職員らに架空入院強要 診療報酬詐取容疑で元病院長逮捕 2007年09月18日
朝日 http://www.asahi.com/national/update/0917/SEB200709170011.html
毎日http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070918k0000m040098000c.html
福岡市南区の安永病院をめぐる診療報酬詐取事件で、福岡県警は17日、職員らが入院したように装って診療報酬計約19万円をだまし取ったとして、元院長の安永雅克容疑者(47)=福岡市南区筑紫丘1丁目=を詐欺の疑いで逮捕、別の容疑で逮捕していた元事務次長の長田司容疑者(53)=同区大橋1丁目=を再逮捕した。安永容疑者は容疑を否認、長田容疑者は認めているという。
調べでは、両容疑者は昨年末、同病院の男性看護師(47)と系列会社の女性介護支援相談員(41)が同病院に5~6日間入院したとするうその診断書などを福岡県社会保険診療報酬支払基金に提出し、診療報酬をだまし取った疑い。架空入院に協力するよう職員らに強要していたという。
同病院と系列会社などの職員は計約200人だが、04年以降に同病院に入院した職員は延べ約280人いたことになっていて不自然なことから、県警は余罪があるとみている。安永容疑者は、長田容疑者らが最初に逮捕された8月27日に院長を辞任していた。
職員「架空入院、強要された」 診療報酬詐取で病院捜索 2007年09月18日
朝日夕刊 http://www.asahi.com/national/update/0918/SEB200709180008.html
福岡市南区の「安永病院」の元院長らが診療報酬をだまし取ったとされる事件で、福岡県警は18日、同病院などを家宅捜索した。同県警によると、病院の記録では04~06年に延べ280人の職員が入院したとされているが、「架空入院に協力するよう指示された」と話す職員もいることから、その多くが架空入院だった可能性があるとみて押収資料などをもとに実態解明を進める。病院側は同日記者会見し、「病院ぐるみではないと考えているが、捜査の行方を見守りたい」などと釈明した。
この事件では、元院長の安永雅克(47)と元事務次長の長田司(53)の両容疑者=詐欺容疑で逮捕=が昨年末、病院の看護師ら2人が入院したことにして、社会保険庁から診療報酬計約19万円をだまし取った疑いがもたれている。
県警によると、調べに対して、病院の複数の職員が、両容疑者から「辞めたいのか」「ヒラにするぞ」などと言われて架空入院を強要された、と話し、「せきをしただけで『風邪だから入院しろ』と指示された」と述べる職員もいるという。
同病院を運営する医療法人「聖和会」の村島雄二事務部長は会見で、安永容疑者の後任の院長名で「世間をお騒がせし、心よりおわびします。捜査中なので状況を見守りたい。患者に迷惑をかけないよう努めたい」とのコメントを出した。
福岡・安永病院詐欺事件、複数回「入院」職員数十人に 2007年9月19日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070919i501.htm
福岡市の医療法人聖和会・安永病院の診療報酬詐欺事件で、入院したとされる延べ280人の病院関係者のうち、複数回入院した記録のある人が数十人に上り、中には5~6回も「入院」したことになっていたことが福岡県警の調べでわかった。
元事務次長の長田司容疑者(53)は「空きベッドがある時は職員を『入院』させるよう幹部会議で指示していた」と供述。県警は280人の多くは診療報酬の詐取を目的とした架空入院だったとみている。
世の中には、入院保険金目当ての患者を受け入れて偽装入院させるモラルリスク病院というものもあるそうですが、こちらは診療報酬目当てに職員を強引に架空入院させていたようで、より悪質です。
それでなくても、病院の噂というものは伝わりやすいものですし、このような行為を行っていたらますます患者が集まらなくなりそうですが、ワンマン経営者には、目先の資金繰りに追われるあまり、そんな単純なことも見えなくなっていたのでしょうか…。
ちなみに安永病院は病床数150(うち一般病床108)の中堅病院ですが、所在地はJR博多駅から少し南に下がったところにあり、近くには原病院(病床数220)や福岡赤十字病院(病床数509)、九州がんセンター(病床数411)、福岡病院(病床数368)、福岡徳洲会病院(病床数600)があり、いわば病院の密集地帯。
この病院がお取り潰しになるのか、それとも外部から経営者を招いて再建を図ろうとするのかはわかりません(周囲にこれだけ大きな病院があれば、仮にここがなくなっても住民はそれ程困らないでしょう)が、病院ぐるみの犯罪っぽいですし、建て直しは限りなく困難ではないでしょうか。
朝日 http://www.asahi.com/national/update/0917/SEB200709170011.html
毎日http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070918k0000m040098000c.html
福岡市南区の安永病院をめぐる診療報酬詐取事件で、福岡県警は17日、職員らが入院したように装って診療報酬計約19万円をだまし取ったとして、元院長の安永雅克容疑者(47)=福岡市南区筑紫丘1丁目=を詐欺の疑いで逮捕、別の容疑で逮捕していた元事務次長の長田司容疑者(53)=同区大橋1丁目=を再逮捕した。安永容疑者は容疑を否認、長田容疑者は認めているという。
調べでは、両容疑者は昨年末、同病院の男性看護師(47)と系列会社の女性介護支援相談員(41)が同病院に5~6日間入院したとするうその診断書などを福岡県社会保険診療報酬支払基金に提出し、診療報酬をだまし取った疑い。架空入院に協力するよう職員らに強要していたという。
同病院と系列会社などの職員は計約200人だが、04年以降に同病院に入院した職員は延べ約280人いたことになっていて不自然なことから、県警は余罪があるとみている。安永容疑者は、長田容疑者らが最初に逮捕された8月27日に院長を辞任していた。
職員「架空入院、強要された」 診療報酬詐取で病院捜索 2007年09月18日
朝日夕刊 http://www.asahi.com/national/update/0918/SEB200709180008.html
福岡市南区の「安永病院」の元院長らが診療報酬をだまし取ったとされる事件で、福岡県警は18日、同病院などを家宅捜索した。同県警によると、病院の記録では04~06年に延べ280人の職員が入院したとされているが、「架空入院に協力するよう指示された」と話す職員もいることから、その多くが架空入院だった可能性があるとみて押収資料などをもとに実態解明を進める。病院側は同日記者会見し、「病院ぐるみではないと考えているが、捜査の行方を見守りたい」などと釈明した。
この事件では、元院長の安永雅克(47)と元事務次長の長田司(53)の両容疑者=詐欺容疑で逮捕=が昨年末、病院の看護師ら2人が入院したことにして、社会保険庁から診療報酬計約19万円をだまし取った疑いがもたれている。
県警によると、調べに対して、病院の複数の職員が、両容疑者から「辞めたいのか」「ヒラにするぞ」などと言われて架空入院を強要された、と話し、「せきをしただけで『風邪だから入院しろ』と指示された」と述べる職員もいるという。
同病院を運営する医療法人「聖和会」の村島雄二事務部長は会見で、安永容疑者の後任の院長名で「世間をお騒がせし、心よりおわびします。捜査中なので状況を見守りたい。患者に迷惑をかけないよう努めたい」とのコメントを出した。
福岡・安永病院詐欺事件、複数回「入院」職員数十人に 2007年9月19日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070919i501.htm
福岡市の医療法人聖和会・安永病院の診療報酬詐欺事件で、入院したとされる延べ280人の病院関係者のうち、複数回入院した記録のある人が数十人に上り、中には5~6回も「入院」したことになっていたことが福岡県警の調べでわかった。
元事務次長の長田司容疑者(53)は「空きベッドがある時は職員を『入院』させるよう幹部会議で指示していた」と供述。県警は280人の多くは診療報酬の詐取を目的とした架空入院だったとみている。
世の中には、入院保険金目当ての患者を受け入れて偽装入院させるモラルリスク病院というものもあるそうですが、こちらは診療報酬目当てに職員を強引に架空入院させていたようで、より悪質です。
それでなくても、病院の噂というものは伝わりやすいものですし、このような行為を行っていたらますます患者が集まらなくなりそうですが、ワンマン経営者には、目先の資金繰りに追われるあまり、そんな単純なことも見えなくなっていたのでしょうか…。
ちなみに安永病院は病床数150(うち一般病床108)の中堅病院ですが、所在地はJR博多駅から少し南に下がったところにあり、近くには原病院(病床数220)や福岡赤十字病院(病床数509)、九州がんセンター(病床数411)、福岡病院(病床数368)、福岡徳洲会病院(病床数600)があり、いわば病院の密集地帯。
この病院がお取り潰しになるのか、それとも外部から経営者を招いて再建を図ろうとするのかはわかりません(周囲にこれだけ大きな病院があれば、仮にここがなくなっても住民はそれ程困らないでしょう)が、病院ぐるみの犯罪っぽいですし、建て直しは限りなく困難ではないでしょうか。