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千葉市長を逮捕、街路工事で100万円収賄容疑…警視庁

2009-04-23 09:19:05 | Weblog
千葉市長を逮捕、街路工事で100万円収賄容疑…警視庁 2009年4月22日 
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090422-OYT1T00751.htm
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090422AT1G2201L22042009.html
 千葉市発注の街路工事を巡り、業者に便宜を図った見返りに現金100万円を受け取ったとして、警視庁と千葉県警は22日、同市長の鶴岡啓一容疑者(68)を収賄容疑で逮捕した。
 同庁幹部によると、現金授受は平日の公務時間帯に市長応接室で行われたという。両者は選挙応援などを通じて関係を深めたとみられ、同庁は癒着の実態解明を急いでいる。
 発表によると、鶴岡容疑者は2005年10月に千葉市発注の同市稲毛区の街路工事の入札に絡み、市幹部に建設会社「東起業」(東京都江東区)の名をあげて指名業者に入れるよう指示。こうした便宜を図った見返りに翌11月上旬、同社社長(64)と同社千葉支店長(61)(当時)から現金100万円を受け取った疑い。
 同庁幹部によると、社長らは平日の開庁日に市役所を訪ねて、市長応接室で直接、鶴岡容疑者に100万円入りの封筒を手渡したという。社長らは贈賄罪の公訴時効(3年)が成立しているが、調べに対し「便宜を図ってもらった謝礼」と供述している。
 捜査関係者によると、問題の街路工事の入札では、数百社の候補から東起業を含む10社が指名された。その後、東起業は9社に応札価格を指示するなど談合を主導し、4483万円(税込み)で工事を落札していた。同庁では東起業が談合を優位に進めた背景に、鶴岡容疑者の「天の声」があった可能性もあるとみて調べている。東起業の社長と鶴岡容疑者は市長選で初当選する直前の01年春頃に知り合い、その後、付き合いを深めたとみられている。
 調べに対し、鶴岡容疑者は「現金を受け取ったことはなく、便宜も図っていない」と容疑を否認している。

「陣中見舞い」として現金受け取った…千葉市長一問一答 2009年4月22日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090422-OYT1T00763.htm
 「事務所に来て、陣中見舞いということで置いていった」。市発注の公共工事を巡る収賄容疑で、22日朝から警視庁の取り調べを受けている千葉市の鶴岡啓一市長(68)は、読売新聞の取材にそう語り、贈賄側の建設会社「東起業(あずまきぎょう)」(東京都江東区)から多額の現金を受け取ったことを認めていた。
 入札改革に熱心に取り組むなど、市の「金権体質」の一掃に力を注いできた「地方自治のプロ」に突如、浮上した疑惑。市役所内には動揺が走り、幹部たちは一様に「対応のしようがない」とぼう然とした表情だった。
 鶴岡市長は今月2日、市役所内で読売新聞の単独取材に応じた際、「めったに吸わない」というたばこを手にし、秘書係の女性職員に火をつけてもらうと、たばこを吸いながら取材に応じた。疑惑について質問が及ぶと、一瞬、戸惑った様子を見せたが、終始、違法行為はしていないことを口調を強めて話した。
 一問一答は次の通り。
――東起業側から現金を受け取った事実はあるのか
 「選挙の時に持ってきてくれた。事務所に来て、陣中見舞いということで置いていった。50万円とか100万円のカンパは何口もある話だ。建設業の人たちは、選挙で、人や資金を出してくれた」
――公共事業の受注に便宜を図ったか
 「市の事業には一切、関係ない。俺は頼まれてもやらない。受注するなら正々堂々とやれと言ってきた。(カンパした企業の)何割かが『裏切られた』と言うのを直接、聞いたことはある」
――受け取った現金は政治資金収支報告書に記載したのか
 「載せるのと、載せないのがあるんだ。俺は受け取ったら(会計責任者に)ハイと渡している。選挙にどれぐらいの金がかかったかも知らないくらいだ」

千葉市長逮捕:鶴岡容疑者 自ら入札改革を形骸化か 2009年4月23日 毎日
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090423k0000m040112000c.html
 鶴岡容疑者が業者に便宜を図ったとされる公共工事は、贈収賄事件などの違法行為を防ぐことを主眼に導入された予定価格の「事前公表制度」の対象だった。容疑が事実なら、公正な入札を促すべき行政のトップ自ら制度を形骸(けいがい)化させたことになる。
 予定価格公表を巡っては、業者から働き掛けを受けた行政の職員が価格を漏えいする見返りに現金を受け取る事件や、業者間の談合に行政側が関与する官製談合が後を絶たないことから、多くの自治体が事後公表から事前公表に切り替えた経緯がある。千葉市も03年の官製談合防止法施行を契機に採用した。
 しかし国土交通省は08年3月以降何度も、全国の自治体に事後公表に戻すよう要請。事前公表すると、品質を維持するために設定する最低制限価格が類推されやすくなり業者が談合しやすくなるとの理由だった。国交省の意向を受け公表方法を転換する自治体が相次いでいるが、千葉市は「職員と業者の癒着を防ぐため」として事前公表を続けてきた。職員の法令順守を優先し事前公表を採用してきた自治体にとって、今回の事件が与える影響は大きい。



 う~ん…(滝汗 兵庫県の宝塚市で2代連続して現役の市長が収賄で逮捕され、つい先日の日曜日(19日)に出直し選挙が行なわれ新しい市長が決まったばかりですが、またまた現役の千葉市長が収賄で逮捕ですか…(吃驚
 ちなみに、この鶴岡啓一氏。前市長の松井旭氏が6期24年務めた後の2001年7月に6人の新人による争いを制して初当選し、4年後の2005年にも3人の新人を退けて再選を決めましたが、次期市長選には出馬せず今期限りでの引退を表明(6月14日に行なわれる次期千葉市長選には元千葉市副市長の林孝二郎氏が出馬予定)していたのですが、まさかその市長の引退直前にこのようなスキャンダルが発覚するなんて予想もしませんでしたし、今のところ次期市長選には元副市長の林幸二郎氏が出馬を表明しているだけですが、このような不祥事が発覚した以上、当然候補が乱立することになるでしょうし、千葉市政の混乱も避けられないでしょうね…(溜息


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