「教員が行うべき仕事が多すぎる」と感じている人が83.8%、「保護者や地域住民への対応が増えた」と感じている人が70.6%、「生活指導が必要な児童生徒が増えた」と感じている人が75.7%、「授業の準備をする時間が足りない」と感じている人が72.0%、「仕事に終われて生活のゆとりがない」と感じている人が77.2%と、教員が行う仕事が多すぎるという記事(先生、仕事に追われ“悲鳴” 2007年5月24日 http://www.sankei.co.jp/kyouiku/gakko/070524/gkk070524000.htm)がありましたが、日教組の7カ国国際比較調査でも、本業の学業以外にもいろいろな雑事に追われていることが確認できますね。
ちなみに、日教組では『一人の子どもの出産から大学卒業までの総費用』という中々興味深い調査も行っていて、『基本的養育費と教育費の合計』も一番安いコースで2985万円、一番高いコースで6064万円と 思わず耳を傾けてしまいたくなるようなことを調べているようですし、『教育費の国際比較』といったことも調査しているようです。
<参考>
一人の子どもの出産から大学卒業までの総費用
日本の教育への投資の状況、諸外国との比較
のダウンロード先はこちら
http://www.jtu-net.or.jp/nattoku/