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台湾メモリー、エルピーダを技術提携先に選定

2009-04-03 17:44:17 | Weblog
台湾メモリー、エルピーダを技術提携先に選定 2009年04月1日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK834684020090401
 台湾当局が部分出資する新会社、台湾メモリー(TMC)は1日、日本のエルピーダメモリを技術提携先として選んだことを確認した。
 TMCはこれまで、エルピーダか米マイクロン・テクノロジーのいずれかと提携するとしていた。
 TMCは声明で「エルピーダとマイクロンの両社と戦略的な提携について交渉していた」とし、知的財産権、技術、商標などの面でTMCを支援する能力に基づいて提携先を選定したとした。
 マイクロンについては、TMCとの提携に関心を示していたとし、TMCは「相互にメリットのある状況」を目指すとした。
 TMCの提携先発表を受け、1日の台湾株式市場では、DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)メーカー株が上昇。南亜科技、力晶半導体(パワーチップセミコンダクター)、茂徳科技(プロモス)は3社とも値幅制限いっぱいの7%上昇し、加権指数.TWIIの2%上昇を大幅に上回った。

エルピーダ、財務体質強化に道筋 2009年4月2日 日経
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=AS1D010C9 01042009&landing=Next
 エルピーダメモリの2008年4―12月期連結決算は最終損益が1179億円の赤字となり資本が目減り、自己資本比率は前年同期比22.5ポイント減の27.1%に落ち込んだ。09年度からさらに2期連続で1000億円単位の最終赤字を計上すれば債務超過の可能性もあり、同社は昨年から自己資本比率改善・手元流動性の確保に全力を挙げてきた。
 08年末時点で現預金残高は2000億円以上を保有していたが、運転資金だけでも月100億円がかかり潤沢とはいえない。3月27日に500億円弱を取引先を対象とした第三者割当増資で調達したのに続いて台湾の公的資金投入の枠組みに入り、数百億円を調達できる見通しになった。「お金がなければ何も言えなくなる」(坂本社長)との危機感をバネに生き残りの手を次々と打ったことで、財務体質強化はある程度進んだといえる。

台湾半導体新会社、エルピーダに出資 10%前後で調整 2009年4月2日 日経
http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/hotnews.aspx?site=MARKET&genre=c1&id=AS1D010C5 01042009
 半導体大手のエルピーダメモリは1日、台湾当局が設立準備を進めている半導体の新会社「台湾メモリー(TMC)」から出資を受け入れる検討に入った。出資比率は10%前後とする方向で調整する。TMCの設立準備委員会が同日、技術提携先にエルピーダを選んだと発表したのを受けた措置で、両社は資本と技術の両面から協力関係を深め、半導体メモリー世界首位の韓国サムスン電子などに対抗する。
 TMCは台湾当局が公的資金などを投入して設立し、需要減や価格下落で経営難に陥っている台湾の半導体メーカーを技術支援などでテコ入れする。エルピーダはTMCの出資受け入れを通じて台湾の公的資金を活用することになる。将来はエルピーダがTMCに出資し株式を相互に持ち合うことも検討する。





 半導体業界と言えば、業界5位でシェア9.6%を占めるキマンダが1月23日に経営破綻したこともあり、キマンダのシェアをどこが勝ち取るのかもさながら、業界下位の台湾力昌半導体(パワーチップ:シェア4.5%)や台湾茂徳科技(プロモス:シェア2.9%)が、業界3位のエルピーダメモリ(シェア15.2%)と組むのか、それとも米マイクロン・テクノロジー(シェア10.8%)と組むのかが注目されていましたが、結局 台湾当局が部分出資する新会社の台湾メモリー(TMC)は、エルピーダと組むことを選ぶようですね。
 ちなみに、先の2社はエルピーダと経営統合を模索し、台湾南亜科技(ナンヤ:シェア4.4%)は米マイクロン・テクノロジーと技術と生産で提携中。とはいえ、台湾3社はシェア的にも3社が一緒になってようやく他社に対抗できる規模ですし、できればナンヤもこちらの陣営に取り込みたいところ。
 この業界には韓国サムスン電子というシェア30.3%という強敵がいますし、2位の韓国ハイニックス半導体のシェアも19.1%だけに、ごくごく個人的には3社ともエルピーダ連合に加わり、サムスン電子に対抗してくれれば…と思います。


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