ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

ディズニーランドとシーの入園者 08年度は過去最高の2722万人

2009-04-03 18:54:33 | Weblog
ディズニーランドとシーの入園者 08年度は過去最高の2722万人 2009年4月1日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090401AT3K0100F01042009.html
 東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランドは1日、2008年度の東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの合計入園者数が2722万1000人だったと発表した。07年度から7.1%増え、過去最高となった。開園25年を記念する様々なイベントを開き、人気を集めた。近隣にホテルや劇場を開設したことで相乗効果も出たようだ。
 09年度は2500万―2600万人と、06年度や07年度と同程度の水準になるとみている。



 う~ん。テーマパーク事業はディズニーランド&ディズニーシーが実質1人勝ち状態ですね。
 かっては地方テーマパークの雄とまで呼ばれた倉敷チボリが結局は閉園に追い込まれたのも、定期的な施設の入れ替えがあまり上手く行かなかったことかな…と思いますし、テーマパークにとっては遠方からの顧客もさながら、いかに近隣客に何度も足を運んでもらうかが勝負。そういう意味ではこの両園の入場者数が過去最高を記録し続けているのも、これまでの実績に自惚れることなく、常に危機感をもって、施設を入れ替え続け、顧客を飽きさせない工夫をしているからではないかと思います。

地方空港の9割が「赤字」 07年度、着陸料割引などで

2009-04-03 18:53:16 | Weblog
地方空港の9割が「赤字」 07年度、着陸料割引などで 2009年3月29日 共同通信
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009032801000441.html
 地方自治体が管理する58空港のうち約9割に当たる53空港が2007年度、着陸料などの収入では空港の管理運営に必要な費用を賄えない「赤字」だったことが28日、共同通信の調査で分かった。「黒字」は神戸などわずか5空港だった。
 路線を維持するため着陸料を大幅に割り引いているのが背景で、収支を詳細に回答した17空港のうち、赤字15空港のマイナスは計19億6000万円に達した。自治体は一般会計から赤字を補てんする必要があり、空港が財政負担となっていることが裏付けられた。
 景気悪化や、新幹線との競合で航空会社が減便に踏み切ったり、着陸料値下げをさらに求めることも予想され、各空港ともアジアからの観光客を誘致するなど、利用者を増やす取り組みが求められている。
 調査は58空港を管理する21都道県と3市を対象に、着陸料と空港施設使用料、航空機燃料譲与税の収入3項目で、維持管理費と人件費、ハイジャック防止対策補助金の支出3項目を賄えるか聞き、17空港は6項目すべてを回答。残りは未回答の項目があったが、自治体に黒字か赤字かを確認した。
 収支を詳細に答えた17空港の中で、赤字額が最も多かったのは大館能代(秋田)の3億3000万円。花巻(岩手)3億円、松本(長野)2億4000万円が続いた。
 一方、黒字の空港は神戸のほか富山、出雲(島根)、石垣、下地島(以上沖縄)で、額は神戸が4億円、富山が4000万円。



 そういえば、6月に開港する静岡空港も『福岡便に限り、搭乗率が70%を割ったらその分、航空会社に補償金を払う』という報道がありましたが、地方空港の9割(58空港中53空港)が赤字になってしまったようです。
 ちなみに黒字の空港のうち富山空港は、ソウル便や上海便など国際線が4路線と地方空港の中では定期路線が多いこと、出雲空港は『新幹線がなく飛行機に頼らざるを得ない』という地理的な条件もあるようですが、近くに伊丹空港もあり、新幹線とも競合する神戸空港が大幅黒字なのは少々意外でしょうか…。
 大館能代のように近くに競合路線や空港が多く、空港自身の努力だけではどうしようもないという地域もあるようですが、赤字額が膨らめば地元自治体の穴埋額も大きくなるだけに、赤字空港はいかにその赤字幅を少なくするかが問われているように思います。

台湾メモリー、エルピーダを技術提携先に選定

2009-04-03 17:44:17 | Weblog
台湾メモリー、エルピーダを技術提携先に選定 2009年04月1日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK834684020090401
 台湾当局が部分出資する新会社、台湾メモリー(TMC)は1日、日本のエルピーダメモリを技術提携先として選んだことを確認した。
 TMCはこれまで、エルピーダか米マイクロン・テクノロジーのいずれかと提携するとしていた。
 TMCは声明で「エルピーダとマイクロンの両社と戦略的な提携について交渉していた」とし、知的財産権、技術、商標などの面でTMCを支援する能力に基づいて提携先を選定したとした。
 マイクロンについては、TMCとの提携に関心を示していたとし、TMCは「相互にメリットのある状況」を目指すとした。
 TMCの提携先発表を受け、1日の台湾株式市場では、DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)メーカー株が上昇。南亜科技、力晶半導体(パワーチップセミコンダクター)、茂徳科技(プロモス)は3社とも値幅制限いっぱいの7%上昇し、加権指数.TWIIの2%上昇を大幅に上回った。

エルピーダ、財務体質強化に道筋 2009年4月2日 日経
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=AS1D010C9 01042009&landing=Next
 エルピーダメモリの2008年4―12月期連結決算は最終損益が1179億円の赤字となり資本が目減り、自己資本比率は前年同期比22.5ポイント減の27.1%に落ち込んだ。09年度からさらに2期連続で1000億円単位の最終赤字を計上すれば債務超過の可能性もあり、同社は昨年から自己資本比率改善・手元流動性の確保に全力を挙げてきた。
 08年末時点で現預金残高は2000億円以上を保有していたが、運転資金だけでも月100億円がかかり潤沢とはいえない。3月27日に500億円弱を取引先を対象とした第三者割当増資で調達したのに続いて台湾の公的資金投入の枠組みに入り、数百億円を調達できる見通しになった。「お金がなければ何も言えなくなる」(坂本社長)との危機感をバネに生き残りの手を次々と打ったことで、財務体質強化はある程度進んだといえる。

台湾半導体新会社、エルピーダに出資 10%前後で調整 2009年4月2日 日経
http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/hotnews.aspx?site=MARKET&genre=c1&id=AS1D010C5 01042009
 半導体大手のエルピーダメモリは1日、台湾当局が設立準備を進めている半導体の新会社「台湾メモリー(TMC)」から出資を受け入れる検討に入った。出資比率は10%前後とする方向で調整する。TMCの設立準備委員会が同日、技術提携先にエルピーダを選んだと発表したのを受けた措置で、両社は資本と技術の両面から協力関係を深め、半導体メモリー世界首位の韓国サムスン電子などに対抗する。
 TMCは台湾当局が公的資金などを投入して設立し、需要減や価格下落で経営難に陥っている台湾の半導体メーカーを技術支援などでテコ入れする。エルピーダはTMCの出資受け入れを通じて台湾の公的資金を活用することになる。将来はエルピーダがTMCに出資し株式を相互に持ち合うことも検討する。





 半導体業界と言えば、業界5位でシェア9.6%を占めるキマンダが1月23日に経営破綻したこともあり、キマンダのシェアをどこが勝ち取るのかもさながら、業界下位の台湾力昌半導体(パワーチップ:シェア4.5%)や台湾茂徳科技(プロモス:シェア2.9%)が、業界3位のエルピーダメモリ(シェア15.2%)と組むのか、それとも米マイクロン・テクノロジー(シェア10.8%)と組むのかが注目されていましたが、結局 台湾当局が部分出資する新会社の台湾メモリー(TMC)は、エルピーダと組むことを選ぶようですね。
 ちなみに、先の2社はエルピーダと経営統合を模索し、台湾南亜科技(ナンヤ:シェア4.4%)は米マイクロン・テクノロジーと技術と生産で提携中。とはいえ、台湾3社はシェア的にも3社が一緒になってようやく他社に対抗できる規模ですし、できればナンヤもこちらの陣営に取り込みたいところ。
 この業界には韓国サムスン電子というシェア30.3%という強敵がいますし、2位の韓国ハイニックス半導体のシェアも19.1%だけに、ごくごく個人的には3社ともエルピーダ連合に加わり、サムスン電子に対抗してくれれば…と思います。