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母親の交際相手に懲役16年 秋田・大仙の園児殺し判決

2008-03-27 15:38:10 | Weblog
母親の交際相手に懲役16年 秋田・大仙の園児殺し判決 2008年03月27日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0326/TKY200803260327.html
 秋田県大仙市大曲の保育園児進藤諒介ちゃん(当時4)が06年に殺害された事件で、殺人罪に問われた同県大館市、元高校非常勤技師畠山博被告(45)に対する判決公判が26日、秋田地裁であり、藤井俊郎裁判長は「(共犯者に殺害させた)態様は狡猾(こうかつ)で、主導性は明らか」として、懲役16年(求刑懲役18年)を言い渡した。無罪を主張していた弁護側は控訴した。
 判決によると、畠山被告は06年10月23日、交際相手で諒介ちゃんの母、進藤美香受刑者(33)=懲役14年の刑が確定=と共謀し、車内で諒介ちゃんの頭をアルミ缶で殴ったり、首を手で絞めたりして失神させた。その後、暴行を隠すため諒介ちゃんを捨てるよう指示し、美香受刑者が用水路に投げ込み、水死させた。
 検察側は論告で「殺害のきっかけと暴行を主導したのは被告人で、責任は美香(受刑者)に比し重大」「不合理な弁解に終始し、反省の情は全くない」などと主張。弁護側は「『自白』調書は、警察官が誘導して作ったもので任意性はない」「被告は事件には全く関与していない」と主張していた。


 この事件は、畠山被告と被害者の母親である進藤受刑者の2人が大仙市の「道の駅」に止めた軽乗用車の中で抱き合っていた時に、目を覚ました進藤諒介ちゃんが騒いだために、進藤被告が殴りつけ、畠山被告がアルミ缶で頭を数回殴り、首を絞めるなどしたため、諒介ちゃんが失神。暴行の発覚と罪に問われることを恐れた畠山被告が「お前のことはおれが面倒みるから」と川などに捨てるよう指示して、進藤被告が「私に任せて」と、まだ息のあった諒介ちゃんを1人で自宅近くの農業用水路に事故を装ってうつぶせに投げ込んで窒息死させたという、『これが実の母親のする行為か?』と誰もが憤慨する、やり切れない事件でしたが、進藤被告は既に懲役14年(求刑は15年)の罪が確定。
 今回は犯罪をそそのかした畠山被告の地裁判決でしたが、予想以上に厳しい判決が出ました。
 普通教唆犯は主犯(実行犯)よりも罪が軽いというのが、量刑の常識ではないかと思うのですが、この事件では、直接の死因を作った主犯よりも重い懲役16年の異例の量刑が共犯者に課せられたようで、当然ながら弁護側は判決に不服として即日控訴。判断は高裁に委ねられることになりそうですが、高裁ではどのような判断が下されるかが注目されるところではないかと思います。


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