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(19日の選挙)掛川と西伊豆で現職敗退、伊豆の国と南伊豆は現職再選、磐田は渡部氏が当選

2009-04-23 16:18:11 | Weblog
掛川市長に松井氏 現職破り初当選 2009年04月20日 静岡
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20090420000729.htm
 任期満了に伴う掛川市長・市議選は19日、投票が行われ、即日開票の結果、現職と新人の一騎打ちとなった市長選は、元県議の新人松井三郎氏(62)が再選を目指した戸塚進也氏(69)を破り、初当選した。得票数は松井氏が40238票、戸塚氏は26657票。投票率は73・69%だった。

 静岡県掛川市は、2005年4月に旧掛川市と大東町・大須賀町が対等合併してできた、県西部の人口11.8万人の市ですが、市長選は、元々は国会議員出身で、2005年の新制掛川市誕生を機に市長を目指し立候補して、当時の榛村純一市長を破り当選して1期4年務めた現職の戸塚進也氏に対して、新人の松井三郎氏が挑戦する形となったのですが、『医師や財源の確保の確実性』も検討課題に挙げた新人の松井三郎氏が40238票を獲得し、1期目から関わった実績を強調した現職の戸塚進也氏(26657票)を大差で破り初当選を決めました。
 掛川市は、市の総債務残高が約1000億円近くになるそうで、新人の松井氏は「市職員の士気が低下し、場当たり的な旧来型の政治」と批判し、行財政の改革と一層の市の情報公開を訴えることで無党派層を取り込んだことに加えて旧大東町・大須賀町でも都市計画税の課税範囲や課税率の見直しに言及したことで、旧町部の支持を得たのに大して、現職の戸塚氏は「私が市長にならないと病院が宙に浮く可能性もある」と訴えたことが逆に市民に反感を買った模様。
 掛川市には、先にあげた債務削減問題の他にも、袋井市との市民病院統合問題や駅前再開発問題など、問題が山積していますが、新市長はどのような市政運営を行なってくれるのでしょうか。


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西伊豆町長に藤井武彦氏が初当選 2009年04月20日 静岡
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20090419225048.htm
 任期満了に伴う西伊豆町長・町議選は19日、投票が行われ、即日開票の結果、町長選は新人の元町議会議長藤井武彦氏(65)が現職の藤井安彦氏(66)を破り、初当選した。得票数は藤井武彦氏が4318票、藤井安彦氏が3073票。投票率は85.61%だった。

 静岡県西伊豆町は、静岡県東部の伊豆半島西岸にある、2005年4月に旧西伊豆町と賀茂村が合併してできた、人口1万人弱の町ですが、町長選は、旧西伊豆町長で前回は無投票当選した現職の藤井安彦氏に、新人で町議の藤井武彦氏が挑む形となったのですが、「観光をはじめとする各産業の活性化を図りたい」と力説し、「町の閉塞感を打破するために立候補した。リーダーとしてわたしを押し上げていただきたい」と訴えた新人の藤井武彦氏が4318票を獲得し、現職で「新西伊豆町が生まれて4年、町民全体の融和を第一に着実に町政を進めてきた」とこれまでの実績を強調し「少子高齢・過疎化が進む中、財政健全化を基本としたまちづくりに取り組みたい」と訴えた藤井安彦氏(3078票)を大差で破り初当選しました。
 こちらは政策に大きな違いはなかったものの、宇久須地区の廃棄物処理施設建設計画への対応をはじめ藤井安彦氏のあいまいな政治姿勢に対する批判票が大差につながったという見方もあるようですが、新町長はどのような町制運営を行なってくれるのでしょうか。


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磐田市長に渡部氏が初当選 2009年04月20日 静岡
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20090420000809.htm
 任期満了に伴う磐田市長・市議選は19日、投票が行われ、即日開票の結果、元市議渡部修氏(58)、元副市長鶴田春男氏(56)、元財団職員大橋仁満氏(49)の新人3人が争った市長選は、渡部氏が初当選した。得票数は渡部氏が43495票、鶴田氏が37780票、大橋氏が7143票。投票率は67・22%だった。

 静岡県磐田市は、2005年4月に旧磐田市と竜洋町・福田町・豊田町・豊岡村が合併してできた、県西部にあり浜松市などに隣接する人口17.2万人の市ですが、前回選挙で当選した鈴木望氏とその鈴木氏と競い合った寺田正捷氏が揃って出馬を見送るという珍しい事態となり、3新人による争いとなったのですが、「改革推進は市長、市役所職員から」と訴え連合静岡の推薦を得た元市議渡部修氏が43495票を獲得し、鈴木市政を継承する姿勢を「シフトチェンジ」と表現し37780票を獲得した元副市長鶴田春男氏、「磐田に新風を」と強調し7143票を獲得した元財団職員大橋仁満氏を破り初当選を決めました。
 こちらは、労組の全面支援と個人後援会の草の根運動を両輪とした元磐田市議の渡部修氏が現市政への批判票も取り込む形となり、また鈴木望市長が鶴田氏を支援したため、前回市長選で鈴木市長に惜敗した旧福田町長を支援したグループの一部が渡部氏の支持に回ったようで、渡部氏は旧3町でも急速に浸透。連合とは対照的に民主党は渡部氏に一定の距離を置いたものの、民主支持者の多くが渡部氏支持に回ったことに対して、鶴田氏は自民色が強くなったことが逆に鈴木玄市長の後援者との間に温度差が生まれてしまったことが、渡部氏が新人同士の戦いを制する形になったようです。


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南伊豆町長に鈴木氏が再選 2009年04月20日 静岡
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20090419230116.htm
 任期満了に伴う南伊豆町長選は19日、投票が行われ、即日開票の結果、現職鈴木史鶴哉氏(68)が新人の造形作家塚本誠二郎氏(64)に大差で再選を果たした。得票数は鈴木氏が3779票、塚本氏が697票。投票率は57・14%だった。


 静岡県南伊豆町は、静岡県東部の伊豆半島の最南端にある人口1万人弱の町ですが、町長選は4年前の選挙で大接戦の末、わずか63票差で新人同士の争いを制した現職の鈴木史鶴哉氏に、新人の塚本誠二郎氏が挑む形となったのですが、「町には合併や病院の建て替え問題など、難題が山積している。2期目に向けて全力投球で頑張りたい」とと訴えた現職の鈴木史鶴哉氏が3779票を獲得し、「皆が行政に参加し、美しく輝けるような新しい町を目指そう」と訴えた塚本氏(697票)を大差で破り再選を決めました。
 こちらは、告示直前まで無投票ムードが広がっていたようで、町民の関心も低かったようですが、再選を決めた町長はどのような町制運営を行なってくれるのでしょうか。この地域でも賀茂地区の1市3町の合併が検討されているようですが、過疎が進む町として、地域の将来をどう運営していくのかが注目されているように思います。


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伊豆の国市長に望月氏が再選 2009年04月20日 静岡
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20090419231306.htm
 任期満了に伴う伊豆の国市長・市議選は19日、投票が行われ、即日開票の結果、市長選は現職の望月良和氏(67)が新人の元広告代理店経営浅井邦容氏(68)を大差で破り、再選を果たした。得票数は望月氏が21704票、浅井氏が4340票。投票率は66・51%だった。


 静岡県伊豆の国市は、2005年4月に伊豆長岡町・大仁町・韮山町の3町が合併してできた人口5万人弱の伊豆半島北部の市ですが、市長選は、4年前の初代市長選で出馬して、それぞれの町長が出馬した三つ巴の戦いを制した旧大仁町長出身で初代市長となった望月良和氏に対して、新人の浅井邦容氏が挑む形となったのですが、子育て支援策や地域一体化の取り組みなど旧3町合併後の実績を強調した望月氏が21704票を獲得し、観光業の活性化などを訴え、批判票や浮動票の獲得を獲得を狙った浅井氏(4340票)を大差で破り再選を決めました。
 まあ、こちらは、実質新任投票に近い状態でしたが、長岡、韮山地区の一部に合併への不満がくすぶり、地盤の大仁地区では、望月氏が旧大仁町長時代を含め首長を5期連続務めたことに対する「飽き」が聞かれはじめているようで、無名に近いライバル候補が予想よりも検討したところは気になるところ。
 広域ごみ処理施設の建設地選定やスポーツワールドの跡地活用、医療連携、観光業の活性化など課題は山積していますし、再選を決めた望月良和氏がどう指導力を発揮して市政運営を行なっていくのかが注目されそうです。

(19日の選挙)宝塚市長選は元衆院議員で社民系の中川智子氏が当選、朝来市は多次氏が当選

2009-04-23 09:39:10 | Weblog
宝塚市長選 元衆院議員・中川智子氏が当選 2009年4月20日 神戸
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001840974.shtml
 贈収賄事件で逮捕、起訴された前宝塚市長阪上善秀被告(61)の辞職に伴う同市長選が十九日、投開票され、無所属新人で元衆院議員の中川智子氏(61)が、無所属新人六人による混戦を制し、初当選した。各候補とも事件の再発防止を訴え激しい選挙戦を展開したが、「唯一の女性」を前面に打ち出した中川氏が幅広い支持を得た。同市では初の女性市長で全国では十八人目。投票率は前回の45・62%を1・42ポイント下回る44・20%だった。
 同市では二〇〇六年、贈収賄事件で渡部完元市長が逮捕、起訴され失職。これを受けた同年の出直し市長選で初当選した阪上被告も、市の霊園整備事業などをめぐり収賄容疑で逮捕、起訴された。今回の選挙は、二代続けて市長が汚職で失脚する中での異例の「再出直し選」となった。
 選挙戦では再発防止策や市役所内の改革など市政再生が最大の争点となったほか、財政の健全化や市立病院の立て直し策などが注目された。
 中川氏は所属していた社民党を離党し、告示日の九日前に立候補を表明。共産党の支援を受け、社民党の市議や支援者らの応援も得て、組織戦を展開した。
 「宝塚に女性市長を」をキャッチフレーズに掲げ、歴代の市長を男性が務めてきたことを挙げながら「汚職で逮捕された女性市長はいない」と主張。「土井チルドレン」として社民党の衆院議員を二期七年務めた知名度の高さも生かし、無党派層などにも支持を広げた。
 中川氏は当選後、「二度と汚職事件が起きないように、事件を究明するための外部有識者による調査委員会を早期に設置する」と話した。
 前兵庫県議の伊藤順一氏(46)=民主推薦=は二月下旬、最初に立候補を表明。民主党幹部や県議、市議らの応援を得て街頭演説中心の選挙戦を展開したが、及ばなかった。
宝塚市 市長選挙結果
当 25851票 中川智子 無新 元社民党衆議院議員
  20060票 伊藤順一 無新 元兵庫県議会議員  
  12228票 芝拓哉  無新 社会福祉士
  8277票   西田雅彦 無新 株式会社ジャイロウォーク取締役副社長
  6348票   菊川美善 無新 元宝塚市議会議員、シャディ・インフォメーションオフィス(株)代表取締役社長
  5132票  中原等  無新 元市部長、宝塚アーバンサービス株式会社専務取締役


朝来市長選 新人多次氏が当選 2009年4月20日 神戸
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001840973.shtml
 任期満了に伴う朝来市長選は十九日、投開票され、無所属新人で同市の前企画部長多次勝昭氏(59)が、無所属新人の会社社長清水隆夫氏(71)を破り初当選した。投票率は61・93%。
 旧朝来郡の四町合併による新市発足から四年。現職の引退表明を受けた選挙戦では、医師不足への対応や財政再建など、今後のまちづくりが争点となった。多次氏は「市民本位の行政を目指す。地域医療の充実に真っ先に取り組む」と訴え、全市域で得票を重ねた。清水氏は「高レベル放射性廃棄物の最終処分場の誘致を申請し、市の財政を豊かにする」などと主張したが、支持は集まらなかった。

 

 で、千葉市長の収賄容疑による逮捕の話があったので、宝塚市の出直し選挙戦についても触れたいと思います。
 兵庫県宝塚市と言えば、阪神間に位置する人口22.3万人の市ですが、2006年2月にパチンコ店出店に便宜を図る見返りに800万円相当の高級乗用車を受け取ったとして、収賄容疑で当時の渡部完前市長が逮捕され、その後辞任 →出直し選挙戦で当選した阪上善秀市長も2009年2月に市の霊園工事に絡み神戸の経営コンサルタント会社社長から現金100万円を受け取った問題で、収賄容疑で阪上善秀市長が逮捕される という、2代続けての現役市長の辞任劇となったことは、皆様の記憶にもまだ新しいのではないかと思いますが、その宝塚の出直し選挙は当然ながら新人ばかり、それも6人が立候補する大混戦となったのですが、社民党を離党して無所属で立候補した元社民党衆議院議員の中川智子氏が25851票を獲得し、元兵庫県議会議員で民主党が推薦する伊藤順一氏(20060票)、自民党系で社会福祉士の芝拓哉氏(12228票)、株式会社ジャイロウォーク取締役副社長の西田雅彦氏(8277票)、自民系元宝塚市議会議員でシャディ・インフォメーションオフィス(株)代表取締役社長の菊川美善氏(6348票)、自民系元市部長で宝塚アーバンサービス株式会社専務取締役の中原等氏(5132票)を破り初当選しました。
 実は、この選挙。6人もの候補者が出馬して飛び抜けてリードしそうな候補がいないことから、最悪、最多得票者が有効得票数の4分の1に満たさず再選挙となる可能性もあったのですが、実際に行なってみれば、自民系の3氏は自主投票となったことで共倒れとなり、民主党の伊藤氏も「しがらみが生じる恐れがあり、企業、団体からの推薦は求めない」と表明し、民主の最大の支持母体である連合兵庫の推薦も得なかったことで民主票をまとめきることができず、中川氏は社民党や共産党の推薦こそ見送られたものの地元市議が支援に回ったことに加えて、唯一の女性候補ということで票を取り込み、元社民VS民主の野党対決を制して初当選しました。


 一方、兵庫県朝来市(あさごし)は、兵庫県北部の但馬地域に位置する 2005年4月に生野町・和田山町・山東町・朝来町の四町が合併してできた人口3.3万人の市ですが、旧朝来町長出身で現職の井上英俊氏が出馬を見送ったため、元市企画部長の多次勝昭氏と会社社長の清水隆夫氏による2新人の一騎打ちとなったのですが、『「心優しいぬくもりのある市政にチェンジする時がやってきた」と切り出し、「素晴らしい朝来市づくりを皆さんと力を携えてやっていきたい」と呼びかけ、「100年に一度といわれるこの不景気をマイナスとしてとらえず、国や県と連携し、プラス思考で独自の対策を行いたい」と述べるなど、市職員としての経験を生かした市政運営を強調』した多次勝昭氏が14916票を獲得し、『無投票の阻止とひっ迫する市財政の建て直し』を訴えた清水隆夫氏(1736票)に圧勝して初当選を決めました。
 まあ、こちらについては、実務経験のある方を市民が選んだということでしょうし、清水氏は財政確保の手法として『高レベル放射性廃棄物最終処分施設の誘致や風力発電施設の建設』などを訴えていましたが、風力発電施設はともかく『高レベル放射性廃棄物最終処分施設の誘致』ともなるとしり込みする住民の方もいたでしょうし、これだけ大差がついたのは、清水氏の意見に同調できない方が多次氏支持に回った一面もあったように思います。

千葉市長を逮捕、街路工事で100万円収賄容疑…警視庁

2009-04-23 09:19:05 | Weblog
千葉市長を逮捕、街路工事で100万円収賄容疑…警視庁 2009年4月22日 
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090422-OYT1T00751.htm
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090422AT1G2201L22042009.html
 千葉市発注の街路工事を巡り、業者に便宜を図った見返りに現金100万円を受け取ったとして、警視庁と千葉県警は22日、同市長の鶴岡啓一容疑者(68)を収賄容疑で逮捕した。
 同庁幹部によると、現金授受は平日の公務時間帯に市長応接室で行われたという。両者は選挙応援などを通じて関係を深めたとみられ、同庁は癒着の実態解明を急いでいる。
 発表によると、鶴岡容疑者は2005年10月に千葉市発注の同市稲毛区の街路工事の入札に絡み、市幹部に建設会社「東起業」(東京都江東区)の名をあげて指名業者に入れるよう指示。こうした便宜を図った見返りに翌11月上旬、同社社長(64)と同社千葉支店長(61)(当時)から現金100万円を受け取った疑い。
 同庁幹部によると、社長らは平日の開庁日に市役所を訪ねて、市長応接室で直接、鶴岡容疑者に100万円入りの封筒を手渡したという。社長らは贈賄罪の公訴時効(3年)が成立しているが、調べに対し「便宜を図ってもらった謝礼」と供述している。
 捜査関係者によると、問題の街路工事の入札では、数百社の候補から東起業を含む10社が指名された。その後、東起業は9社に応札価格を指示するなど談合を主導し、4483万円(税込み)で工事を落札していた。同庁では東起業が談合を優位に進めた背景に、鶴岡容疑者の「天の声」があった可能性もあるとみて調べている。東起業の社長と鶴岡容疑者は市長選で初当選する直前の01年春頃に知り合い、その後、付き合いを深めたとみられている。
 調べに対し、鶴岡容疑者は「現金を受け取ったことはなく、便宜も図っていない」と容疑を否認している。

「陣中見舞い」として現金受け取った…千葉市長一問一答 2009年4月22日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090422-OYT1T00763.htm
 「事務所に来て、陣中見舞いということで置いていった」。市発注の公共工事を巡る収賄容疑で、22日朝から警視庁の取り調べを受けている千葉市の鶴岡啓一市長(68)は、読売新聞の取材にそう語り、贈賄側の建設会社「東起業(あずまきぎょう)」(東京都江東区)から多額の現金を受け取ったことを認めていた。
 入札改革に熱心に取り組むなど、市の「金権体質」の一掃に力を注いできた「地方自治のプロ」に突如、浮上した疑惑。市役所内には動揺が走り、幹部たちは一様に「対応のしようがない」とぼう然とした表情だった。
 鶴岡市長は今月2日、市役所内で読売新聞の単独取材に応じた際、「めったに吸わない」というたばこを手にし、秘書係の女性職員に火をつけてもらうと、たばこを吸いながら取材に応じた。疑惑について質問が及ぶと、一瞬、戸惑った様子を見せたが、終始、違法行為はしていないことを口調を強めて話した。
 一問一答は次の通り。
――東起業側から現金を受け取った事実はあるのか
 「選挙の時に持ってきてくれた。事務所に来て、陣中見舞いということで置いていった。50万円とか100万円のカンパは何口もある話だ。建設業の人たちは、選挙で、人や資金を出してくれた」
――公共事業の受注に便宜を図ったか
 「市の事業には一切、関係ない。俺は頼まれてもやらない。受注するなら正々堂々とやれと言ってきた。(カンパした企業の)何割かが『裏切られた』と言うのを直接、聞いたことはある」
――受け取った現金は政治資金収支報告書に記載したのか
 「載せるのと、載せないのがあるんだ。俺は受け取ったら(会計責任者に)ハイと渡している。選挙にどれぐらいの金がかかったかも知らないくらいだ」

千葉市長逮捕:鶴岡容疑者 自ら入札改革を形骸化か 2009年4月23日 毎日
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090423k0000m040112000c.html
 鶴岡容疑者が業者に便宜を図ったとされる公共工事は、贈収賄事件などの違法行為を防ぐことを主眼に導入された予定価格の「事前公表制度」の対象だった。容疑が事実なら、公正な入札を促すべき行政のトップ自ら制度を形骸(けいがい)化させたことになる。
 予定価格公表を巡っては、業者から働き掛けを受けた行政の職員が価格を漏えいする見返りに現金を受け取る事件や、業者間の談合に行政側が関与する官製談合が後を絶たないことから、多くの自治体が事後公表から事前公表に切り替えた経緯がある。千葉市も03年の官製談合防止法施行を契機に採用した。
 しかし国土交通省は08年3月以降何度も、全国の自治体に事後公表に戻すよう要請。事前公表すると、品質を維持するために設定する最低制限価格が類推されやすくなり業者が談合しやすくなるとの理由だった。国交省の意向を受け公表方法を転換する自治体が相次いでいるが、千葉市は「職員と業者の癒着を防ぐため」として事前公表を続けてきた。職員の法令順守を優先し事前公表を採用してきた自治体にとって、今回の事件が与える影響は大きい。



 う~ん…(滝汗 兵庫県の宝塚市で2代連続して現役の市長が収賄で逮捕され、つい先日の日曜日(19日)に出直し選挙が行なわれ新しい市長が決まったばかりですが、またまた現役の千葉市長が収賄で逮捕ですか…(吃驚
 ちなみに、この鶴岡啓一氏。前市長の松井旭氏が6期24年務めた後の2001年7月に6人の新人による争いを制して初当選し、4年後の2005年にも3人の新人を退けて再選を決めましたが、次期市長選には出馬せず今期限りでの引退を表明(6月14日に行なわれる次期千葉市長選には元千葉市副市長の林孝二郎氏が出馬予定)していたのですが、まさかその市長の引退直前にこのようなスキャンダルが発覚するなんて予想もしませんでしたし、今のところ次期市長選には元副市長の林幸二郎氏が出馬を表明しているだけですが、このような不祥事が発覚した以上、当然候補が乱立することになるでしょうし、千葉市政の混乱も避けられないでしょうね…(溜息